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2018年7月24日 (火)

プレイバックいのち・(05)めぐり逢い

戦後の物資窮乏による急激なインフレーション抑制のため
昭和21(1946)年3月3日から施行された預金封鎖、新円切り替えの措置は、
ひと月に所帯主300円、家族ひとり100円しか使うことを許されず、
女子医専への進学を目指す高原未希に大きなショックと不安を与えます。

とはいえ、今さら諦める決心もつかず
受験するだけはしてみようと思い直し
4月の受験日までの残りの日日を勉強に打ち込んでいました。

そんな3月のある日、弘前から中川邦之が
未希を訪ねてやってきました。

邦之は春から高校2年生になるわけですが、
足が不自由でふさぎがちの高原佐智に
女学校に転入してはどうか、と話を持ってきたのです。
足が不自由でも生きていけるんだ、と自信を持たせたいわけです。

未希は、もし女子医専に通って東京へ行ったら
ひとり残される佐智のことが気がかりだったので
未希からも後押しして提案してみることにしますが、

そういうふうに心配されることが
佐智にとっては最も恥さらしなことだと
せっかくの提案を拒絶してしまいます。

とても人の良い邦之が佐智を気に入ってくれていることも分かるし
佐智は邦之に恋心を抱いているのも何となく分かる未希は
邦之の親切さに感謝しつつも、その感謝が今は佐智には重すぎると
ひとまず放っておいてほしい、と伝えます。


未希は上京し、4月14日に女子医専の入学試験を受けると
19日の発表を待たずにすぐに津軽へ帰ります。
発表当日は、岩田剛造の結婚式の当日でもあったのです。

幼なじみの剛造が、美しい花嫁を横に
紋付き袴で挨拶に来ました。
見違えるようだわ、と未希は満面の笑みです。
剛造の母・岩田テルもとても満足そうです。

あとで結婚式に出席するわ、と言った直後、
電話がけたたましく鳴り響きます。
佐智は電話を取り、内容を聞くと剛造への挨拶もそこそこに
「お姉ちゃん……女子医専、合格したよ!」と伝えます。

女子医専に合格した、ということは、同時に
未希がこの村から離れて東京に向かうと言うことを意味します。
剛造は、どんなに偉い医者になっても
この村のことは忘れないで、とエールを送ります。

そしてもう一つ気がかりなのは、伯父の高原弘道のことです。
大地主の娘として、未希にお見合いを勧めてくるのに
未希自身は医者になるために東京にいく、となると
矢面に立たされるのは工藤清吉なのです。

清吉は、全面的に未希の味方です。
余計な気遣いをさせないよう、笑って未希を送り出します。

6月1日の入学式に向けて、未希は5月末に津軽を後にし
新しい人生の第一歩を踏み出したのです。


東京に着いた未希は、さっそく坂口一成の家に向かい
合格の報告をします。
未希はここで5年間下宿し、
医者になるための勉強をつづけることになります。

「ただいま帰りましたァ!」
元気のいい声が響いたかと思うと、現れたのは村中ハルです。

相変わらずハルは青森のりんごを入手して
東京で売りさばく生活を続けておりまして、
この事業を始めた当初の元手の6倍にまで利益が膨らんでいます。
いたって順調なようです。

実はハルもここで下宿をしていて、一成の妻・坂口美代に
手に入ったお米などの食糧を無償で譲り渡しているのです。
お金を払おうとする美代ですが、その分下宿代を下げてもらっているし
ハルは、無償で渡すことはむしろ当たり前だとも考えています。

未希にとっても、願ってもいない心強い仲間との再会です。


ついに始まった未希の学生生活ですが、
たった1週間でストップしてしまいます。

配給制と謳っていながらもそれさえ配給できないほど
当時の東京の食糧事情はとても逼迫していたのです。
おのおのが闇市に繰り出し、食糧を調達しなければならない
そんな毎日でした。

夏休みが始まろうとするころ、
未希は本屋で浜村直彦と再会します。
直彦は、入水するハルを助けて未希の家まで送り届けた
ハルにとってはいのちの恩人です。

直彦も医者になって故郷の青森に戻り
そこで村医者になるつもりでその勉強をしているらしく
心強い仲間がもうひとり増えました。

そんな直彦から、ただならぬ情報を聞かされます。
GHQの強い方針により、地主制度を廃止して
小作人をみんな自作農にする農地改革が行われるようですが、
全く知らなかった大地主のお嬢さま・未希はとても不安です。

ただ、地主と小作人という日本古来からの関係が
GHQによって一朝一夕に変えられるわけもなく
直彦は、案外うやむやになるかもしれない、と言って
少しでも未希の不安を和らげようとしています。


夏休みに入ると、一抹の不安を抱えたまま未希は
ハルとともに青森に帰ります。
2ヶ月ぶりに帰省した津軽では、りんごの買い付けが殺到し
法定価格の10倍以上の値がついて“りんご景気”に沸いていました。

農地改革についてストレートに尋ねてみる未希に清吉は、
未希が心配するようなことは何もないです、と気にも止めていません。

そんな時、剛造の妻となった初子が高原家に飛び込んできました。
剛造の妹・久子が血を吐いて倒れてしまったそうです。
立ち上がる未希ですが、医者としての勉強はまだ始まったばかりで
何かできることがあるかというと、何もできません。

テルが慌てて入ってきて、失礼しましたと頭を下げると
未希を頼ってきた初子を連れて帰って行くのですが、
医者のいない村での、医者に見せられない悲惨な状態を考えると
未希は改めて使命感を感じていました。


しかし、秋も深い11月末、

東京に戻った未希を追いかけるように、清吉が上京してきます。
その清吉の表情を一目見ると、未希は
ただならぬものを感じずにはいられませんでした。

GHQや政府が本腰を入れている農地改革については、いずれ
高倉家の後を継いだ未希にも相談しなければならない事案ですが、
財産税を納めよ、と言われたようで、
清吉はほとほと困り果てているのです。

そういった細々したことはすべて清吉に任せてきただけに
その清吉がにっちもさっちもいかない表情をしていると
未希は、未来の崩壊という、
何かが次々に崩れ落ちるような感覚に見舞われます。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (高原未希)
石野 真子 (高原佐智)
役所 広司 (浜村直彦)
渡辺 徹 (中川邦之)

大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
野際 陽子 (坂口美代)
菅井 きん (岩田テル)
──────────
伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
山咲 千里 (岩田初子)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
──────────
制作:澁谷 康生
演出:伊豫田 静弘

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