« プレイバック山河燃ゆ・(44)真珠湾攻撃の謎 | トップページ | プレイバック山河燃ゆ・(45)ワシントン・ハイツ »

2018年6月10日 (日)

大河ドラマ西郷どん・(22)偉大な兄 地ごろな弟 〜弟は寺田屋へ!? 国父激怒〜

「みんな喜べ! 吉之助さぁが薩摩に帰ってくっとじゃ!」
大久保一蔵の報告に、沸き立つ誠忠組の面々。
一蔵の尽力により、西郷吉之助が
奄美大島から召還されることになったのです。

3年ぶりの、薩摩。

その3年の間に、大老井伊直弼が暗殺され、幕府の権威は急速に失墜。
武力で幕府を倒そうとする機運が広まっていました。
そうした中、藩主実父の島津久光が進める京への出兵計画が
全国の討幕派の注目を集めていたのです。

薩摩に戻った吉之助は、さっそくお城に上がります。
ただし、西郷吉之助ではなく“大島三右衛門”という名前です。
大島に3年いたから、という安易なネーミングに笑う吉之助は、
いよいよ久光と対面します。

仲介役は、もちろん一蔵です。

久光は、先君である島津斉彬の遺志を継ぎ
越前の松平春嶽を大老に、一橋慶喜を将軍後見に据える詔を得て
くさった政を正し、世の中を変える──。

吉之助は、その策謀は諸侯に同志が多数いた斉彬が存命であればこそ
できる見込みがあったわけで、久光には、そんな同志はおりません。
春嶽にも慶喜にも会ったことがないのです。
それどころか、薩摩から一歩も外に出たことがありません。

しかも、詔を得たとしても
平気で朝廷を蔑ろにする幕府には
まったく効果がないというのです。

「わしを、薩摩しかしらん地ごろち申すか!」
(地(じ)ごろ……田舎者)

世を変えると言うなら、まずは世を知ることが大事だ。
そう言い残して、吉之助は下がっていきます。
吉之助と久光の不幸な関係は、この時から始まったのです。


吉之助の帰還パーティが行われようとしていますが、
主役の吉之助と、主催の一蔵が顔を真っ赤にして黙ったままでは
宴会どころか会話も弾みません。

そこに現れたのが有馬新七です。
有馬は最近、造士館に入り浸り、他藩の者たちと示し合わせて
何かいろいろと良くないことを企てているようなのです。

久光に具申した吉之助の肩を叩いて
誠忠組から仲間入りさせようと勧誘します。

吉之助は、ちょっとのことですぐに殺気立つみんなを見て
今は出兵する時でも、仲間たちが血を流す時でもない、と
策を練ろうと説得しますが、
有馬はその考えには従えないと出て行ってしまいます。


吉之助の願い虚しく、京へ上って
薩摩軍が天皇の御前で馬揃えを行うことにした久光。
薩摩の精鋭を披露することで、必ず聞き届けてくれると
自信たっぷりの久光です。

久光は吉之助の前に立ちはだかり
この命に従えなかったら島流しどころでは済まん、と脅します。
「はっ」と言う吉之助に、久光は“露払い”の役目を与えて
下関まで先導せよ、と命じます。


下関に先に乗り込んだ吉之助は、
下関の豪商・白石正一郎の屋敷で
久光の受け入れ準備を進めようとしていました。

白石に話を聞けば、薩摩の挙兵に合わせて
討幕を考える藩士たちが集まって来ているらしく
その中には吉之助の弟・西郷信吾も下関に立ち寄り
薩摩藩の京受け入れ準備にかかる資金運搬を任されているようです。

30両という大金に、吉之助は目を丸くし戸惑います。
村田新八によれば、有馬のところに出入りしているらしいという
情報を教えてくれますが、兄は嫌な予感がよぎります。


京に入った信吾は、
長州藩士の久坂玄瑞や土佐藩士の吉村虎太郎と対面し
吉之助の弟としていろいろと頼られているようです。

こうして、久光の出発に合わせて
京に終結した討幕志願の志士たちが300人……。

志士たちの動きに危機感を持った吉之助は
松下村塾一派や武市半平太一派の者たちに話を聞いて
京集結の狙いを聞き出そうとしていました。

入京に合わせて、幕府のお偉方を襲撃し
薩摩藩の兵をもって一気に討幕になだれ込もうか、と
いうことらしいです。
「有馬殿も、もうそろそろ京に着くころかと」

吉之助は酒の席を中座し、京に急ぐことにします。
久光上洛前に、血気にはやる倒幕派の志士たちを
説得するためです。


薩摩藩定宿の鍵屋に入った吉之助は
泣きわめくお虎との再会もそこそこに
有馬や信吾たちが出入りしている宿を聞き出します。

「繁の家(しげのや)」と聞いた吉之助は
芸妓のおゆうを口説いている最中の信吾を発見!
白石を騙して得た金を使い、遊び回る信吾をどつき回し
有馬の居場所を強引に聞き出そうとして逃げられてしまいます。

