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2018年5月11日 (金)

プレイバック山河燃ゆ・(36)終戦

1945年(昭和20年)7月26日
[ポツダム宣言発表]

無数の爆弾が日本の町に投下され
壊滅的な惨状に陥ります。

──米英中の陸海空軍は数倍の増強を受け
  日本に最後的打撃を加うる
  日本の抵抗終止まで戦争を遂行する決意の増強なり
  自由の民に対するドイツの抵抗の結果は日本の先例たらん
  われらの軍事力の使用は
  日本軍および国土の完全な壊滅を意味すべし──

日本・外務省のラジオ室では島木文弥たちが、
そしてマニラ・連合軍翻訳部でも
天羽賢治やチャーリー田宮たちが
同じラジオ放送を聞き情報収拾しています。

「これは日本に対する最後通牒だ」
チャーリーの言葉に、賢治も大きく頷きます。


軍国主義を駆逐し、
新しい秩序が建設されるまで日本国内を占領する。
戦争の犯罪人は厳重に処罰せよ。
日本国民の自由意志に従って平和的憲法を持つ
責任ある政府が樹立されれば連合軍は撤退する。

島木の読み上げに耳を傾けていた東郷茂徳は
この宣言を拒否してはならないが、
しばらく保留にしたほうがよさそうだという
島木たちの意見に賛成です。


続いて東郷は、最高戦争指導会議構成員会議に参加しますが
占領に反対する梅積美治郎参謀総長の意見や
戦争犯罪人の処分は日本側の手でやりたいという
阿南惟幾陸軍大臣の条件を出して来て、困惑しています。

その条件が通ればいいのですが
交渉決裂となってしまいかねません。
それでも宣言の内容は飲めない、と
阿南大臣は突っぱねます。


米内光政海軍大臣は、閣議決定の内容では軍の士気に関わると
阿南大臣のところに出向いて戦い続けるように掛け合います。
鈴木貫太郎総理大臣は、そんな陸軍海軍の反発を抑えたいために
宣言を黙認する形をとります。

これに驚いたのは東郷で
話が違う、と鈴木総理のところに出向きます。

鈴木総理は、黙認というのには
拒否と言う意味を込めなかったつもりだ、と開き直りますが
海外の報道はみな、日本はポツダム宣言を拒否と報じているのです。


マニラ・アメリカ陸軍野戦病院には
負傷した天羽 忠が養生しています。

ここまで追い詰められて、日本はもう勝つ見込みがないのに
未だに戦争を続けている、という話を漏れ聞いて
複雑そうな表情を浮かべます。

そこに、忠の見舞いに訪れた賢治ですが
忠の中には自分は日本兵だという気持ちがあり
自分だけ特別扱いしないで欲しい、と賢治を拒絶します。

賢治は、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言が出されたことで
日本はまもなくそれを受諾するだろう、と忠に話します。
しかし忠は、日本は降伏なんてしない、と強く信じていて
降伏する日本の姿に、ショックを隠し切れません。


東京の町の戦火が、ひどくなってきました。

喫茶リラのマスター・白浜は、張 美齢やマリー田宮を
早く防空壕に入るように送り出します。

燃え上がる店内を振り返った白浜は
レコードをかけ、コーヒーを引き
楽しかった日日を思い出します。


8月7日、マニラでは
日本の上陸作戦が練られています。

宮崎、藤沢、南紀白浜、そして鹿児島から
上陸する予定です。
上陸に当たり、各師団の所在地や規模、
軍事施設、軍需工場の有無まで調査せよとの命令です。

そんな中、チャーリーが大ニュースをもたらします。

8月6日午前8時15分、米軍機は広島に新型爆弾を投下。
ワシントン発表では、これは原子爆弾で
通常の爆弾の2,000倍以上の威力を持つ
1発で都市1つを破壊しうるのである──。

原子爆弾を、戦争の早期終結を狙って
投下したというニュースです。


モスクワ日本大使館発
本7日モロトフより明8日
午後5時(日本時間午後11時)
に会見し得べき旨予告し来れり

外務省の島木のもとに1本の電話が入り
ソ連が日本に宣戦布告をしたと知らせが入ります。

「ソ連が参戦!? 何ということだ……あまりに卑怯ではないか」
あまりの衝撃に言葉を失う東郷です。
東郷は、今こそ早急にポツダム宣言を受諾する選択をします。

そして、8月9日午前11時2分
長崎にも原子爆弾が投下されます。

こんな状況においても
ポツダム宣言受諾に関しては構成員会議で紛糾し
賛成3、反対3でついに決まらず。

我が国の現状、列国の情勢を省みるに
これ以上戦争を続けることは我が民族を滅亡せしめるのみ。
世界人類をいっそう不幸に陥れることになる。
自分としては、これ以上戦争を続けて
国民を苦しめるに忍びないが、速やかに戦争を終結せしめたい。

天皇陛下のこのお言葉により
軍の意見を退け、東郷の案を採用することになりました。


帝国政府はポツダム宣言にあげ
られたる条件中に、天皇の国家統
治の大権を変更するの要求を包含
し居らざることの了解の下に、右
宣言を受諾する。

この発表に対し、軍はいっせいに島木を非難します。

島木は、お国のために、という軍の気持ちも正直分かるだけに
今考えなければならないことは、戦争が終わって
次の世代のこと、子どもたちのために
何を成すべきかではないか、と力説するのです。


マニラ・カンルーバン捕虜収容所。
賢治は忠に、日本がポツダム宣言を受諾したことを伝えます。

宣言を受諾し、戦争に負けても日本は残る。
賢治は、父・天羽乙七から届いた手紙を忠に手渡しながら
昔と同じようにアメリカで一緒に暮らそう、と言葉をかけますが
忠は手紙を読まずに賢治に返します。

「オレは……アメリカには帰らない」
二度とアメリカの土は踏まない、と
忠は賢治から離れていきます。


1945年(昭和20年)8月15日、
天皇陛下による玉音放送が流されます。

外務省では東郷や島木らが、
そしてマニラでは賢治やチャーリーらが聞いています。

カリフォルニアのツールレーク収容所では
乙七、母の天羽テル、妹の天羽春子が
新生活へ旅立ちます。

同じカリフォルニアにあるクレンショー・畑中家では
酒に溺れるエミーがいました。

イタリアの連合軍病院には、
車椅子の天羽 勇の姿がありました。

そして、マニラのカンルーバン捕虜収容所では
玉音放送に黙って耳を傾ける忠の姿がありました。


日本は戦争に負け、戦争は終わったのです。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

多岐川 裕美 (天羽エミー)

柏原 芳恵 (天羽春子)
堤 大二郎 (天羽 勇)
手塚 理美 (マリー田宮)
アグネス・チャン (張 美齢)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
沢田 研二 (チャーリー田宮)

鶴田 浩二 (東郷茂徳)
──────────
柳生 博 (白浜)
川谷 拓三 (川辺庄平)
渡辺 謙 (楠田 武)
津島 恵子 (天羽テル)
児玉 清 (島木文弥)

三船 敏郎 (天羽乙七)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:田島 照

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