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2019年2月15日 (金)

連続テレビ小説おしん・青春篇(37)〜(42)

酒田の海を見に来たおしんと圭。

 

16歳のときまで酒田の加賀屋にいたおしんは
加賀屋のお嬢さま・加代もこの海が好きでね、と回顧します。

 

おしんは、圭に何になりたいのか聞いてみます。

 

圭は、スーパーたのくらの世話になるつもりはないけれど
社長の仁のように事業をやるというのも悪くはなさそうです。
ただ、陶芸に興味がない圭は
陶芸に熱中する父の希望の後を継ぎたいとは思いません。

 

一方、圭に言わせればおしんは天才事業家に思えます。
スーパーをやりたくて事業を始めたわけではないおしんは
子どものころからお金がないみじめさを味わって来たので
自分の生き方すら選べず、必死に歩いて来ただけなのです。

 

「あんなことがなかったら、加賀屋から商人に嫁に行って
 もっと楽な人生を送れていたかもしれないね」
おしんの顔を見つめる圭です。


おしん、16歳の春──。

 

大正3(1914)年には第一次世界大戦が始まり
日本も大戦景気の好況に沸く
大正5(1916)年のことです。

 

昼間はお店に出て伝票整理などをこなし
夕方近くになると奥に下がって夕餉の支度に入るのですが、
大奥様のくにから、客人のために茶を点てて欲しいと言われれば
嫌な顔ひとつせずに立派に茶を点ててみせます。

 

その客人の次男におしんを目会わせる、と言い出し
今までおしんをわが子同然に慈しみ育てて来たくにも大賛成です。
いま初めて話を聞いたから、ととまどいを見せますが
もうそんな年になったかと感慨深くいるおしんでした。

 

ある日、その商人の次男坊・徳男が加賀屋に顔を出します。

 

おしんはいつも通りお茶を入れ、差し出しますが、
その様子を小夜とともに覗いて品定めする加代は
何の個性もない男だな……と酷評です。

 

しかしおしんは、小作の娘は小作としか結婚できない中で
9歳のころから加賀屋に置いてくれたおかげで
こんな縁談にも恵まれたのだとポジティブです。

 

 

女学校へ進んだ加代は、学校を退学して早々に下宿を引き払い
本格的に絵の勉強を始めようとしていました。

 

くには、女といえども趣味のひとつぐらいは、と加代に理解を示し
しかしそれは流行病のようなもので、誰でも一度はかかる病気だから
早めに婿を取らせた方がよさそうだ、という思いから
婿取りの話をすべく、加代を呼び出します。

 

みのから連れ戻すように言われたおしんは、酒田の海岸に向かいます。
絵を書き続ける加代を見つけ、駆け出そうとしたおしんですが、
「しばらくこのまま歩いてくれないか、事情があってつけられてる」
という、いかにも怪しい書生が真横にピッタリとくっついてきます。

 

でもどうやら刑事たちはそれを見て去ったようで
ありがとう、と言ってニッコリ笑います。

 

まだ付けている人たちがいるかもしれないから、と
その男が泊まる予定の宿の近くまで送った加代とおしんは
遅くに帰ってきました。

 

 

加代に頼まれて、おしんは早朝からお弁当をこしらえます。
加代がどこかに出かけるのかと思ったら、
彼のところに持って行くのだそうです。

 

男が泊まっている宿に勝手に上がり込み
弁当を届けた加代ですが、
男は迷惑を顧みない加代に戸惑いを隠し切れません。

 

人に付けられてコソコソしている男、という時点で
おしんにしてみれば怪しい男そのものではあるのですが、
その男にぞっこんな加代を引き止めることができず
おしんはただ、加代のことが心配でなりません。

 

 

それから3日後、おしんに電話が入ります。

 

「安田って言って訪ねてください」
砂丘で出会った安田浩太がおしんに頼み事があるらしいのです。
ただし、加代らには内緒で来て欲しい、とのことで
おしんも戸惑っています。

 

電話口で不安気な表情のおしんを見て
くには何かを察知したようでおしんに声をかけますが、
田舎の者が酒田に来ていて暇があれば会えないかと言われたと
ついウソをついてしまいます。

