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2018年10月26日 (金)

プレイバックいのち・(32)東京へ

昭和36(1961)年・春、高原未希たちが暮らす村と
他の二村を合併してできた町にやっと町立病院が開院して
これで未希たちの長年の念願だった農村医療が充実されると
町立病院の完成を心から祝福していたものの、

町立病院と、村の診療所がそれぞれの役割を果たすことによって
初めて地域医療ができると信じていた未希たちは
現実は意外に厳しいもので、高原医院の患者数は激減します。

その現状を見た村中ハルは、未希に
これからどうしていくのかを考えたら、と迫りますが
未希の頭の中には、何をどうしていいのか
まったくビジョンが見えてきません。

ハルは、津田平吉夫婦から預かっている征子の
東京での面倒を見ていますが、
将来医者になりたい、という夢を叶えてあげるために
東京の廃病院の建物を買い取ったみたいです。

実際に征子が医者になれたら、そこに新しく病院を建ててもいいし
不動産だけとりあえず押さえているにすぎないわけですが、
ハルは未希の腕を捕まえて、思い切って提案してみます。
「未希さん、思い切って東京に出てこない?」

ハルが買った病院は、元々田んぼの真ん中に立っていて
そのおかげで空襲にも遭わずに無傷だったわけですが、
2年前に年老いた病院長が亡くなってからというもの
なり手がおらずに廃病院となっていたのです。

今は周囲に住宅街が広がり、景気は他地域を凌いでとても高いです。
しかし住宅街の中にあっても近隣には病院がなく
もし病院再開ともなれば、歓迎されること間違いなしです。

未希は、私には家族がいるのよ、と困惑顔です。
それに農村には農村に必要とされる医師の役割があるはずで
いつか農民たちにもそれを認めてもらえると信じているわけです。
ここでは儲けられないから出ます、という単純な話ではありません。

そこまで言われれば、ハルは強くは勧めませんが、
その気になったらすぐに教えてネ、と伝えます。
そして3日ほどのんびり過ごしたハルは、
征子たちとともに東京に戻っていきます。


秋になり、稲刈りの多忙な時期がやって来ると
昼間に町立病院にかかれなかった農民たちが
ポツポツと診療所にやってくるようになりました。

とはいえ、町立病院ができてからこれまでの
患者数激減が大きく響いてか、
診療所建設にかかった借金を返せなくなってしまうほど
収入は落ち込んでしまいます。

中川邦之は、実家の父に頼み込んで無心することも考えますが
もともと邦之は、両親の反対を押し切って来ている立場なので
金の無心などできるはずもありません。

今月分は工藤清吉になんとかしてもらうとしても、
それ以降の当てがありません。
「思い切って東京出てみるかな」

こんな患者数に対して医師は2人はいりません。
しかし邦之が診療所を離れて弘前の大学病院に勤めたとして
ここに未希が残っても借金は返せるわけではないのです。
であれば、未希が外に出て稼いでくるしかありません。

今、ただ分かっていることは
何もしないでいることは、何にもならないということ。
東京に出て医者として成功する確固たる証は無いけれど
やらないよりは何か行動した方が良い、と未希は悟ったのです。


帰宅した未希は、岩田剛造と岩田テルに相談します。

テルは、実家の高原家の借金のために
嫁の未希が東京へ出稼ぎに行って
岩田家が迷惑を被るのは筋違いとへそを曲げますが、
横車を押すようなことはするつもりはありません。

この半年、診療所の仕事が無い中で、未希は岩田の嫁に
そして竜夫と典子の母親になろうとがんばった姿は評価します。
1年ぐらいなら、何とかなるでしょう。
テルは納得して、未希の背中を押します。


東京に着いた未希は、荷物を坂口家に預けると
そのままハルと開院予定地の見学に向かいます。
ハルは、未希から東京ゆきの決心を聞いた翌日、
高原病院の広告看板を製作して道沿いに立てています。

まだ開業もしていないのに、と戸惑う未希ですが
こうして地域の人たちに覚えてもらうんだ、と
ハルはしてやったりの表情です。

病院は木造2階建てで、2年間放ったらかしだったわけで
もちろんクモの巣やホコリが溜まる汚い部屋でしたが、
ハルが業者を入れて予めキレイにしてくれていました。
それだけではなく、生活用品も何もかも準備してくれました。

医療器具や薬などは、坂口一成の仲介で
業者と話し合う段取りまでつけてくれています。
しかも、お金は返せるときでいい、というので
しばらくは何とか凌げそうです。

そんな時、子どもの急患が運び込まれます。
とっさの判断で未希が診察をし、無事に帰宅させますが
まだ開院の手続きをしていないため治療費はもらえません。
宣伝費と思えば安いもんだ、とハルは笑っています。

未希は、明日からここに暮らしてバリバリ頑張る! と笑顔です。
ハルも、久々に未希の笑顔を見て勧めてよかったと思っています。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
石野 真子 (中川佐智)
渡辺 徹 (中川邦之)
小林 綾子 (征子)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
泉 ピン子 (村中ハル)
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制作:澁谷 康生
演出:富沢 正幸

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