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2018年9月21日 (金)

プレイバックいのち・(22)ふれあい

高原未希は、雪深い村に向かって往診に出かけますが
その帰り道、猛吹雪に遭遇し遭難してしまいます。

工藤清吉をはじめ、岩田剛造や津田平吉たちは
松明を持って猛吹雪の夜道を歩いて未希を探します。

佐智が飼っている柴犬のチビと一緒に探す剛造は
途中でチビがいなくなったことに愕然とします。
意を決して単独で探し回る剛造は
吹雪く音の合間からチビの吠える声を耳にします。

その声を頼りに近づくと、チビがいました。
そしてそのそばには、確かに人が倒れています。
それが未希であると察知した剛造は駆け寄り
必死に救護します。

未希を抱えて近くの農具小屋に避難した剛造は
いろりに火を起こし、堪忍してくださいと頭を下げて
未希の冷たい服を脱がせ、肌を手でこすって温めます。

じき、未希は意識を取り戻しました。


今回、剛造の献身的な救護のおかげで
未希は一命を取り留めたのですが、
実は剛造にいのちを助けてもらったのは
今回が初めて、ではありません。

小学生のころ、剛造と一緒にイワナを捕りに行ったとき
未希が足を滑らせて川に落ち、流れの速い川に流されましたが、
その時も剛造は岸を懸命に走って未希に追いつき、救い出し
濡れたよう服を乾かして何知らぬ顔で帰宅した、なんてことも。

大地主の生意気な娘だからけっこういじめられたこともありましたが
とても強い剛造が出てくると、みな一目散に逃げて行きました。
未希は剛造にいつも助けられていたのです。
それは、大人になった今でもそうかもしれません。

「私には、いちばん大事な人だったんだ……」
未希のまっすぐな視線を受けて、しっかりと受け止める剛造。
いまは体力を消耗している未希を気遣って、
横になって休むように勧めます。


翌朝、嵐も止んで、無事に未希は戻ってきました。
中川佐智や工藤イネが家から飛び出してきますが、
それよりも剛造の子どもたち、竜夫と典子が駆けて来て
未希の懐に飛び込んできました。

前夜、心配しながらもずっと未希の帰りを待っていた
ふたりの子たちのことを考えると、
未希の中に、ある決意をさせます。

「佐智……私ね、この子たちの母親になってあげたい」
未希は、剛造と結婚することも考え始めます。

そして、夜通し未希を探してくれた老犬のチビが
ぐったりしているのを竜夫が発見、
しかし手の施しようがなく、そのまま死んでしまいました。
未希や佐智はチビの死に涙ぐみ、墓を立てます。


典子の足のヤケドも、かなり良くなりました。

佐智は、先日未希が言っていた
剛造の奥さんになりたいという話には大反対でして、
典子をそろそろ剛造のところに戻した方がいいと勧めつつ
これ以上深入りしないようにと釘を刺しますが、

うんうん、と話半分に聞きながら
したためていた手紙は剛造へのもので、
自分をお嫁さんにしてほしい、という内容でした。

後日、竜夫や典子に着せる着物ができあがったので
ぜひ着せたいと岩田家を訪ねる未希に、
剛造はとまどいながら手紙の返事を伝えます。
「あの手紙は……いただかなかったことにします」

竜夫や典子のことも、
もう気をお遣いにならんでください、とつぶやきます。

そもそも剛造は、未希が結婚したいと言い出したのか
その真意を計りかねています。
竜夫や典子への同情か? 初子を死なせた責任感からか?
そのどちらも、未希に責任を感じてもらう道理がないのです。

未希は、確かにかつてはそんな気持ちが大きかったものの
今は「剛ちゃんが好きだから、剛ちゃんが好きだから」と
剛造の目をハッキリと見て、思いを伝えます。

いつも頼りにし、いつも一緒にいた、そんな剛造が好きなのです。
「お嬢さま!」「“お嬢さま”はやめて!」

剛造は、未希が願うように、自分の助けが必要なのであれば
いつでも私財を投げ打ってでも助ける覚悟はできています。
しかしそれは、未希が大地主の娘であり、自分が小作だからです。

乗り越えなければならない壁は、実はそれでありまして、
剛造は、未希のことを手に届かない人だと思ってきました。
大地主の娘と小作の結婚は、いくら両者の関係がなくなったって
許されることではないのです。

仮に一緒になったとしても、世間からの冷たい視線を浴びるのは
剛造よりもむしろ未希の方なのです。
剛造はそれができない、させられないから
前に進めないのです。


「先生、アタシ、津軽に行ってきます」
大晦日である今日、村中ハルは
坂口一成に対していきなり言い出します。

急を要する理由は、未希と剛造の結婚です。
大反対の立場であるハルが行って
暴走している未希を止めなければなりません。

どたばたで移動して、元旦に津軽の高原家に到着したハルは
剛造との結婚話に反対! と主張します。
しかしそれを未希から聞いていなかった清吉やイネ、
そして中川邦之は、何の話? とポカーンとしています。

家内でひとり事情を知る佐智がハルから詳しく話を聞き出して
ようやく事態を飲み込めたころ、
未希は竜夫と典子と一緒に初詣から帰ってきました。

「お嬢さま、お話がありす」
東京からハルが来ていて、清吉のいつになく厳しい表情、
そしてイネや邦之のとまどいの表情を見れば
内容は聞かなくとも分かります。

わかった、と言って
竜夫と典子を岩田家まで送ることにする未希。
未希は、これから何が起こるのか分かっていますが
半ば意地になっているようです。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (高原未希)
石野 真子 (中川佐智)
渡辺 徹 (中川邦之)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
小林 千登勢 (浜村とも子)
野際 陽子 (坂口美代)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
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制作:澁谷 康生
演出:富沢 正幸

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