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2019年4月21日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(15)あヽ結婚 〜初恋の人と結婚! 波乱の新婚生活〜

とにかく一度帰って来い、という兄・実次のハガキで
熊本に帰って来た金栗四三は、ついてこい という兄に従って
ある家にたどり着けば、今から見合いばしてもらう、と言われます。
「春野スヤで、ございます」

 

目の前には初恋の人、スヤが手をついているし、
振り返れば池部幾江が鎮座(笑)しているし、
膳が運ばれて来たし、四三は何が何だか分かりません。

 

──いったん話は、明治43(1910)年の春まで遡ります。

 

スヤの秘めたる思いに気づかない四三は
東京高等師範学校で頭角を現し、
オリンピックの代表選手に選ばれるも日射病に倒れ、
4年後のベルリン大会での雪辱を誓います。

 

石貫村の医者の娘であるスヤは、熊本の女学校を卒業し
玉名の大地主 池部家の一人息子・池部重行と夫婦になります──。

「そん重行さんが、去年の夏、お亡くなりになり申した」
重行の位牌を前に、実次がゆっくりと説明してくれます。
母親の幾江は、病弱だった息子だから覚悟はしていたものの
親より早く逝くとは、と気分も沈みがちです。

 

それはそれ、と実次の前に座り直した幾江は、
大地主池部家を息子の代で潰すわけにはいかないと
金栗家から四三を養子としてもらうことにしたわけです。
四三は7人兄弟の6番目、養子に出てもおかしくない時代です。

 

特に四三は、自費参加となったオリンピックの渡航費として
金栗家の田んぼを買う代わりに幾江から金を得ておりまして、
金栗家は今、池部家から田んぼを“借りている”形なのですが
四三が養子に入れば、あの田んぼはすべて四三のものになるのです。

 

おるは田んぼのために結婚させられるのか?
池部家のために結婚させられるのか?
田んぼと嫁は別物として考えたいのに、
4年後の大会のことも考えたいのに……。

 

「せっかくですがこんお話、やっぱり水に流してください」
四三がとまどっていると、その様子をずっと見ていたスヤは
これ以上 四三に迷惑をかけたくない、と言い残し
閉じこもってしまいます。

 

 

重行を亡くし、この池部家にいる理由がなくなったスヤは実家に帰り
こんや大きな邸宅で、いっぺんに2人もいなくなってしまえば
幾江の気持ちはどん底に陥り、いっそ死んでしまおうかと考え、
菊池川をのぼっていけば、気がつけばスヤの家にたどり着きました。

 

死のうとしている義母に、生きようとしている嫁。
理屈ではなく、池部家がどうの、商売がどうの、そんなことではなく
おるが生きるとしたら、好きなスヤのためばい──。
「こん人ばい……おるはこん人が好きだけん、こん人と暮らしたか」

 

だから、四三がスヤと一緒にならないのであれば
養子の話も必要ないわけです。

 

金栗家でも、緊急の家族会議が開かれましたが
四三の気持ちはまったく関されることなく
もうすでに養子に入って結婚するという話になっています。

 

まだ結婚を決めたわけではない、と四三が言えば
実次は、学校部屋という名の説教部屋に四三を閉じ込めます。
四三は時間をかけて実次を説得しますが
実次の耳にはまるで届いていません。

 

「四三! スヤさんのこつ、好かんとか!?」
実次の叫びに、我に返る四三です。

 

 

なかなか煮え切らない態度の四三に幾江は呆れてしまい
もう他に跡継ぎを探す、と諦めモードですが、
スヤはそもそも、相手が四三だからこそ受けた話であって
相手が四三でなかったら、このお話はおしまいです。

 

好いとっとね? と幾江に聞かれ、
幾江が元旦那の母であることから、一瞬だけとまどいを見せますが
柔和な笑みで、無言のまま幾江を見つめます。
幾江は、スヤを愛情こもった目で見つめます。

 

 

大正2(1913)年の春、四三は池部家の養子となり
スヤを嫁にもらいます。

 

幼なじみと迎える、結婚初夜。

 

四三はオリンピックに向けて、脇目もふらずに走り続ける。
スヤは幾江のために、ここで暮らす。
堅物同士の、変な結婚初夜となりました。

 

翌朝、四三は東京に帰ることになりました。
今後のことはまた改めてスヤと調整していくことにして
雨の中、スヤが濡れないように傘を差し出す手もぎこちなく
多くの使用人たちに囲まれ、行ってらっしゃいの言葉を浴びます。

 

 

三遊亭朝太は、東海道を西へ
静岡の浜松辺りをほっつき歩いておりました。
たどり着いたのは『浜松勝鬨亭』。

 

高座をやっていても、赤子の泣き声で噺がかき消されがちでしたが、
勝鬨亭のいいところは、三度の飯が出て、楽屋に泊まれて
近くに八百庄という作り酒屋があって、そこのちいちゃんという
可愛らしい女性がいたことでしょうか。

