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2018年8月14日 (火)

プレイバックいのち・(11)卒業

昭和25(1950)年3月、浜村直彦は大学医学部を卒業し
インターン研修も兼ねて1年間弘前の大学病院に移り、
それに合わせて高原未希と村中ハルは津軽に戻りましたが、
ふるさとの村は不景気のあおりを受けて
自殺者まで出る騒ぎになっていました。

戦後、りんご景気に沸いていたのが
昭和24(1949)年にとられたインフレ抑制策で購買力が落ち、
りんごの値が暴落して仲買人が相次いで倒産。
代金後払いで仲買人に売り渡していたりんご農家は
その代金がもらえなくなってしまったわけです。

工藤清吉も例外ではなく、その清吉の援助がなければ
とても女子医専になど通えない未希は
大きな痛手となっていました。


大学医学部を卒業した直彦は、医師免許を取得する条件を満たす
インターン研修を弘前の大学病院で行う予定ですが、

大学医学部の教授から、残って欲しいと言われながらの卒業と
弘前へのインターン研修であったために、
伯父からは、大学から出ることに反対を食らいます。

東京で大学に残れば、大学教授にもなれるし
大学病院の院長など出世が待っているのです。

しかし直彦にはそんなつもりは全くなく
医師が居ない過疎地での医療を志して医学部に入ったので
教授や院長といったポストには全く興味が湧かないのです。

八木金太から、どうやら揉めているらしいという話を聞いて
未希は直彦に会いに行き、大学病院に残ることを勧めます。
地域医療はいずれ目指す者が出てくる、と。

地域医療を目指す未希と同じ道を歩きたかった、と
直彦はその道を断念し、インターン後に
東京に戻る決心を固めます。


6月、ハルは新宿の裏に150坪の土地を買います。
坪単価1万円、合計150万円のところを
相手が現金を欲しがっているのを知って
ハルは120万円に値切らせた、粘り勝ちです。

それと、ハルの亡くなった父母のために浅草に墓地を買います。
もう戦争はこりごりだ、というのは
ハルも未希も、そして坂口美代の共通した意見ですが、
すぐ隣の朝鮮半島で、またも戦争が始まります。

6月25日に勃発した朝鮮戦争は
韓国にはアメリカ、北朝鮮にはソ連と中国が味方をしたものですが、
日本国民を不安に陥れ、買いだめ売り惜しみで
一時世間は大混乱に陥ります。

まもなく米軍による軍事物資の特需景気が始まり
ドッジラインで不景気になっていた日本は
皮肉にも朝鮮戦争のおかげで著しい飛躍を遂げます。


坂口一成も、2年にわたる
アメリカ留学を無事に終えて帰国します。
そのアメリカの医療事情を細かく聞き取りたくて
直彦が訪問します。

死亡率第一位の肺結核について研究している直彦ですが
坂口に言わせれば、薬が開発されている現状では
結核はなくなってしまうのではないか、という予測です。


墓石が立ったというので、ハルは墓石を見に行きます。

当然、墓の中にはまだ誰も入っておらず
空襲で焼けた土を入れることになっていました。

だから花も線香も何も用意していなかったハルですが、
近くの墓にお参りしていた男性に、
花と線香を分けましょうと声をかけられます。

男性は花田健作という青年で、
母と妹を空襲で亡くし、父は鹿児島に遠征、
健作は船に乗っていたために命拾いしたのですが、

鉄工所を営んでいた父は、
不景気に悲観して首を吊ったとのことで。
あと1〜2ヶ月我慢して待っていれば、
特需景気がやって来ていたのにと健作は寂しそうに笑います。


ハルは健作にうなぎ丼をご馳走したのですが、
小説家を目指している健作の作品を読んでみたくて
作品名か名前を聞こうとすると、
突然ふくれたりする変な男です。

自分の名前も言わなかったし、
縁もなかったのだろうと諦めていたところ
その健作が坂口家を訪問してきました。
なんでも、墓石からハルを割り出したみたいです。

健作の書いた本を出版したい、とヤル気になるハルに
仲間でもっと才能のある人の作品を送ることを提案する健作。
ハルは健作の本を出したい、と強く言うと、たちまち弱気になって
自分には才能がないから、と辞退を申し入れます。

ハルは、健作の本を1冊でも出版することを条件に
仲間の書いた作品も出版することにします。

その話を聞いた未希は、健作に一抹の不安を覚えますが
苦しい経済状況からもお墓を建てる青年だけに
決して悪い人ではないのかもしれない、と
ハルと健作ので愛を祝福してあげようと思う未希です。


昭和26(1951)年の春、卒業が間近に迫っていました。

亡き母・千恵の名代のつもりで、
卒業式の晴れ姿をこの目で見ておきたいと
津軽から清吉とイネが出てきました。

卒業式では、
未希が5年間にわたって通い続けた女子医専の
苦労や充実した毎日が走馬灯のように流れます。

そして、清吉やイネとともに津軽に帰れることを
心待ちにしていた未希でした。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (高原未希)
石野 真子 (高原佐智)
役所 広司 (浜村直彦)
藤堂 新二 (花田健作)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
小林 千登勢 (浜村とも子)
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吉 幾三 (八木金太)
野際 陽子 (坂口美代)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
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制作:澁谷 康生
演出:布施 実

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