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2018年9月11日 (火)

プレイバックいのち・(19)再会

高原未希にアメリカへの自費留学が決まりました。

村の人たちにようやく認知されるようになった診療所を
閉めなければならず、未希は二の足を踏んでいましたが
浜村直彦が所属する同じ大学で勉強できることが
未希にとっては大きな理由であることは間違いありません。

ともかく、中川家から
中川邦之と佐智夫婦の荷物を高原家に戻すことになりました。
運搬は、中古の大型トラックを買って仕事に精を出す
八木金太の役割です。

邦之への診療所の引き継ぎも、その人柄が村人に受け入れられ
未希は8月に津軽を出立し
アメリカ合衆国のシアトルに渡航することとなりました。


シアトルに到着し、荷物を下宿先に預けると
未希はワシントン大学を訪れ、直彦と再会します。

直彦は、未希のカリキュラムは
身元引受人の教授と話し合って決めてくれているし
下宿先も自炊できる女子専用アパートを選んでくれました。
直彦は未希を連れて、町の主なところに連れ出します。

こうして未希の留学生活が始まりました。

直彦と同じ勉強ができる、と喜んでいた未希ですが、
直彦は1年早くシアトルに来ているので
未希がいま勉強しているカリキュラムはパスしていまして
今は外科に専念して勉強しています。

そんなこともあり、直彦は夜は病院に詰めさせてもらって
救急医療などを診させてもらうなど多忙を極めているし
未希は未希で与えられた内容を落とすことのないよう
寝る間を惜しんでノートをまとめ、理解しているので

校内ではほぼほぼ会えず、
たまに会っても廊下ですれ違うぐらいなものです。


昭和31(1956)年5月、佐智が身ごもりました。
3ヶ月だそうで、お産は11月の予定です。

邦之は、医者に見せねばとか弘前の大学病院に行かねばとか
慌てふためいておろおろしていますが、
つわりは病気ではないので医者に見せる必要はないし
大学病院へバスに揺られて行く方が母体には危険です。

両親に知らせねば! と言って電話番号を忘れているし
その前に診察の患者さんを忘れている邦之です。


直之は9月下旬には日本に帰れそうですが、
未希はどうしても農村医療の実態を確かめたくて
ラスト2ヶ月をその期間に充てることにしたため
未希はその分、帰国がずれることになります。

8月下旬から2ヶ月の予定で、未希は
シアトルから車で4時間あまりの町・ウエナッチの
診療所に実習に出かけます。

ウエナッチの村人は、津軽の村人たちと同じく
純朴でよく働いていました。
それが未希の疲れを癒してくれていたのです。


帰国を前に直彦がウエナッチまでやってきます。
「一生僕の伴侶として力を貸してくれませんか」

突然のプロポーズに、未希は涙を流して喜びます。

直彦が言ってくれなかったらずっと待っていたでしょうし
そのまま結婚せずにいたかもしれません。
ハルも工藤清吉もイネも、留学に賛成してくれたのは
すべて直彦がシアトルにいるからに他なりません。

この時が未希の人生にとって一番幸せでした。
結婚式は帰国してすぐに執り行う約束を交わしますが、
その3日後、直彦がすぐにシアトルに来て欲しいと
未希を呼び寄せます。

未希は不安な胸騒ぎを覚えながらシアトルに戻ります。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (高原未希)
役所 広司 (浜村直彦)
渡辺 徹 (中川邦之)
石野 真子 (中川佐智)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
野際 陽子 (坂口美代)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
──────────
制作:澁谷 康生
演出:伊豫田 静弘

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