 

くにはそれ以上の詮索はしませんでした。
ともかく、おしんは浩太の言われるまま
ひとりで宿屋に向かうことにします。

 

浩太の頼み事とは、宿賃を実家から送金するよう手配したものの
自分がここにいることがバレたらまずいので
加賀屋のおしん宛に送金を手配したので
それを持って来て欲しい、というのです。

 

おしんは即座に断ります。
浩太がコソコソしている理由も知らされず
ただただ勝手に使われているのは合点がいかないのです。
「勝手すぎます」

 

浩太は、自分の活動についてポツリポツリと明かし出します。
浩太は、東北の小作たちの窮状を見て
何とかしなければと立ち上がったひとりです。

 

地主から土地を借りている小作は、そこで作った農作物の約半分を
地主に年貢米として献上しなければならず、
これではいつまでたっても小作は裕福にはならないし
このような制度は不公平です。

 

浩太が考えるのは、全国の小作が力を合わせて
年貢米を半分献上から3割献上にする大変革であります。

 

おしんは、自分は小学校にも通えず7歳で口減らしに奉公に出され
実家に仕送りし続けているものの、それも大した量ではなく
末の妹は育てられないからと赤子のころに他家に養子に出され
それでも畑に出続ける父も母も未だに裕福にはなれません。

 

それを考えると、この浩太がやろうとしていることを
応援したくなるという気持ちにもなります。

 

国が決めたことに逆らうという意味で、
彼の活動にいちゃもんをつける刑事たちが
彼をつけまわしているわけで、
彼自身が特に悪いことをしたから、というわけではないのです。

 

おしんは、お金も約束通りに持って来るし
洗濯物などがあればお世話させていただく、と申し出ます。
「こりゃ……釈迦に説法だったな」
浩太は恥ずかしそうに笑います。

 

 

翌日、加代の花嫁修業としてお花とお茶の先生が
やってくることになっています。

 

おしんは幼いときにくにの元で修行を積んだので
もうどこに出しても恥ずかしくない娘になったわけですが、
そんなおしんと比べられたくないという気持ちもあるのかもしれません。
加代は、説教は聞きたくない! と怒って出て行ってしまいます。

 

加代と入れ替わりで、番頭がおしんに電報を届けてくれました。
おしんに電報など今までになかったことだけに
清太郎はおしんを少し怪しみますが、
里の者が東京に行って、金が必要らしいからとその場を取り繕います。

 

そしてその金を持って浩太のところへ。

 

そもそも浩太は加代ではなく、なぜおしんを信用したのか?
それは浩太の活動は、おしん側の人間を助けるものであっても
加代側の人間を敵にすることでもあるのです。
16歳となればいろいろと危険なので、浩太は距離を置いたのです。

 

浩太はその金でいったん酒田を離れ、
またいつの日か酒田に戻って来るとおしんと約束します。

 

 

酒田の海岸から宿に戻ったおしんと圭。
珍しくおしんが熱燗を飲んで気分良く話しています。

 

若い頃の恋バナなんて、酒を呑まないと話してられません。
これから毎晩飲もうよ、と圭はおしんにけしかけますが
何でもかんでもしゃべっちまうからイヤだ、と断られます。

 

おしんは、浩太との出会いは若気の至りと言いつつも、
「今風の言葉で“しびれちゃう”っての?」と
酔った勢いでいろいろしゃべってくれます。

 

 

おしんは、浩太にのぼせてしまったか
時々ボーッと浩太のことを考えてしまいます。

 

一方で、突然姿を消したことで憔悴した加代は
宿のおかみにいろいろ話を聞いたそうで、
おしんが2度ほどひとりで宿に来た、と耳にして
帰宅早々、おしんを部屋に呼びつけます。

 

何の用で浩太のところにいったのか問いつめられますが
自宅からの送金を預かり、届けにいっただけ、と言って
加代に納得してもらいます。

 

くにの真横でそろばんで帳簿につけていたとき
郵便が届けられ、おしん宛の手紙も1通入っていました。

 

