2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« バス停について本気出して考えてみた(251) | トップページ | プレイバックいのち・(25)嫁の座 »

2018年9月28日 (金)

プレイバックいのち・(24)結婚式

高原未希と岩田剛造の結婚は、周囲の反対の中で
剛造が未希への気持ちをハッキリさせたことから
ここ高原家では認められることになりましたが、

工藤イネは最後まで、剛造の母・岩田テルとの仲や
2人の子どもの母親になる苦労を心配して
首を縦には振りませんでした。
厳しい口調で諌めるイネの言葉も、
未希には取り越し苦労にしか思えませんでした。

未希は、剛造とともにイネの入院先の病院を訪れます。

イネは、未希が大地主のお嬢さまだからか
最大の敬意を持ってお迎えし
未希が持参した絣の着物に大喜びしますが、
剛造が、自分たちの結婚について報告します。

「私、良い母親になれるように一生懸命に務めます」
そう言って頭を下げる未希の顔を、テルはじっと見つめます。

剛造と話がある、と未希に外すように伝えたテルは
未希がいなくなった途端、パーンと平手打ち。
あの女子のどこがいいンだ! と絶対反対の立場です。

ただでさえ岩田家では人手が足りておらず
嫁に昼夜手伝ってもらってやっとの状況であるのに、
田んぼの草取り稲刈りも、飯焚きもしたことない嫁なら
なんのための嫁だ、いないほうがマシだ、と言うのです。

それでも剛造は、テルに説得を続けます。
だれも後妻に来てくれない厳しい状況の岩田家に、
たくさんの犠牲を払ってまで嫁として来たいという未希に
剛造は感謝もしているわけです。

テルがあくまでも反対というのであれば
ここは子どもたちのためにも
テルよりも未希を選択せざるを得ません。

テルは未希を呼び出し、未希と剛造の結婚を認めた上で
嫁としての仕事と、子どもたちの母親になる役目だけは
決して疎かにしないように、
忘れないようにしてほしいというのが条件です。

無医村だった村にとって、たったひとりの医師である未希が
どれだけ大事な存在かを理解した上での、
テルなりの寛大な条件であったのです。
未希は、精一杯務めますと返事し、感涙します。


未希が高原家に戻り、テルの猛反対に遭うと思っていたイネは
予想に反してテルが最後には結婚に承服し、
子どもたちにも結婚の話をしたことを知って
いよいよ焦りを募らせます。

せめて手遅れになる前に、自分だけになってでも
反対であることには反対をしなければ……。
そう思うイネですが、結婚への障害がなくなりつつある未希には
全くパンチが効いていません。

工藤清吉はいろいろ気を利かせて、岩田家を改築して
せめて夫婦のくつろぎの部屋をと剛造に勧めますが、
それに待ったをかけたのは未希でした。

結納も仲人も披露宴もいらない。家族だけで結婚式を挙げたい。
高原家と岩田家の間にこれ以上トラブルを抱えたくない気持ちもあり
前妻・初子を誤診で亡くしたことも、一連の結婚式行事に対する
未希のためらいがあったのかもしれません。

結婚までの自由な時間を惜しんで、
未希は村の生活改善の活動を精力的に行います。
囲炉裏からストーブへ、主婦たちの台所の改善、
夜9時以降に主婦たちを家事から解放し健康を守る運動です。


昭和32(1957)年の春、腰の悪化で入院していたテルが退院しました。
岩田家に戻ると、あちこち改築されています。
腰の悪いテルでも使いやすい台所になっていますし、
何よりも夫婦の居室が出来上がっていることです。

これらはすべて、剛造がお金を借りてしたことであって
未希や高原からの援助は受けておりません。
テルは、未希に頭が上がらなくなることだけはしないように、と
剛造に釘を刺しておきます。


1ヶ月後の5月、剛造との結婚式当日。

りんご農家は、りんごの花が咲き始めると急に忙しくなるので
結婚式はせめてその前に、とこの日を選んでいたのですが、
暖かくなったせいか、2日前からりんごの花が咲き始めまして
剛造もテルも畑に出たまま戻ってきません。

忙しいのかしらね、とケラケラ笑う未希ですが、
急患の電話が入り、未希も慌ただしく往診に出かけます。

剛造は妹の久子が加勢に入ってくれて
行ってこい、とテルが言うので抜け出してこれました。
そこに往診を終えた未希が会い、子どもたちも合流して
岩木山神社に向かいます。

岩木山神社で結婚式を挙げるのは、未希の小さい頃からの夢でした。
この参道は、かつて父と母が結婚式の時に上った道であり
母が亡くなる前に、未希が母を背負い
父との思い出を温めた道でもありました。

父との暮らしは幸せだったと語った母の言葉が未希の胸に蘇り
華やかな婚礼衣装をまとって父に寄り添って上ったであろう母を
いま、未希は見ていました。

何もない、誰もいない結婚式ではありましたが、
未希にはそれが自分たちに相応しいと思えてなりません。
未希、31歳。
新しい門出であり、波乱に満ちた未来への幕開けでした。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
三田 佳子 (高原未希)
石野 真子 (中川佐智)
渡辺 徹 (中川邦之)
──────────
大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
──────────
吉 幾三 (八木金太)
伊武 雅刀 (岩田剛造)
──────────
制作:澁谷 康生
演出:伊豫田 静弘

« バス停について本気出して考えてみた(251) | トップページ | プレイバックいのち・(25)嫁の座 »

NHK大河1986・いのち」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« バス停について本気出して考えてみた(251) | トップページ | プレイバックいのち・(25)嫁の座 »