2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« バス停について本気出して考えてみた(262) | トップページ | プレイバックいのち・(49)永遠(とわ)のわかれ »

2018年12月21日 (金)

プレイバックいのち・(48)帰りなん、いざ

昭和59(1984)年の秋、2年近くの闘病も虚しく
村中ハルは大好きな津軽で59年の生涯を閉じました。

ハルの死が岩田未希に与えたショックは大きく、
残りの人生を津軽に帰って
岩田剛造とともに生きたいと決めたのも
ハルの死が契機になったわけです。

それは、90歳近くにもなってなお高原家を守り続けている
工藤清吉・イネ夫妻への務めでもあると考えていたのです。

ハルの納骨が済むと、昭和60(1985)年が明けました。
いったん津軽へ帰って剛造と暮らすための家を建てる段取りをし、
その完成を目処に東京を引き払うことにして
すぐさま東京に戻る未希です。


4月、長年にわたるりんごの栽培と
品種開発の努力が認められて
農業振興に寄与した人たちに贈られる賞を
剛造が授賞することになりました。

剛造は、りんご作りをさっさと辞めて
未希とともに東京で暮らせればよかったものを
頑固にもりんご作りを続けたものだから
未希にもとてつもなく迷惑をかけた、と言いますが、

それは未希も同じで、未希も東京で病院を立ち上げるなどと
自分の理想を追うために我がままをさせてもらったと思っているから
これからは剛造のために津軽へ、という気持ちなのです。

お互いに相手を思いやる気持ちは
どれだけ時間を経ても、この夫婦は変わりません。


その夜、剛造と未希と、岩田竜夫・征子・真希で
ささやかな祝宴が開かれます。

その席で未希は、津軽へ引っ込むために
高原病院院長の名前を征子にするつもりだと言い
院長名はこのままで、と一度は征子に固辞されますが、

院長が未希のままでは津軽でおちおち休んでいられないし
未希にもゆっくりしてもらわなければ、という竜夫の一言で
「はい」と小さくつぶやきます。

剛造はこめかみのあたりを押さえています。
未希は脈を取ろうとし、征子は検査を薦めますが、
たかだか頭痛ぐらいで大げさなんだよ、と
剛造は笑っています。


未希は院長室で、荷物をまとめる作業に入っています。

そこに、お耳に入れたいことが、と浜村直彦が来ます。
この地区の医師会会長は直彦の同級生らしく
たまたまクラス会で一緒だったから得た情報なのですが、
この病院の医療保険の不正請求があるようで。

何度となく注意はしてきたらしいのですが、
一向に改まる気配はなく
一度院長である未希に医師会に来て欲しいというわけです。

監査に乗り込まれる前に、と
未希は直彦の勧めで医師会に出向きます。

必要のない治療を行っているとか
病名と薬が一致していないケースがあるとかで
当局が高原病院に対して疑いを持っているのは確かで
それを医師会が預かり、訂正せよと再三言っているとのことです。

しかし連絡を取っても訂正には応じようとしないため
医師会としてはこれ以上の深入りはできないのです。
監督不行き届きで、と頭を下げる未希に、医師会会長は
しっかり訂正して提出すれば穏便にできるから、と励まします。


山のような資料を前に、未希は竜夫に大激怒。
竜夫がどんな言い訳をしたって、
それはそもそも竜夫のやり方が間違っているのだから
未希は聞く耳を持ちません。

しかし竜夫には竜夫の、病院事務長としての言い分があります。
これだけの設備を整え、来院数も多く入院ベッドも老人病棟も満床で
でも患者の1割負担が影響しているなら、あとは合理化で
1時間診療を3分診療で回転数を上げるしかありません。

機材にしても5年使えるものを
常に新しいものを要求する医師たちは3年で換えろと言う。
そうすれば病院は、どれだけ患者数が多くても
借金が増えていく一方なのです。

「病院が大きくなり過ぎたんです。申し訳ありません」
竜夫の謝罪の言葉に、悪いのは竜夫ではなく
医師としての理想を追い過ぎた自分の方だと
未希は竜夫に謝ります。


未希は、高原病院を誰か請け負ってくれる人を探して
病院一切から手を引こうかと考えています。

征子は、個人病院がたくさんの設備を
保持する時代ではないと痛感しています。

やり出したらキリがないわけです。
その上で、いまの高原病院を人手に渡さなくてもいいように
征子自身、いろいろと勉強してみると言ってくれます。
未希はそんな征子に病院を任せてみることにします。


津軽では、新居祝いとして
イネから夫婦ざぶとんのプレゼントがあり、
中川佐智から夫婦茶碗や湯飲みのプレゼントがありまして、
新婚じゃないんだからからかうな! と剛造は少し怒ります。

それでも、湯飲みにお茶を入れて座布団を並べ喜んで使い
まんざらでもない様子です。
農業賞でもらった花瓶にりんご園からの帰りに見つけた花を
摘んで挿し、まるで横に未希がいるように振る舞っています。

夕方、岩田典子が夕飯だよと呼びに来ました。
うたた寝をしているようで、典子は微笑み剛造を起こしますが
身体を揺らしても起きません。

「父っちゃん! 父っちゃん!」
典子の剛造を呼ぶ声が響きます。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
三田 佳子 (岩田未希)
岸本 加世子 (岩田征子)
渡辺 徹 (中川邦之)
石野 真子 (中川佐智)

大坂 志郎 (工藤清吉)
赤木 春恵 (工藤イネ)
新藤 栄作 (岩田竜夫)
高木 美保 (岩田典子)
──────────
伊武 雅刀 (岩田剛造)
吉 幾三 (八木金太)
役所 広司 (浜村直彦)
──────────
制作:澁谷 康生
演出:布施 実

« バス停について本気出して考えてみた(262) | トップページ | プレイバックいのち・(49)永遠(とわ)のわかれ »

NHK大河1986・いのち」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« バス停について本気出して考えてみた(262) | トップページ | プレイバックいのち・(49)永遠(とわ)のわかれ »