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2019年3月29日 (金)

連続テレビ小説おしん・青春篇(73)〜(78)

いつものように喫茶アテネへ出髪に回っていたおしん。

 

ひょんなことから、染子たち3人がおしんに代筆を依頼して

田倉竜三に恋文を送っていたことが判明するのですが、

それぞれがおしんに“みんなには内緒で”代筆を頼んでいるので

みんな竜三に送っているのは自分だけと思い込んでいたわけだし、

 

なによりおしんは誰にも話すわけにもいかないし

それが理由で代筆を断るわけにもいかないので、

わからなくても仕方ないわ、と今では笑い話です。

竜三も知らぬ顔でいたのだから、笑うしかなさそうです。

 

それよりも、今は佐賀から母親の清が上京してきて

お見合いの話があるみたいです、とおしんが情報を提供して

田舎の大地主の母親ならあたしはごめんだわ、と

あっさり竜三のことをあきらめる染子たちです。

 

しかしそのころ、田倉家がおしんのことで

大騒ぎになっていることはおしん自身知るよしもなく

おしんのなかでは、竜三は赤の他人でしかありません。

竜三は夜遅くまで、おしんを嫁にもらいたいと清を説得しますが

清は頑として受け入れません。

確かにおしんのことを“髪結いとして”いいお嬢さん、と言っただけで

家の嫁として迎えることとは、また別の話なのです。

ただ、竜三は昨日今日でそれを決めたわけではなく

いろいろと女性と交際してきた中で、

自分のそばで支えてくれるのはおしんしかいないと

結婚したいんだという気持ちを持ったのは初めてであります。

「こがんのぼせあがって……少し頭ば冷やしんさい」

清はもとより、源右衛門もあきれるしかありません。

清は、竜三の管理を一任していた源右衛門を叱責します。

おしんのような小娘に惚れてしまっている竜三に

もし何か間違いが起こってしまう前に

なんとかせよ、と源右衛門に厳命します。

翌朝早く、源右衛門はおしんが暮らす長屋に向かい

200円が入った封筒を差し出します。

「これで坊ちゃんと別れてくんさい、縁ば切ってくんさい」

おしんは全く寝耳に水で、竜三とはそんな深い仲ではないし

誰か別のおしんちゃんと間違えているのでは、と笑いますが

おしんが昨日、出髪に来た直後にその話になったのだから

間違えようがない、と源右衛門も主張します。

話を聞くにつれ、おしんはだんだんと腹が立ってきました。

何を勘違いしているのか分からないが、竜三とは何の関わりもないし

竜三のほかに男がいないわけでもあるまいし、

何がよくて竜三と付き合わなければならないのか。

しっぽを巻いて逃げ帰ってきた源右衛門ですが

田倉商会に帰ったら帰ったで、今度は竜三に責められます。

母親に許可をもらってからおしんに気持ちを伝えるつもりだったようで

とんでもないことをしてくれた、と顔が真っ青になっています。

源右衛門は、怒られているにもかかわらず

ともかくおしんとは一緒になれないと判明したわけですし、と

ケタケタ笑っています。

「これで、心おきなく見合いば」

竜三はおしんと話がしたいと喫茶アテネに向かいますが

今日は休んでくれないか、とのんきに言う竜三に

働かなければ食べていけないし、

そもそも信用を失ったら仕事がなくなると言うおしん。

でも、今回のことでおしんも

竜三にはっきり言っておきたいことがあるので、

出髪の仕事が終わるまで竜三に待っていてもらい

夜7時に待ち合わせすることにします。

実はその時、竜三はお見合いをする予定だったのですが

髪を切りに行ってくる、と会社を出たまま

お見合いの約束をすっぽかしたのです。

大恥をかいた、と清はぷんぷんに怒って帰ってきます。

いつかの牛鍋屋にやってきたおしん。

2人前用意させる竜三に、

おしんはごちそうになりにきたわけではない、と

食事をも拒絶します。

竜三が初めておしんに出会ったのは

加代を通じてでありまして、

その2人の関係を見ていて

いい人だなって思ったのだそうです。

ただ、その“いい人”止まりだったおしんのことを

結婚相手として見だしたのは

安田浩太のことで警察に拘束され、下宿先を追われたときで、

おしんとはもう会うこともないのか、と考えれば考えるほど

ますますおしんのことが頭から離れず

よくよく考えてみると、おしんのことが好きだったんだ、と

竜三は気が付いたわけです。

「おしんさんは思いやりのある暖かい人たい」

優しさだけではなく、世の中を渡っていける強さがある。

竜三は、髪結いとか仕立てとか給仕とかいう器量にではなく

おしんという人間に惚れたのです。

竜三の、おしんを説得する言葉には感謝しつつ

おしんは竜三の申し出を断ります。

竜三と自分とは、住む世界が違うのです。

「私は今の生活で充分なんです」

帰宅したおしんは、実家からの手紙を受け取ります。

