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2018年11月 9日 (金)

プレイバックいのち・(36)光さす道

高原医院に、大場甚一郎という初老の男が診察に現れます。

受付から診察まで時間がかかりすぎるとクレームを入れて
岩田未希に、患者の身になって詳しく病状を聞いているので
待つのがイヤならよその病院へ、とジャブを入れられます。

それに苦笑しつつ、血圧が高いから降圧剤を、と大場は要求。
血圧を測定してみると、130-90という数値が……。
大場の申告によれば150-100というので
大場は真っ先に血圧計の正確さを疑ってかかります。

そんな時、急患が運ばれてきました。
妊娠しているらしいその女性の苦しみ方を見て
未希は子宮外妊娠の疑いを持ちます。

高原医院には産婦人科はありますが、
そこまで大きな手術設備がないため
大学病院に移ってもらう必要があるのですが、

この状態で患者を動かすのは危険であり
問答している暇はない、と大場は声を荒げます。
「私がやりましょう。私は産婦人科医です」


内科、外科、産婦人科の外来を急きょ中止し
手術に入ります。
午前中に始まったオペも、日がくれる頃にようやく終了し
女性の命は救えました。

産婦人科医である大場は
1年前までは大病院の勤務医だったわけですが、
理事長と意見が合わず、辞めてしまったそうです。

それ以来フリーだと聞いて、外科の八田は
高原医院に来ませんか、と誘います。
医師としての技術を目の当たりにした未希は
今日会ったばかりの先生に失礼、と困惑しますが

未希が院長であることを知った大場は
あなたとは上手くやっていけそうだ、と
病院に勤務医として入ってもいいよ、と言ってくれます。

未希に診察された大場は、心電図検査を要求したのですが
医療費欲しさに必要のない検査をする悪徳医師がいる中で
心電図も降圧剤も全く必要ありません! と未希は言って
必要のない診察はしようとしなかった、
その姿が大場には素晴らしく映ったようです。


津田征子が医師への道を諦め
就職活動をしていることを村中ハルに暴露されます。
親代わりのハルが学費の面倒を見てくれていたのですが
それに甘えられるだけの費用ではないのです。

ハルは気にせずに甘えて欲しいと主張するのですが
征子は実母でもないハルには甘えられません。
赤の他人、と言われてショックを受けたハルは
泣いて部屋を飛び出して行きます。

両者の言い分を聞いた未希は、征子に
医者になりなさい、と背中を押します。
坂口一成も美代も、医者になることに賛成です。
もう、答えは出たも同じことですね。


4月に入り、竜夫が高校に進学し
昭子と絹子も看護婦になるための学校に入って
高原医院も慌ただしくなって来ました。

かつて大場が居合わせて子宮外妊娠でいのちを助けた女性と
その夫が病院を訪れ、人工流産させてほしいと頭を下げます。
大場はできないと拒絶し、夫婦と大げんかになるのですが、

聞けば、子どもが産まれれば今のアパートは出なければならず
アパートを出れば次のアパートに移るための敷金礼金が必要で
夫婦にはそんな大金があるわけもなく、
今のアパートに入居し続けるために流産を希望しているのです。

お金は借金すればいずれ返す時が出てきますが、
命は殺せば二度と帰ってきません。
いくら産めない事情があるからと人工流産していた未希でも
大場と同じ意見で、それには反対です。


来年の東京オリンピックに向けて建設ラッシュが続く中
その道路工事の現場に車が突っ込んで
東京へ出稼ぎに来ていた日雇い労働者が撥ねられて
最も病状の重い患者が高原医院に運ばれてきました。

日雇い労働者ですから労災には入っておらず
雇った企業も日雇いにはそこまでの責任はないようで
治療費は青森に帰ってから国民保険で支払うようです。

診察した外科医師は、日雇い労働者だからといって
企業は何もせず自己負担となることに怒りを覚えますが
未希は、治療費のことは置いておいて、元通りの身体にして
青森に返してあげようと、最善を尽くして欲しいと伝えます。

ただ、出産間近の妊婦のために空けておいたベットは
その重傷患者が使用することになり、満床となってしまいました。
未希はベッドを増やさなければ、と考えますが、
ウチはウチの診療をやっていけばいいの、と大場は笑います。

妊婦には事情を話して他の病院を紹介することにします。

しかしその病院に向かう途中、赤ん坊の首がへその緒で閉められて
窒息死してしまうという痛ましい事故が発生しました。
大場は自分が転院を勧めたからだと自分を責め、
外科医師は退院させてでもベッドを空けてあげていればと後悔します。

誰が悪いわけではない、と未希は強く言います。
その時その時で最善を尽くした結果なのだし
大場の診断、判断については遺族と充分に話し合い
理解してくれているところなのです。


その頃から、未希の心の中に
ひとつの理想が芽生え始めていました。

それが、たとえ未希の人生を誤らせる危険な賭けであっても
いつも時代の要請に応えようとした
医師・高原未希の強い情熱だったのです。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
岸本 加世子 (津田征子)
渡辺 徹 (中川邦之)
石野 真子 (中川佐智)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
柳生 博 (大場甚一郎)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
野際 陽子 (坂口美代)
泉 ピン子 (村中ハル)
宇津井 健 (坂口一成)
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制作:澁谷 康生
演出:富沢 正幸

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