 

八百庄の次男坊のまーちゃんに、
前座なのに長い噺を覚えて偉いねと
ちょっと小馬鹿にされたことがきっかけで
新しい師匠の小円朝とケンカになりまして、追い出されます。

 

 

東京に戻った四三は、嘉納治五郎に結婚の報告をしたいところですが
大日本体育協会では相変わらず借金の話が続いておりまして
結局は誰にも報告できぬまま春が終わってしまいました。

 

ちなみに、今は何かにつけて肋木を推進するカタブツ永井道明ですが
学生時代はテニスボーイでありまして、
あまりの楽しさにテニスに打ち込む毎日だったそうですが、

 

このままでは勉学との並行ができない、という単純な理由で
テニスをすっぱりとやめてしまったという
0か100かの男であるというエピソードが伝わってきました(笑)。

 

ただ、可児 徳に言わせれば、軍部から
体育協会を守り抜いた功績はある……のかもしれません。

 

 

夏、四三は灼熱の海へ繰り出します。
耐熱練習です。

 

日射病で倒れた雪辱を晴らすために、
どんな熱さにも倒れぬ身体を作らなければならない。
日中最も気温が高い正午過ぎを練習時間とし
炎天下の砂浜で帽子もかぶらずがむしゃらに走ります。

 

倒れない工夫をするのではなく、
倒れてもまた起き上がって走る練習をするのです。

 

 

昔から浜松は水泳が盛んな土地柄でありまして、
自分たちの泳ぎを「浜名湾流」と名乗るようになりました。
旧制中学の生徒たちは毎年夏に水泳合宿を行います。
当時の水泳は速さを競うものではなく、
鎧姿でも泳ぐなど、戦国武士の修練を受け継ぎます。

 

立ち泳ぎをしながら文字を書き、
飛び込みの際に腹をわざと水面に当てて沈まぬことで
水中に仕掛けられた罠をかわす「腹打ち飛び込み」など。

 

ちょうどそのころ、浜松の浜辺を歩いていた円朝と朝太は、
八百庄のまーちゃんがその中にいることに気がつきます。
高座ではさんざんにバカにされたので、朝太は
鰻でも捕って来いカッパ! とけしかけています。

 

合宿のラストは6時間16kmにもおよぶ大遠泳です。

 

四三が海岸を走っていたころ
浜松ではカッパたちが泳いでいたわけです。
バカと天才は紙一重といいますが、どちらが早いかはさておき
どちらもバカなのは間違いありません。

 

しかし、このカッパ軍団の中から
四三、三島弥彦に続くオリンピック選手が生まれるのです。

 

 

四三の灼熱練習を続けて1ヶ月、ついに
40kmを倒れることなく走り抜きます。

 

やがて秋が過ぎて冬になり、大正3(1914)年2月。
東京高師の最高学年を修了する日が刻一刻と近づいてきます。

 

東京高師を卒業したものは全国の中学に散らばり
教壇に立つのが当たり前でした。
徒歩部の橋本は長野中学、平田は熊本と、
それぞれ赴任先が発表になり辞令を受けますが、

 

四三はオリンピック一本に絞る決心をします。

 

四三が教員になりたくないと表明したことについて
永井は反発し、肋木につかまれ! と怒り出しますが、
治五郎は、四三の意思を尊重します。

 

 

スヤより、お手紙拝読しました。

 

進路の件、マラソンへかける思い、私は理解しました。
お義母様はこれじゃ話が違うと騒ぎますが、
四三さんがオリンピック制覇の宿願を
達成するまでの辛抱ですと言い聞かせております──。

 

 

幾江殿、スヤ殿、

 

私の身勝手な決断ご理解いただき、ありがとう。
四三は、幸せ者です。
これを励みに、日日ますます精進する所存。
スヤさんもお体ご自愛ください。

 

冷水浴はよかばい。
いっちょん風邪ばひかんけん、だまされたと思ってやってみなさい──。

 

 

※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。

 


 

作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
中村 勘九郎 (金栗四三)
綾瀬 はるか (池部スヤ)
永山 絢斗 (野口源三郎)
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森山 未来 (美濃部孝蔵(語り))
神木 隆之介 (五りん)
川栄 李奈 (知恵)
柄本 時生 (万朝)
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池波 志乃 (りん)
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中村 獅童 (金栗実次)
田口 トモロヲ (金栗信彦(写真))
宮崎 美子 (金栗シエ)
──────────
杉本 哲太 (永井道明)
古舘 寛治 (可児 徳)
永島 敏行 (武田千代三郎)
岩松 了 (岸 清一)
大竹 しのぶ (池部幾江)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:岡本 伸三・大越 大士
演出:一木 正恵

 

 

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

 

NHK大河ドラマ『いだてん』
第16回「ベルリンの壁」

 

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
BS4K:午前9時〜

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