2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 大河ドラマ西郷どん・(19)愛加那 〜薩摩の圧政から島人を救え! 恋に落ちた西郷〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(233) »

2018年5月22日 (火)

プレイバック山河燃ゆ・(39)モニター

昭和21(1946)年5月3日、
極東国際軍事裁判所。

井本梛子やチャーリー田宮、
元外務大臣・東郷茂徳の他にも
元総理大臣の広田弘毅や東条英機、平沼騏一郎、
元陸軍大臣・荒木貞夫なども出廷しています。


汽車の中では、女性たちが明るく歌を歌っておりますが
同じ車両に乗り合わせた天羽 忠たちは、
「あれが大和撫子かね」「変わってしまったなぁ、日本は」と
嘆かわしく感じています。

そんな忠は、鹿児島の天羽家に帰ってきました。

表札を見、建物を見て懐かしく感じつつ
表玄関から入ります。
「天羽 忠、ただいま帰りましたッ」

おはん、よう表玄関から入って来られもしたな、と
伯母の天羽しまは厳しい表情を忠に向けたまま言います。

出征したからには国のために立派に死んでくれると
思っていたのに、何をのこのこ生きて帰ってくるのだ、と。
まわりの、戦死した遺族にどんな顔向けをすればいいのだ、と
しまはいいたいわけです。

何も言い返せない忠を追い出し、
玄関をピシャッと閉めてしまいますが、閉め出した後で
しまは忠に、裏の納屋にでもおればよか、とつぶやいて
助け舟を出すのが今できる精一杯のことです。


忠を、伊佐新吉が訪ねてきました。
一足早く蒲生に戻ってきていた新吉には
忠の辛さもしまの辛さも理解できるところではあります。

新吉はポケットの中から1枚のビラを取り出し忠に見せます。
それは、ケガを負って動けなくなった新吉に、忠が渡した
投降を促すピラだったのです。
新吉は、そのビラのおかげで命拾いをしているのです。

その新吉情報では、兄の天羽賢治が東京にいて
極東国際軍事裁判所のモニターを務めていること、
アメリカに渡るために出征前に偽装結婚をした三島典子が
兄・三島啓介の出征忌避の罪によりここに居づらくなって
出て行ってしまったことが伝えられます。


5月6日。
日本側弁護士の清瀬一郎は、罪状認否の前に
その前提となる動議と裁判官に対する異議申し立てをします。

正義と公正のため、ウィリアム・F・ウエップ氏が
裁判長を務めるのは、ポツダム宣言の内容からも適当ではない。
ウィリアム氏がニューギニアにおける日本軍の不法行為を調査し
その報告書をすでにオーストラリアに送付しているのも
適当ではない理由の1つである、と。

不法行為を調査したことと、
今自分がここで裁判に臨んでいることとは
関係があるとは考えていない、と
動揺した感じで反論するウエップ裁判長。

そんなひと悶着があり罪状認否に移りますが、
被告は全員が無罪を主張します。


ラジオでその様子を聞いていた忠は
納屋に閉じこもり、声高く叫びます。
「おれたちは無罪だ!」


しまから封書が届き、賢治は
次の法廷が行われる6月3日までの余暇を利用して
鹿児島に帰ることにします。

賢治が蒲生のしまの家に到着した時、罵倒する声があり、
死なずに戻ってきた忠の時に比べると
賢治の方が風当たりが強いです。

実は賢治は、典子のことについて
忠と結婚したとばかり思っていたのですが、
しまからの手紙で、アメリカに渡るための偽装結婚だったと
その真実を知ったわけです。


忠や新吉は、生きて戻った軍人としての役割があります。
異国の地で戦死した同郷軍人たちの戦死報告と
最期の有り様を正確に伝え歩くことです。

遺族たちの涙を見て、忠も正気でいられるわけもありませんが
帰省した賢治と対面し、ふて腐れた態度で接します。

戦争に負けて捕まった方に罪があるというのなら
捕まえた方には罪はないのか?
極東国際軍事裁判で、白人のイヌのような仕事をしている賢治に
全身全霊で恨みをぶつけるのです。

しまは、兄弟対決があったことも、兄が戦犯の裁判を手伝うような
仕事をしていることもよくは分かっていませんが、
ただ、お互いを思いやって仲が良かった兄弟が
今はいがみ合っている姿に衝撃を受けます。


賢治は東京に戻り、引き続き軍事裁判に参加します。

7月5日、検察側証人として
元陸軍少尉の田中隆吉が証言台に立ちます。

その裁判の様子を、典子はラジオで聞いていました。

今までの大和撫子のような着物姿ではなく
真っ赤な洋服に身を包み、
爪にはマニキュア、手にはタバコ。

典子はホステスになっていたのです──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

大原 麗子 (三島典子)

矢崎 滋 (伊佐新吉)
佐藤 慶 (田中隆吉)
──────────
沢田 研二 (チャーリー田宮)

島田 陽子 (井本梛子)

鶴田 浩二 (東郷茂徳)
──────────
宮口 精二 (清瀬一郎)
渥美 國泰 (東条英機)
丹阿弥 谷津子 (天羽しま)
児玉 清 (島木文弥)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:田島 照

« 大河ドラマ西郷どん・(19)愛加那 〜薩摩の圧政から島人を救え! 恋に落ちた西郷〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(233) »

NHK大河1984・山河燃ゆ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 大河ドラマ西郷どん・(19)愛加那 〜薩摩の圧政から島人を救え! 恋に落ちた西郷〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(233) »