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2018年12月 4日 (火)

プレイバックいのち・(43)望郷

岩田未希は、認知症(※放送では「老人性痴呆症」)の
岩田テルを介護してみて、家族の大変さが骨身に沁みて分かり
認知症患者のための病棟を建てたいと思うようになっていました。

就職浪人中の浜村直彦と、岩田竜夫との間で
高原病院に心臓外科親切と直彦を迎え入れる段取りの話が
かなり進んではいたのですが、認知症患者のための病棟の話で
直彦の受け入れ話が一旦は立ち消えに。

……なりそうだったのですが、
まずは循環器の勤務医として直彦を迎え入れ
直彦には働いてもらいながら、心臓外科新設に向けて
準備をする、という形で一旦の決着を見ます。


竜夫は、病棟新設と直彦受け入れというコスト面がアップするため
病院内の合理化を進めようと考えています。

具体的には、無能な職員には退職してもらう。
産婦人科の大場甚一郎にも、この際辞めてもらいたい、と。
事務局から見て、合理化とすれば診察回転数のアップでして
1人に時間をかけすぎる医師は去ってもらうしかないわけです。

それを聞いた征子は、こんな大きな病院でも
一人ひとりに時間をかけて診察していった大場医師だからこそ
患者たちの信頼を得てここまで大きくなれたのだ、
自分も同じだからこそ、ここで働くのが好きだった、と言います。

もしも大場を辞めさせるのであれば、自分も同じなので辞める。
事務局の考えも分からなくもないけれど、事務局の考えが
自分たちの方針と相容れないのであれば、辞めるしかない。
辞めて津軽で農村医療でやっていく、と竜夫にさらりと伝えます。

別れるというのか!? と竜夫が慌てれば、それを見越したように
「高原病院の御曹司だったら、いくらだってお嫁さんの
 来手はあるわよ。私よりもうんと若くてかわいい人がねー」
と弱みに付け込みます。


昭和50(1975)年の年が明けると、
銀行から多額の融資を受けた高原病院は隣接した土地を買収し、
未希の悲願だった認知症の患者を
専門に受け入れる入院病棟の建設に着工し、

1年をかけた昭和51(1976)年の2月、
無事完成の運びとなりました。

もう少ししたら新築の病棟に移れる、という時、
テルがお腹を押さえて苦しみ出します。
診察したところ、テルは盲腸で腹膜炎が進んでいて、
緊急の手術をすることにします。

外科の当直医が、母親が上京して来ている関係もあって
直彦と交代しているようで、直彦が執刀してくれることに。
外科の権威が盲腸の手術、と未希は戸惑いを隠せませんが
弘前の大学病院でさんざんやりましたから、と笑います。

しかし、前の病院での手術で、直接的ではないにせよ
患者が命を落としたことが頭をよぎり、メスを握る手も震えます。
直彦は手術室から自分の診療室に向かい、
引き出しから酒を取り出してあおり、気持ちを落ち着かせます。

結局手術は、大場医師と交代します。

征子は直彦の様子を見に行きますが、
すでに直彦は帰宅した後でした。
「お辛いことがおありになるんじゃないでしょうか」
征子なりに直彦を慮ります。


それからというもの、直彦は無断欠勤が続き
循環器科は他の医師が掛け持ちで担当してしのぎます。
竜夫が直彦の自宅から嫁の実家にまで電話を入れてみますが
直彦と連絡が取れません。

そのうち、退職届が1枚入った便箋が届き
見損ないました、と竜夫は厳しい表情です。
「母さんにも分からないわ」
未希は表情を曇らせます。

テルの病室に向かった未希は、テルの手を握り
大丈夫ですよ、と安心させる言葉をかけます。

ゆっくりと目を開いたテルは、柔和な表情を浮かべます。
「ありがとう……おら、幸せ者だ……ありがとう」
ウッ、とのどの詰まった音を出すと、
テルは永遠の眠りに入ります。

心臓マッサージで蘇生術を行いますが、ダメでした。
ただひとり、未希に看取られての安らかな最期でした。


急きょ剛造だけが上京し、
葬儀はテルが愛していた津軽で執り行うことになって
遺体を荼毘に付し、テルは遺骨になって剛造の胸に抱かれ
懐かしい故郷へと帰って行きます。

未希にとっては、悔いばかり残るテルとの縁(えにし)でしたが
最期にテルが呟いた言葉に救われていました。

工藤イネは、テルと同世代でともに津軽で幼い頃から
働いて働き続けた、言わば戦友のような間柄だったので、
葬儀のお供えはすべてイネが作ります。
嫁の実家には世話にならねえ、と怒るかもしれませんが
いまイネにできるテルへの最大の供養なのです。


葬儀も終わり、無事に送り出して
未希も久々の高原家でゆっくりとお茶を飲んでいたところ
直彦が線香を上げたいとやってきました。

理由も分からず辞職をし、姿を消した直彦。
未希の胸には直彦に聞きたいことがあふれ、
直彦の前に立ち尽くしていました。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
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[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
岸本 加世子 (岩田征子)
渡辺 徹 (中川邦之)
石野 真子 (中川佐智)
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大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
菅井 きん (岩田テル)
新藤 栄作 (岩田竜夫)
高木 美保 (岩田典子)
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伊武 雅刀 (岩田剛造)
柳生 博 (大場甚一郎)
役所 広司 (浜村直彦)
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制作:澁谷 康生
演出:伊豫田 静弘

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