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2019年5月31日 (金)

連続テレビ小説おしん・試練篇(127)~(132)

おしんおばあちゃんと旅行中の圭は、有明海干拓地までやってきました。

有明海の干拓自体は鎌倉時代から始められていたらしいのですが、

いま二人が眺めている干拓地はいつごろにできたものなのかまでは

知る由もありません。

 

潮の干満の差・6メートルは日本一だということは

圭も学校の社会科で学習しました。

そう考えれば、それを利用して陸地にしようという

人間の考えは、とてもすごいなと思えてなりません。

 

有明海干拓地が見渡せるところまでやってくれば

田倉本家がどのあたりにあったのか、

そしておしんが不慮の事故で受傷した雑木林も

どのあたりにあるか皆目見当がつきません。

大正12(1923)年9月1日の関東大震災の後、
髪結いの師匠であるたかが長谷川を立ち上げたことを知り
佐賀の田倉本家での暮らしに不満を抱いていたおしんが
東京へ戻ろうと決心したとき、事前に夫の田倉竜三に知れ
激しい争いになった時の不慮の事故だったのです。
岩に頭を打ち付け、相当な出血がありますが
おしんはそれにも構わず、
東京ゆきの汽車に乗ることしか頭にありません。
竜三は、田倉本家でおしんがどんなに心を割いてきたか
そんなことは一切考えようともせず、
今帰れば単に転んでけがをしたで通る、だとか
田倉の人間はおしんが東京に帰りたがっていることはしらない、だとか
おしんの気持ちはこれっぽっちも考えてくれません。
おしんは狂乱して、行かせて、触らないでと泣きわめきます。
おしんが東京へ向かおうとしていることを竜三に知らせた佐和は
おしんのことが気になって戻ってきていましたが、
竜三が荷車を借りに行っている間、介抱します。
「東京行けないんだったら……死んだほうがましだ」
まさか佐和さんに裏切られるとは、とつぶやくおしんですが、
そのおしんの身体に新しい命が宿っていることぐらいは分かる佐和は、
この身体で東京へ行かせるのは無理だと判断したのです。
おしんのために、佐和も佐賀を抜け出すのを自重したのです。
佐賀を出られるのは、今でなくてもできるのですから。
そういう気持ちを知ったおしんには、
もう佐和を責める気力すらありませんでした。
正月で帰省していた陸軍軍医の次男・亀次郎が
代わりに治療をし、なんとか出血を止めることができましたが、
その間も清は、おしんに与えた仕事ができていないだの
山奥に入って大けがを負っただの、納得できないことばかりで
いちいち八つ当たりしています。
正月も過ぎ、改めて医者に診察させるとことのほかひどく
首から肩にかけて肉がざっくりと切れていました。
足はねんざで大したことはありませんが、
しばらく発熱はつづくでしょう。
亀次郎の見立て通り、発熱がひどく意識がもうろうとしています。
竜三はおしんに重湯を食べさせようとしますが、
清はおしんの看病から下の世話までして、なおも重湯までと
いい顔をしてくれません。
ああだこうだと皮肉たっぷりにいう清に
「おしんはおいの女房たい」と初めて反抗的な態度をとります。
10日もすればおしんも立って歩けるようになりましたが
まだ右手が使えず、雄には会わせてもらえませんでした。
そして、いまおしんの体内に宿る新しい命、
この子もまた、田倉にとっては迷惑もので
祝福されるわけではない。
亀次郎の妻・厚子も身ごもってちょくちょく実家に戻ってくるし
同じ時期に生まれる二つの命が、こうも違う形になろうとは
おしんは悲しみにくれます。
おしんは、清や姉さんたちがいろいろと世話してくれたので
どうにかなりました。
実母・ふじからもらった100円を使って、借りの目安として
お金で支払うつもりでいたところ、