代筆らしい父親からの手紙には、兄・庄治の結婚が決まり

家に手を入れたいので送金をしてほしいとありました。

当たり前のように稼ぎを当てにする父親に、

おしんは言い表せないむなしさだけが残ります。

竜三のプロポーズを断ったおしんでしたが、

実家への仕送りのために結婚すら考えられない自分が

みじめで情けなかったのです。

特に、結婚が決まった庄治のために金を送れとは

さすがのおしんでも面白くはありません。

ともかく、出髪の先を増やし、仕立物も精を出し

食費も切り詰めて実家に送金することにします。

おしんからの郵便為替が届けられます。

ふじは、この前送金があったばかりなのに

もうお金が送られてくるのはおかしいと

作造に金の無心をしたのかと詰め寄ります。

しかし作造は、庄治に嫁が来る条件として

家に手を入れるというのがあるらしく

庄治のために資金援助してもバチは当たるまい、と

当たり前の顔をしています。

いや、庄治の顔色をうかがっています。

庄治は、父親母親がいるから生活できないんだと主張し

なら出ていけ、とふじは言います。

出ていかないのは自立するのが怖いからだろ、と。

そしてふじは、おしんに手紙を送ります。

家を建て直すことは知らなかったこと、

それ目的の送金はもう必要ないこと、

送金する金があったら貯金すること。

おしんももう20歳です。

実家ではおしんの花嫁道具は揃えてやれないから

早くいい人を見つけて、稼いだ金はその時まで

大事にしておけ、とせめてもの親ごころです。

おしんは、気持ちの上で幾分か救われます。

「おしんさん、顔色が良うないなあ」

無理しているんじゃないのかい、と

ずっとおしんのことを見てきた竜三は声を掛けます。

それでも振り切って出髪に向かうおしん。

竜三は、染子たちにからかわれ

プロポーズして断られたと正直に打ち明けますが、

後からやってきた染子たちに、体調不良かもしれないから

おしんのことを気にかけてやってほしい、と頼みます。

今日のおしんは少し様子がおかしく、

髪もあまり決まりません。

そうしているうちに意識を失い、倒れます。

清はおしんの出自を調べさせます。

小学校も出ておらず、警察に2度も厄介になって

赤(共産主義者)であるといううわさもある、とのことで

清にとっては結婚させない最大の理由が揃ったわけですが、

それをすべて竜三は知っています。

しかし小学校を出ていなくても読み書きは当たり前にできるし

警察に連行されたのも2度とも誤解からであるし、

赤といううわさも明確に否定します。

「よかごとすっぎゃよか」

その代わり、勘当を覚悟せよ、との清の言葉です。

意識を失い倒れたおしんはすぐに病院に運ばれ

医師の診断により、即座に入院となりました。

竜三のおしんへの気持ちを知っていた染子の判断で

田倉商会の竜三に知らせに行くことにします。

「田倉さん、おしんちゃんが大変なんだよ!」

その声に引っ張られるようにして

竜三は染子とともにその病院に向かいます。

心臓脚気という病気で、循環器系統が悪化していて、

血圧がひどく低下し心臓が拡大されて脈拍数が多くなると

運動量が増加したときに急に胸が苦しくなるという症状です。

相当衰弱していて、死の危険もあったのだそうです。

ともかく、2~3日は絶対安静にして

峠を越せばあとは大丈夫、とのことで

竜三がずっとついていることにします。

おしんが目を覚ましました。

うとうとしている竜三が横に座っていて

どうして、と起き上がろうとしますが、

竜三が慌てておしんを寝かします。

おしんは、おかゆを食べられるまで回復し

あとは充分に静養して、というところまできました。

毎日ずっと付き添ってくれている竜三も

会社のことがあるし、もう帰ってもらわなければなりません。

すると、源右衛門が染子から入院先を聞き出したらしく

清と源右衛門が病室に押しかけてきました。

今すぐに家に帰れ、とのお達しです。

どっちにしてもおしんと

一緒になることは認めるわけにはいかない、

もしも一緒になるのなら、

勘当して親子の縁を切り田倉商会から出て行ってもらう。

それでも竜三は清に反抗します。

母親の言うことに従わなければならないのなら

田倉家と縁を切ったほうがましだ、とまで。

清はもうあきらめ顔で、源右衛門とともに病室を後にします。

10日あまりの入院で休養したおしんは、

ようやく退院することができました。

おしんが絶対安静であった3日間、

泊まり込みで付き添った竜三は

その後も毎日見舞いに訪れ

退院のその日も迎えに来てくれていました。

入院費用も支払ってきた、という竜三におしんは、

竜三とは対等なおつきあいをしたいと考えていて

困ったときはお互い様、という気持ちはありがたいが

50:50の付き合いができるお友達でいたいのです。

竜三が戻ると、源右衛門が

