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2019年1月27日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(04)小便小僧

嘉納治五郎がオリンピック出場を見越して
『大日本體育協會』を発足した明治43(1910)年──。

その目と鼻の先で、6里24kmにおよぶ
マラソン大会が始まろうとしていました。
スタート地点である東京高等師範学校に
我らが主役・金栗四三の姿もありました。

スタートは今か今かと熱気に包まれる中を切り裂くように
1台の自動車が突っ切って、大木の横に停めます。
下りて来たのは三島弥彦。
TNG……天狗倶楽部のあの男です。

小便がしたか……と四三は木の影に行き、用を足しますが
その間にスタートの号砲が!

そんな時に限って小便が止まらず、焦る四三ですが(笑)、
それを見とがめられた永井道明には早く行けと怒鳴られ
大事な自動車の横で小便するなと三島弥彦にも怒られ、
四三は駆け出して行きます。

ともかく、出遅れたのは確かなようで、
町の人に教えてもらいながら集団を追いかけますが、
アッという間に集団の最後尾に追いつき、
アッという間に追い抜いていきます。

ダントツ最下位でスタートした四三は
ゴール地点に戻って来たときには第三位。
「よぉし、来い!」と懐中時計を手に協会からゴール地点に駆け下りる
治五郎が横を見ると、四三がすでにゴールしていました。

先生、間に合いませんでした(笑)。

予科生が入賞したのは過去には例がなく、
「キミは予科かね」と治五郎に声を掛けられたことが嬉しくて
四三は熊本の実家へ手紙を送りますが

返書には、あまりに酷な内容がしたためられていました。
「何か思い違いをしておる。かけっこにうつつを抜かしておるとは」
「病弱のお前を東京にやったのは勉学のためである」
「六里も走るとは。歩きなさい」

真面目に走ることを考える四三は、
今回の失敗経験を活かして次につなげようと
トイレを済ませる、わらじはダメ、
最後まで走り抜くスタミナが必要、と考えます。

予科から本科へ進級した四三が
「徒歩部(=陸上部)」に入部し鍛錬を積んだことで
トイレとスタミナの2点は克服できましたが、
履物だけはどうもいいのが見つかりません。

足袋に下駄、金持ちの三島弥彦でも
野球用スパイクを代用して履いているようなものです。
いろいろ考えて悩んで歩いている四三が見上げると
そこには足袋の播磨屋がありました。

四三が思い切って店に入ると、
無愛想な主人・黒坂辛作が足袋を縫っていました。

息子に足の寸法を計測してもらい、
ちょうどいい大きさの足袋を出されて
満足げな四三を見て、
辛作はようやく顔をほころばせます。


明治44(1911)年10月6日、治五郎から
ストックホルムオリンピック大会の
選手予選会の概要が発表されます。

25哩(マイル)、40km……四三にとって未知の領域です。
焦っていた四三は書物を読みまくり
とにかく汗をかきまくって体内の脂分を出し切る
脂抜き走法で訓練を続けます。

お茶などの水分も摂らず、みそ汁も具だけ食べる。
徹底した訓練に、走った後はめまいすら覚えるほどの
脱力感に見舞われます。


アメリカ帰りの大森兵蔵のもと、
国際基準に準じた競技場を羽田に建設を始めます。

しかし、治五郎が予期していなかった事態がいくつか。
ひとつは、彼こそ韋駄天だと目論んでいた三島弥彦が出場を辞退したこと、
そしてもうひとつは、弥彦経由で兄の三島弥太郎に
出資を願い出ていたのですが、無下に断られたこと。

オリンピックを盛り上げるために
糖尿病だから飲めない酒もがんがんあおってきた治五郎は
心労がたたり、倒れてしまいます。


脂抜き八日目には、四三はもう限界でした。
みそ汁をほんの1杯のつもりで飲んだ四三は
ブレーキが止まらなくなり、かき氷にまで手を出します。

四三が学んだこと……『自然ニ従ヘ』!
脂抜きのような鍛錬には従わず、
飲みたいから飲む、食いたいから食う、走りたいから走る。


昭和35(1960)年・東京 日暮里の古今亭志ん生宅。
酒を止められているはずの志ん生が
落語の噺の練習だからと酒をあおり
五りんや阿部千恵に止められています。

高座で待っていた志ん生の娘・美津子は
志ん生が酒くさいことに気づきますが、
叱っている暇はありません。
とっとと高座に上げなければ、待たせてしまっています。

志ん生が語り出したのは、
明治44(1911)年11月19日の羽田競技場での
予選会の日のことです。

空は鉛色ですが、
天狗倶楽部の力で晴らしてみせましょう! と弥彦は笑います。
それよりも、我らが主役・四三の姿がありません。

迷子になっちゃいましたかね?(笑)
 

※この物語は史実を基にしたフィクションです※


作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
中村 勘九郎 (金栗四三)
綾瀬 はるか (春野スヤ)
生田 斗真 (三島弥彦)
杉咲 花 (シマ)
永山 絢斗 (野口源三郎)
勝地 涼 (美川秀信)
──────────
森山 未来 (美濃部孝蔵(語り))
神木 隆之介 (五りん)
荒川 良々 (今松)
峯田 和伸 (清さん)
川栄 李奈 (知恵)
小泉 今日子 (美津子)
──────────
中村 獅童 (金栗実次)
田口 トモロヲ (金栗信彦(回想))
宮崎 美子 (金栗シエ)
──────────
杉本 哲太 (永井道明)
ピエール 瀧 (黒坂辛作)
小澤 征悦 (三島弥太郎)
シャーロット・ケイト・フォックス (大森安仁子)
古舘 寛治 (可児 徳)
白石 加代子 (三島和歌子)
竹野内 豊 (大森兵蔵)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:岡本 伸三・大越 大士
演出:一木 正恵


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『いだてん』
第5回「雨ニモマケズ」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
BS4K:午前9時〜

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