差出人は無記名だったのですが、おしんは封筒を受け取ると
何事もなかったかのようにそろばんをパチンパチンと弾きますが、
何だかそわそわしているようで、うまく計算ができません。
くには、そんなおしんをしっかりと見ています。

 

 

裏に下がった際に封を開けると、やはり浩太からの手紙でした。
今は最上川上流の農村を回っていて、田植えが始まる前に
数多くの農村を回って小作たちと
話し合いの機会を作らなければなりません。

 

4月12日に酒田に立ち寄る用事ができたので
午後3時にいつかの砂丘にいます、と書かれていて
浩太に会ってもどうなるものでもない、とおしんは諦めつつ
その時間になると身体が砂丘に向いて歩かせていました。

 

浩太がそもそもこういう活動を始めたのは
浩太の実家に奉公に来ていた山形の娘がきっかけでした。
浩太はその娘が好きだったのですが、その気持ちに気づいた親は
娘に暇を出し、娘は家に戻ってすぐに病気で亡くなったそうです。

 

おしんは、そんな娘に似ているらしく
浩太はおしんを迎えて一緒に暮らせる日が来ることを夢見て
今は活動を頑張っている、といったところでしょうか。
「必ず迎えにくる。そしていつかおしんさんをこの町から連れ出す」

 

 

急いで家に戻ったおしんを待っていたのは、ふじでした。

 

おしんに縁談話があるからと、くにがふじに手紙で知らせ
船賃も出してくれて酒田に呼び寄せたそうで、
くにが持って来た縁談話にふじが反対を唱える理由もなく
とても大喜びしています。

 

浩太と別れたばかりのおしんに、
ここまで縁談話が進んでしまっているのかと愕然とします。

 

おしんはふじに、まだまだ嫁には出せねえと
縁談話を断ってくれるように頼み込みますが、
ふじは、おしんに思い人がいることに気づきます。

 

いつになるか分からねえが、ずっと待っていたいんだ……。
そうつぶやくおしんですが、相手の男性が今どこで
何をしているのかはっきりとは分からない状況で
その男性を信用しろというほうが土台無理な話です。

 

「母ちゃん、大奥様のお話、お受けするからな」
頑として拒否するおしんに、
勝手なことするな! とふじはおしんを見据えます。

 

 

おしんの結納の日、ふじは船着き場から加賀屋の米蔵に
米を運搬する仕事をもらい、結納には参加しませんでした。
娘としては、そんな重労働をこなす母親を
見ていられないというのが正直なところでしょうか。

 

やっぱり嫁さ行きたくね……とべそをかくおしんですが
ふじは敢えて慰めもせず、ぽんと突き放して
自分は米運びの仕事に戻ります。

 

その間、おしん宛の手紙を見かけた加代は
それが浩太からのものであると察知し
勝手に封を開け、中身を呼んでしまいます。

 

5月20日午後3時、いつもの砂丘で──。

 

大急ぎで荷物をまとめた加代は
結婚に乗り気でないおしんが帰って来ると
おしんを部屋に呼び、浩太と逢い引きしていたことを問いつめ
お前とは縁を切る! と家を出て行ってしまいます。

 

 

おしんが来た! と喜んで顔を出した浩太でしたが、
やって来たのがおしんではなく加代だったことにがっかり……。
しかしさらに浩太をどん底に陥れたのは、おしんは結納を交わし
ここにはもう来ないことを知ったときでした。

 

私を東京に連れてってください、という加代を置いて
力なく歩いていく浩太です。

 

 

おしん宛の手紙を居間に置いておいたから、と
みのが言っていました。
浩太からだ! と思いつつ、居間には
それらしい手紙がありませんでした。

 

その手紙が加代の手に渡ったことも
加代がおしんに逆上したことも
これで合点がいきました。

 

おしんの心が、音を立てて崩れて行くのが分かりました。

 


 

作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り手:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
田中 裕子 (おしん)
渡瀬 恒彦 (浩太)
泉 ピン子 (ふじ)
小林 千登勢 (みの)
東 てる美 (加代)
石田 太郎 (清太郎)
──────────
長岡 輝子 (くに)
大橋 吾郎 (圭)
乙羽 信子 (おしん)
──────────
制作:岡本 由紀子
演出:江口 浩之

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