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2018年10月 2日 (火)

プレイバックいのち・(25)嫁の座

昭和32(1957)年5月、高原未希と岩田剛造は
岩木山神社で神殿で三三九度の盃を交わします。

華やかな婚礼衣装もなく、前妻初子の忘れ形見の
竜夫と典子の4人だけの簡素な結婚式であり
未希は名実ともに岩田家の嫁となり、
2児の母となったのです。

工藤清吉とイネは、嫁ぐ未希にお祝いの言葉をかけます。
母を亡くし、父が帰国するまでの間、
親代わりとして面倒を見てくれたふたりの言葉は
親と同じようにうれしく、未希は涙を流して聞いています。


未希が岩田家に入ったその日から、
テルは1ヶ月分の生活費が入った財布を未希に預け
岩田家の経済状況をすべて教え込みます。

月3,000で賄うように、とのお達しです。
ただしこれには、未希が手出しで
出すことがないようにと釘を刺されます。

そして結婚初夜でありますが、
ひととおりの挨拶が済んだ後、未希は思い切って告白します。
「私……子ども、産みたくない」

自分に子どもができれば、
竜夫や典子よりも自分の子どもを愛してしまう。
未希は竜夫や典子の母親であるので、
自分の子どもはいらないというのです。

剛造は、それを聞いてショックを受けますが
未希が悩んだ挙げ句の結論だと思って
寂しそうに笑って、受け入れます。


朝、未希が目を覚ますと6時半です。

隣にはいるはずの剛造の姿がありません。
台所では、子どもたちが朝ご飯の準備を始めています。
「センセ、おはようございます!」
「あ、お、おはようございます……」

テルと剛造は、日が上がる前の5時に起きて
朝食までの間にひと仕事を済ませて来たようです。
ただ、未希が作る朝ご飯に
テルからの指導がたくさん入ります(笑)。

高原医院に出勤した未希は、そんなあれこれをイネに話し
イネは未希が苦労するんじゃないかと顔をしかめますが、
未希が家に帰るころまでに、
だし汁と具材を用意して渡してあげています。

しかし、それもテルにはすぐに見つかってしまいます。
イネが作ったものをただ出しているだけでは
嫁としての役目は何も果たしていないことになります。
あくまでも渡した金でやりくりしてこそ、嫁なのです。

それに、いま入浴している子どもたちの着物や下着などを
出しておくといった細かいところまでの気遣いがなければ
とてもではないが母親にはなれない、と言われて
具材が入った鍋をテルに渡して風呂場へ急ぎます。


東京の坂口家には、結婚を知らせる未希からの手紙が
坂口一成宛と村中ハル宛に2通届いていました。

未希の結婚が事前に分かっていれば
祝電でもご祝儀でも送ることができたわけですが、
事後報告であれば仕方ありません。
ただ未希も、何もいらず誰も呼ばずの式だったので
そう大事には考えておりません。

ハルは、なんで呼んでくれなかったのか、と拗ねていまして
近いうちに津軽へ行こうと考えています。
確かに剛造はちゃんとした男だとハルは見直したのですが
いざ結婚してみて、幸せかどうかを確かめたいわけです。

通常は夜からの営業であるハルのダンスホールは
日曜日は昼間からオープンすることにしたそうで、
ハルは慌ただしくご出勤。

そのホールで、お客さんとして来ていた浜村直彦と再会します。
直彦は、恩師水田教授の愛娘・水田玲子とデートしていたようです。

ただ、未希が剛造と結婚したことを知らなかった直彦は
少なからずショックを受けたようで、
シアトルで未希と対面したことがあって、敵がひとり減ったと
ニンマリする玲子とは対照的です。


直彦はさっそく未希に、お祝いのお手紙と
新しい往診カバンをプレゼントします。
直彦がまだ自分のことを覚えてくれていたことに
未希はとても感動し、涙を浮かべています。

未希の誕生日てあるその日、
中川佐智も誕生日プレゼントを渡してお祝いし
ハルも誕生日に合わせて東京から津軽へ駆けつけたのですが、
テルが畑から早く帰って来るので、大急ぎで戻らなければなりません。

「未希さん、あンた何ビクビクしてるの?」
そんな未希を見ていて、ハルは本当に幸せなのか疑問に感じます。
姑の顔色をうかがいながら、神経をすり減らしながら
暮らす毎日が、幸せだなんてとても思えません。

そんなやりとりをしている時、岩田竜夫が笑顔で駆け込んできます。
「ばっちゃがさ、今夜はみなさんでご飯食べに来てくださいって」

一体どういうことなのだろう、と恐る恐る覗いてみると
竜夫や典子が、未希の誕生日パーティをしようって言い出したようで、
天井からリングのお飾りがかかり、壁には未希の似顔絵が貼ってあります。
テーブルにはご馳走が並び、未希は感動のあまり言葉が出ません。

中川 誠のお守りで高原家でお留守番しているハルは
どうしても様子が気になって、ほんのちょっとのつもりで
お留守番を八木金太に任せて岩田家に出てきてみますが、

みんなで暖かくお祝いしようという家族愛が感じられ、
そして後妻として岩田家の嫁になろうと奮闘する未希の苦労も
テルにいたわってもらい、もう何も言うことがありません。
「未希さん、あンたいいところに嫁に来たね」

未希には思いがけない夜になりました。

みんなの愛情に包まれて、未希は
剛造と結婚して初めて心の底から幸せだと思えました。
未希にはひとつの大きな山を越えて
未来がただバラ色に輝いて見えたのでした。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
石野 真子 (中川佐智)
役所 広司 (浜村直彦)
渡辺 徹 (中川邦之)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
手塚 理美 (水田玲子)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
野際 陽子 (坂口美代)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
──────────
制作:澁谷 康生
演出:富沢 正幸

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