信吾に代わり、お代を払おうとする吉之助に
おゆうは、有馬の居場所をこっそりと教えてくれます。


寺田屋──。

吉之助と村田が寺田屋に乗り込み、有馬を説得します。
末席には、弟の信吾の姿も。

斉彬が存命であれば、薩摩から兵を挙げて入京すれば
各藩の諸大名たちがこぞって京に集結したかもしれませんが、
久光が斉彬の真似事をしても意味がない、という点では
二人の考えは一致します。

斉彬のお庭方として日本国中を歩き回っていた吉之助は
今回、下関から京に入って、様子がだいぶ変わったと気づきます。
それだけ、幕府を倒そうと考えている者たちが多いのです。
幕府が腐り切っている証、と、有馬は大きく頷きます。

こういう状況で、有馬は今後どう動かしていきたいのか。
まず京都所司代を斬って都から幕府方を追い出す。
自分たちが先頭に立ち、諸藩の志士たちの先駆けとして
動けばいい、というわけです。

吉之助は、幕府を倒したあとのことを有馬に聞いてみます。
誰が後を取り仕切るか? どんな政治を行っていくか?
そうごたごたしているうちに、異国の食い物にされてしまうから
吉之助は、倒幕のタイミングは今ではない、と主張します。

異国からも攻められない強い国に変わること。
それが斉彬の目指した国造りであるわけです。
吉之助は、いまは有馬たちの命を
自分に預けて欲しい、と見据えます。

納得していない表情を浮かべる有馬に、吉之助は刀を差し出し
自分を斬ってからにしろ、と突き放します。
分かいもした、というつぶやく声が聞こえてきますが
信吾は目線を外し、無表情のままです。


その日の夜は、吉之助と信吾は同室で休みます。

弟は、日本全国をフィールドに活躍する兄を眩しく
そんな兄と関われる有馬や村田を羨ましく感じていました。
吉之助は、奄美大島に行っている3年の間に吉之助の名が一人歩きし
実際の10倍ぐらい大きくなってしまった、と困惑しています。

吉之助は、自分が大島に流されている間
西郷家を守ってくれた信吾に感謝と礼を言います。


そのころ、下関では
久光を出迎えるように命じていたはずの吉之助が
京に用事ができたからと先に出てしまっていることが
久光の勘気に触れます。

「直ちに西郷をひっ捕らえ、腹を切らせ!」


(大河ドラマ『翔ぶが如く』では第16回「吉之助帰る」付近)
(大河ドラマ『篤姫』では第35回「疑惑の懐剣」〜第36回「薩摩か徳川か」付近)


原作:林 真理子
脚本:中園 ミホ
脚本協力:三谷 昌登・小林 ミカ
音楽:富貴 晴美
タイトル映像・題字:L.S.W.F
語り:西田 敏行
──────────
[出演]
鈴木 亮平 (西郷吉之助)
瑛太 (大久保一蔵)
錦戸 亮 (西郷信吾)
北村 有起哉 (大山格之助)
高橋 光臣 (海江田武次)
堀井 新太 (村田新八)
──────────
町田 啓太 (小松帯刀)
増田 修一朗 (有馬新七)
──────────
近藤 春菜 (虎)
青木 崇高 (島津久光)
内田 有紀 (ゆう)
──────────
──────────
制作統括:櫻井 賢
    :櫻井 壮一
プロデューサー:藤原 敬久
演出:岡田 健


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『西郷どん』
第23回「寺田屋騒動」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

|

« プレイバック山河燃ゆ・(44)真珠湾攻撃の謎 | トップページ | プレイバック山河燃ゆ・(45)ワシントン・ハイツ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« プレイバック山河燃ゆ・(44)真珠湾攻撃の謎 | トップページ | プレイバック山河燃ゆ・(45)ワシントン・ハイツ »