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2018年10月23日 (火)

プレイバックいのち・(31)かあさんの味

昭和34(1959)年の春、
日本の硬度経済成長を支える労働力として
農村から中学卒業の少年少女たちが
都会へ集団就職し始めていましたが、

岩田未希の村からも10人あまりが故郷を旅立って行きました。
その中に、高原家の元小作の津田平吉の娘・征子もいて
たまたま、村中ハルが集団就職列車で東京まで上京したことから
ハルと征子は不思議な縁で結ばれることになりました。

半年後、約束の定時性高校への通学をさせてもらえない征子を
ハルは町工場から無理矢理連れ出し、
引き取って面倒を見ることになったのです。

朝早く起きて坂口家を掃除する征子は
父・平吉が訪問したことに驚きます。
聞けば平吉も東京へ出稼ぎに来たようで
坂口夫妻やハルに挨拶を、とやってきたようです。

坂口夫妻は、医大生に受験参考書の類いを聞いて回り
全て買いそろえて征子に与えていますし、
ハルはまるで自分の娘のように服から靴から何から何まで
すべて引き受けて征子のお世話をしています。

平吉は、自分にはできないことだと恐縮しきりですが、
坂口夫妻もハルも、何か生き甲斐のようなことを征子に見いだして
好きでやっているんだから全く気にしていません。

坂口一成は平吉に、同じ東京にいるんだから
心細い征子のためにもたまには会ってやってください、と言って
平吉を喜ばせます。

翌 昭和35(1960)年の早春、征子は都立の難関高校を受験。
発表では、見事合格を勝ち取りました。
ハルは、電話で知らせて来なかった怒りはそこそこに
征子を抱きしめて大喜びします。


未希や中川邦之の医大時代の恩師が高原診療所を訪問します。

町立病院が建つにあたり、医師探しをしていた恩師は
この村で農村医療に携わって来た未希や邦之のような
地域の事情がよく分かっている医師に町立病院の勤務医として
推挙したいと考えているようなのですが、

医師たちの中にも反対者はいるし、
農民の中にも、農薬に関していろいろと言う未希は
恨みを買っていることもあって、
町立病院の勤務医として働くという話は蹴ることにします。

周囲の人たちの心配をよそに、未希や邦之は
町立病院が建ったあとのことを楽観視していましたが、
一抹の不安がなかったわけではありませんでした。


一年後の昭和36(1961)年の春、大山町立病院は開院します。
と同時に、佐智は2年課程の准看護婦の資格を取得して
東京では征子が高校2年生に無事に進級し、
ハルと坂口夫妻の愛に育まれて幸せの春を迎えていました。

高原診療所では、パッタリと患者が来なくなり
未希も張り合いをなくしてボーッと毎日を過ごしています。
何とかしなければ、と考えながらも、
その方法がなかなか思いつかないのです。

とぼとぼと岩田家に帰ってゆく未希の寂しい背中を見て
工藤清吉は、何もかける言葉が見つかりません。

未希は、そんな自分を勇気づけるべく
シチューを初めて作ろうとして、竜夫や典子に心配されます。
これについては未希は前科があるようで、
とんでもねえグラタン食わされた、と竜夫が言っていましたw

そんな風に言われて、俄然やる気になった未希は
美味しいと何としても言わせてみせるとやる気になります。
ま、失敗した時は子どもたちが言うように
具材はそのまま活用してカレーか何かに変えればいいでしょう。

岩田剛造とテルは、ちょっと早めの帰宅です。
何でも治助が亡くなったそうで、そのお通夜があるのです。
高血圧の治助には、未希が出稼ぎして重労働するのは難しいと
止めるように言っておいたのですが、それでも東京へ行ったのです。

律儀な治助は、出稼ぎ最終日に、どうしても仕事を仕上げたくて
勤務時間が終わっても頑張って仕事をし続けたそうですが、
それが仇になってしまったようです。


夜、高原医院に急患があり、邦之が往診して事なきを得ます。

やはり町立病院では夜間の急患には対応しておらず
久々の患者で邦之は俄然ヤル気になったところだったのですが、
翌日、様子を見に行くと、大学の先生に看てもらえるから、と
もう朝から町立病院に行って来たそうです。

ガックリと肩を落とす邦之です。


夏。

町立病院とは共存していく考えでいた未希は、
初めは町立病院が開院したときの影響をあまり考えていませんでした。
しかし病院の無料送迎バスが村の奥にまで走って患者を乗せて行けば
交通の弁が悪い診療所にはなかなか来られません。


未希は、診療所は邦之ひとりがいれば大丈夫だと
昼間は家業であるりんご園の手伝いに精を出します。

東京からハルがやってきました。
それも夏休みの征子と、お盆休みをもらえた絹子と昭子も
津軽に連れ帰って来たそうです。

清吉が未希を呼びに来て、未希が農薬散布をしている姿に仰天!
散布後に行くことにします。
清吉には診療所のことは話さないで、と口止めする未希ですが、
診療所の閑散ぶりは、話さなくてもハルにはバレていますw

「とっても信じられなかったわ。情けないわよ!」
いつからこんなことになってんの! と問いつめるハルに
未希は、言いたいこともたくさんあるだろうに
目に涙を一杯溜めて、ただ黙っています。

みんなの前ではわざと明るく振る舞って来た未希も、
ハルの前では、思いが涙となって堰を切ってあふれてきたのでしょう。
それを見たら、いくらハルとはいえ、何も言えなくなってしまいます。

未希にとっては、つらくて長い5ヶ月でした。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
石野 真子 (中川佐智)
渡辺 徹 (中川邦之)
小林 綾子 (征子)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
野際 陽子 (坂口美代)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
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制作:澁谷 康生
演出:伊豫田 静弘

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