2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« vol.243・信じるものは救われる? (後編) | トップページ | 大河ドラマ西郷どん・(15)殿の死 〜斉彬の上洛軍 井伊独裁を阻止せよ〜 »

2018年4月20日 (金)

プレイバック山河燃ゆ・(30)血の証し

1944(昭和19)年10月・ミネソタ州ミネアポリス。

アメリカ陸軍日本語学校出身の兵士が
降伏を勧めているときに撃たれて戦死しました。
その知らせの直後だけに、日本語学校の兵士たちに
日本の映画を見せるのも辛く感じる天羽賢治です。

弟・天羽 勇からの手紙では
上等兵から伍長に昇進した喜びとともに
敵であるドイツとの戦いであると同時に
自分への偏見との戦いであるとしたためてありました。


急きょワシントンに呼ばれた賢治は陸軍省に入り
情報部がキャッチした日本外務省と駐独大使館の
交信音声を解読するように命じられます。

日本側も、交信がキャッチされ
解読されているのに気づいたらしく
言語も暗合化してきているようなのです。

>吉利さん、巨大な物の話早く知らせてください

>蒲生さん、巨大な物は驚くほど新型の力を持つが
>作ったユダヤの作男は姿を消してしまった

>吉利さん、作男はどこへ行ったのか

>作男はスウェーデンからイギリスへ出たようだ
>巨大な物は米英側で生まれる可能性がある

「島木さん……」
そう、声の主は
賢治が大学生の頃からお世話になってきた
日本側の身元引き受け人・島木文弥であったのです。

しかし賢治は、解読を翻訳しようとしません。
賢治が幼い頃に育った鹿児島の言葉で
方言やなまりが入れば難解になります。

合衆国に対し裏切りはできませんが、
言葉が分かるからこそ翻訳できないし、
恩人も裏切れないのです。

アメリカ軍の上官は、国家への忠誠は
同胞を愛することではない、とし
アメリカのために日本の恩人を裏切れ、と迫ります。
「自分だけ手を汚すまいとしてもそうはいかん!」


「今までのお前はどこへ行ってしまったのだ」
賢治は後々までこのことを後悔しています。
賢治は上官からエンピツを奪い取り
翻訳して提出したのです。

バーで強めの酒をあおっていると
Mr.Amou ? と隣に若い男性が座ってきました。
収容所の赤ん坊を診察、治療してくれた
ロサンゼルス郡立病院のピーターソン医師です。

彼は来週、ヨーロッパ戦線に出発するそうで、
その休暇でワシントンに来ていたのです。

賢治は、この戦争によって
自分と言うものを見失ったようだ、と心境を吐露すると
ピーターソンは、自分は自分だと言い
希望を失わずに探し続けることだ、と励まします。


翌日、上官に呼び出された賢治は、翻訳のねぎらいと
ワシントンで働かないかという誘いを受けます。
しかし今回のことでたくさんだ、と考えている賢治は
上官の言葉を聞き終わる前に断って立ち去ろうとします。

上官は、賢治もアメリカ市民なのだから
いざとなればキミの意思に関わらず招集できるとし
出兵の可能性があるミネアポリスよりも
その心配がないワシントンの方が安全だ、と言います。

「考えたまえ。別れは言わない」
その言葉を胸に、ミネアポリスに戻った賢治は
語学兵の真剣な顔を見、戦争のためなら恩人を裏切り
教え子を戦地に送り出さなければならないのかと自問します。

その上で、オーソン相川に軍に志願することを伝えます。
単に軍籍に入るのではなく、
軍に志願すると言うことはつまり
戦場の前線に出ることだ、と強く念押しします。


帰宅した賢治は、天羽エミーに
見失った自分を捜すために前線に出る、と告白します。
自分と言うものを見つけ、胸を張って言えるようにしたい。

エミーにとっては、あまりの衝撃の告白ですが
それは、賢治との間に子どもができたという事実でも
覆させられそうにはありません。
「考えて行ってね。男の子と女の子の名前を一つずつ」


満州にいる鹿児島・西部第18部隊の天羽 忠は
アメリカ二世であることがバレて以来、仲間からスパイ扱いされ、
日本精神を叩き込んでやる、と殴る蹴るの暴行を受けます。

忠は立ち上がり、帽子を脱いで軍服のボタンを外すと
教えていただきます、と反撃開始。
2人を見事に倒し、もう1人にもつかみかかります。
「自分は帝国軍人であります。断じてスパイではありません!」


フランス東部のヴォージュ山中では
第34師団141連隊の、通称テキサス大隊が
ドイツ軍に包囲されてしまう事件が発生。
勇が所属する442連隊が救出に向かいます。

勇気ある天羽 勇の行動で
ドイツ兵を次々と倒していきますが、
敵陣に深入りし過ぎた勇は
爆発とともにはね飛ばされてしまいます。


私は大統領の命令に従います。
そして上官の命令に服従しアメリカの軍律に従います。

新たな賢治のスタートです。
                                                                                                                                                                                                                                           


昭和19(1944)年10月24日、
テキサス大隊がドイツ軍に包囲され、
救出に向かった第442連隊と激しい戦闘を繰り広げる。

昭和20(1945)年8月15日、
日本がポツダム宣言を受諾し第二次世界大戦が終結する。


あと9ヶ月──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

多岐川 裕美 (天羽エミー)
堤 大二郎 (天羽 勇)
矢崎 滋 (伊佐新吉)
──────────
村井 国夫 (オーソン相川)
綿引 勝彦 (鬼頭軍曹)
児玉 清 (島木文弥)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:田島 照

« vol.243・信じるものは救われる? (後編) | トップページ | 大河ドラマ西郷どん・(15)殿の死 〜斉彬の上洛軍 井伊独裁を阻止せよ〜 »

NHK大河1984・山河燃ゆ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« vol.243・信じるものは救われる? (後編) | トップページ | 大河ドラマ西郷どん・(15)殿の死 〜斉彬の上洛軍 井伊独裁を阻止せよ〜 »