佐賀の大旦那さま(父親)からの手紙を差し出します。

惚れてしまったのなら仕方がない、妾であればよかろう、と。

よかったですなぁ、とニコニコ顔の源右衛門ですが、

めかけ、というキーワードを聞いて激怒する竜三です。

時代は明治ではありません。

そんな不道徳なことがゆるされるはずもありません。

家を建て始めたというのに、肝心のお金の送金がありません。

そもそも娘の稼ぎを当てにするのが間違い、とふじは言いますが

作造は、おしんがどんな生活をしているのか

一度東京に行って見てくるか、と言っています。

夜、仕事終わりに竜三はおしんの家に立ち寄り

魚と卵を差し入れして栄養の高いものを取らせます。

その竜三が帰るのと入れ替わりに

作造がおしんの家にたどり着きます。

作造は再会するなり金の無心です。

あまりにも露骨な無心の言葉に

おしんは、気持ちが急に冷えていくのを感じていました。

「父ちゃん……私、田倉さんとこに嫁に行くかもしれない」

東京のホテルで圭と過ごすおしんおばあちゃん。

田倉竜三という人物が自分のおじいちゃんなんだ、と知って

圭は少し安心した様子でした。

どうして竜三と結婚するかもと口走ったかを

今になって考えてみれば、

とてもいい人で自分のことを大切に思ってくれている

竜三の悪口を言われて、

結婚なんかより兄の家のために送金しろと説教されて

もうたくさんだ、という反動がそうさせたのかもしれません。

好きだとか愛してるとか、そんな感情ではなく

この人のそばにいたら、一生平穏無事に

過ごすことができるんじゃないか、という気持ちです。

ただ、結婚にたどり着くまでが大変な毎日でした。

作造が田倉商会に押しかけて、猫の子をやるように

自分の娘をやるわけにはいかねえと言えば

この求婚はおしんのほうから断ってきて

すでにケリはついていると源右衛門が応戦。

源右衛門に言わせれば、

作造のような小作とは違って田倉家は大地主で

家格が違いすぎるわけで、

作造の申し出を軽くあしらいます。

ただ、おしんが

嫁に行くつもりだ、と言っているのを知り

竜三は、少し驚いた表情です。

ともかく、おしんには

唯一の金づるを手放したくないという本音が

垣間見える父親がとても嫌でした。

翌日、竜三に昼飯を誘われたおしん。

結婚について尋ねられると、

「本気です」と短く答えます。

人の気持ちは変わるものです。

おしんが入院しているときに清が病室に押しかけ

ふたりの結婚を反対したとき

勘当されても店を出されても

自分が思うようにすると答えた竜三。

その姿が、おしんの胸をうれしさで

埋め尽くしてくれたのです。

好きになってはいけないと思えば思うほど

気になってしまいます。

作造に兄のために働き、結婚は反対されたとき

自分にとって竜三がどんなに大切な存在か

ようやく気付いたおしんは

自分の気持ちを竜三に知っていてほしかったのです。

ただ、おしんには竜三を不幸せにはできない。

だから、身分の差を超えての結婚はできない、と。

竜三は、身分の差で

結婚できるできないの時代はもう終わったと言い、

好き合ったふたりが一緒になれるのなら

今でも家も店も捨てるつもりでいます。

店を追い出されたのなら裸一貫からまた始めればいいし

おしんとふたりなら、どんな苦労もつらくはありません。

まずは、おしんの実家を建てることが先決です。

作造がおしんの稼ぎを当てにしているので

送金するのはおしんの務めでもあります。

はじめは竜三が金を出させてくれと言うのですが、

おしんは、自分が働いて送るので、

満額送るまで待っていてもらいたいと頭を下げます。

「最後の親孝行だ。心残りのないように」

おしんも竜三も、周囲の反対を押し切っての結婚でした。

しかし反対されたからこそ、結婚に踏み切れたのかもしれません。

それが、若さというものなのでしょう。

おしん21歳、竜三27歳、大正10(1921)年の春のことでした。

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作:橋田 壽賀子

音楽:坂田 晃一

語り手:奈良岡 朋子

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[出演]

田中 裕子 (おしん)

泉 ピン子 (ふじ)

並木 史朗 (竜三)

今福 将雄 (源右衛門)

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伊東 四朗 (作造)

高森 和子 (清)

大橋 吾郎 (圭)

乙羽 信子 (おしん)

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制作:岡本 由紀子

演出:江口 浩之

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