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2018年7月20日 (金)

プレイバックいのち・(04)旅立ち

高原未希、高原佐智姉妹は
ついに訪れた平和に安堵する間もなく
最愛の母・高原千恵を胃がんで亡くします。
人生の大半を戦争に影響された43歳の短い生涯でした。

昭和20(1945)年も10月半ば、千恵の葬儀は
地主の高原家に相応しく盛大に執り行われます。

棺には、いまだ満州から帰らない父・高原正道の時計と
好きだったメロディのオルゴールとともに
佐智が徹夜で編み上げたストールが納められます。
しかし佐智は、とうとう葬儀には参列しませんでした。


葬儀の後、父方の伯父や叔母が集まり
高原家の今後について親族会議が開かれます。

正道がいまだに満州から戻って来れない現状では
未希がいくら父は元気だと言い張ったところで
無事に帰って来れる保証は何もないわけです。

跡取りとして高原家を継ぐ未希へ、親族たちから
高原家をけっして粗末に扱って欲しくない、と
注文が出されます。

とはいえ、未希が跡取りというのは重荷でしょうから
父の弟である高原弘道の提案で、
20歳の未希に、高原家を継げるだけの立派な男子を
婿として迎えることも提案されます。

まだ結婚するつもりもない未希に
弘道はじめ正枝、君枝、時枝たちは文句タラタラです。


「私ね、この村でお医者さまになるの」
千恵の位牌に手を合わせていた佐智に
未希は、自分の思いの丈をすべてぶつけます。

家の近くにお医者さまがいたら、
母だってもっと気軽に診てもらえたかもしれないし
病気が早く分かって治療だってすぐにできたかもしれない。
それが母への供養だって気がする、と。

妹として、姉の気持ちはよく分かります。
姉が上京して6年間、医学の学校に通わなければならないし
その現実がとても難関であることは充分知っているし
妹として姉を応援するつもりです。

しかし、工藤イネは大反対です。
東京の、しかも医学部に6年も通うのに
いくら必要だと思っているんだと怒りをむき出しにします。
分家の弘道からも何と言われるか、考えただけでも恐ろしいです。

未希は、金の工面を工藤清吉に頼み込みます。

うつむいて、厳しい表情の清吉でしたが、
未希の熱意に打たれ、“記念受験として”東京受験を認めます。
戦後の東京の厳しさを知れば、夢も覚めてしまうだろう、
というのが清吉の本音ではありますけどね。


なかなか飼うことができない東京ゆきの切符を
弘前で顔が利く中川邦之が用意してくれて
無事に乗車できた未希と村中ハル。

上野駅に到着したふたりは、
弘前から持たされたりんごの箱を抱え上げるだけでも精一杯で
改札口から出口に出るまでの間にくたびれて座り込みます。

せっかくだから、とりんごをほおばっていると
少年がりんごを欲しそうに未希を見つめています。
ハルはりんごを「1個3円」で売りますが
相場は4〜5円なので、みんな列をなしてりんごを買っていきます。

62個入っていたので、しめて182円がアッという間に懐に。
未希は、自分にはない才覚がハルにはあるんだと感心します。


身軽になった未希は、自分が行くと連絡しておいた
坂口一成の家に向かいます。

坂口は、未希の決意を知り
できるだけの手助けはしてやりたいと援助を買って出ます。
参考書も揃えておきました。
力強い味方を得て、未希は意欲に満ちあふれています。


未希は5日ほど坂口家に滞在した後
空襲で焼け落ちた場所で再起を誓うハルの心配をしながら
いったん津軽に帰ります。

その日から未希の必死の受験勉強が始まります。

あれだけ反対していたイネも、未希の決意に
夜食の雑炊を作ってあげたり
亡き千恵の洋服からアレンジして未希の服を作ってあげたりと
清吉と合わせてエールを送り続けます。

清吉とイネだけではありません。
佐智も未希のためにストールを編み上げます。

偶然、わら靴を編み上げ高原家に持ってきた岩田剛造は
未希が医者になるために受験勉強を始めたことを知り
未希への憧れの気持ちを持つ剛造はショックを受けます。

剛造には縁談話がきていたのですが、
なかなか煮え切らなくて話が途中で止まっていたのです。
しかし未希がもし合格したらしばらくは津軽を離れることになると
察知した剛造は、来年の春に嫁を迎えることにします。


冬、春が津軽に戻ってきました。
りんごを大量に売って欲しい、と清吉に頭を下げます。

元手となる金は、東京の土地を売って作ったようで
大量に買い占めたりんごも、
ヤミ物資を運ぶ船の船長に土下座して頼み込んだようです。

こうして激動の昭和20年も終わりを告げ
新春の昭和21(1946)年が明けました。

新年が明けても未希の受験勉強は続けられ
1月半ばと2月下旬にハルが再びりんごを買い付けにやって来て
慌ただしく3月を迎えます。

弘道と時枝は、未希に素晴らしい縁談話を持ってくるのですが
未希は今は結婚するつもりもないし、この際だからと
女子医大を受験することを弘道にハッキリと言っておきます。


政府は預金封鎖と新円切り替えを断行。
インフレーション抑制のための思い切ったこの政策は
占領下の日本国民を不安と混乱に陥れます。

それは未希の不安材料でもあり
立ち直ろうとするハルの不安材料でもあったのです。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (高原未希)
石野 真子 (高原佐智)
伊武 雅刀 (岩田剛造)
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久我 美子 (高原千恵)
大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
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吉 幾三 (八木金太)
野際 陽子 (坂口美代)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
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制作:澁谷 康生
演出:布施 実

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