竜三は、人の誠意がお金で買えるわけないのに
よくも人の気持ちをお金で……と怒り出します。
そりゃおしんもそうだとは思っていますが、
後から嫌味を言われるのはおしんなのです。
文句…文句を言われることこそがたまらないおふく。
そんな気持ちは到底竜三にはわかってもらえるわけもなく。
やはりおしんは、外部の人間なのです。
田倉家の唯一の娘・篤子が岩田帯を締めるというので
おしんは無理矢理に床上げさせられます。
まだふらつく身体と右手が力が入らないのに
畑にも出てもらわなければ、と病人扱いはしてくれません。
しびれる右手をかばいながら、
おしんは裏方の仕事に畑仕事と忙しいのですが
おはぎも握れません。
清は、むすび一つにぎれないおしんにあきれ果てます。
包丁も握れず、皿を磨こうと手に持てば落とし、
まるで右手が自分の手でないような感覚で
おしんにはショックで何が何だか分かりません。
篤子のように子供が祝福されて生まれてくるのに対し
まだその存在を誰も知らないおしんの子供は
とてもあわれに思えてなりませんでした。
かつて田倉商会で縫物もやっていたこともあるので
清に言われて縫い直しをやってみますが、
やはり針がうまいように持てず、結局は縫えません。
畑仕事に出れば鍬はうまく扱えず、竜三には
手はどこも悪くないといちいちイラつく言葉を浴びせられ
おしんはおさき真っ暗です。
そこに佐和が現れます。
そもそも佐和が竜三におしんの東京ゆきを話さなければ
今ごろはおしんは東京でマシな暮らしをしていたかもしれません。
この悪夢は、すべて佐和から始まっていると感じたおしんは
珍しく「迷惑です。私に近寄らないで」と無表情で突き放します。
佐和に渡した汽車賃を返そうとしても、それはあげたものだし
佐和はいつでもここを抜け出せるのだからそのときに使えと
おしんは受け取るつもりはありません。
それよりも、たとえ佐和はよかれと思ってやったことでも
いまのおしんは田倉を出るきっかけをなくした女であり、
お金だけを返してもらっても仕方のないことなのです。
新しい命の芽生えは、希望を持たせてくれるはずなのですが、
田倉家の厄介者の身分ではただつらいだけで
祝福されない命のことを誰にも告げられないおふくでした。
肉体的にも精神的にも救いのない日々が続いていました。
1ヶ月もすれば肩の傷はすっかり癒えていましたが、
依然として右手のしびれだけはどうしても取れず、
それが清との冷戦を一層深いものにしていました。
そればかりか、竜三すらも
清とうまくいかないおしんを疎んじるようになり、
もう5ヶ月になる新しい命のことを、
いまだに誰にも言えずにいました。
畑からの帰り道、源右衛門の墓に立ち寄ったおしん。
「源じいと暮らしていたあの頃が一番楽しかった……
 今だって源じいがいてくれたら……」
佐和は、返すに返せない汽車賃を使って
腹帯を購入しておしんに渡すことにしました。
新しい命がいることを言えもできないおしんは
腹帯のことは正直どうしようかと考えていましたが、
これはありがたく受け取ることにしました。
「私、一人でもちゃんと子供を産んで見せるわ」
誰に祝ってもらわなくっても赤ちゃんは産めるのです。
家に帰ったおしんは、相変わらず清の愚痴をさんざん聞かされ
おまけに竜三もおしんはのろまだと言うきらいがあり、
田倉家で唯一おしんを気に入っている大五郎は、
おしんを翌朝、町医者に連れていくことにします。
医者の診断は、動かないはずはない、と。
動かそうという意欲があれば動くはずだ、と。
医者にも説明できない症状をおしんが説明したところで
分かってくれようはずもありません。
「おしんばしばらく里さ返してみらんね」
大五郎は落ち着いて、竜三に提案してみます。
東京で見たおしんの姿は、どんな仕事であっても
生き生きと暮らしていたはずでしたが、
いまのおしんは見るも無残な、かわいそうな姿でしかありません。
竜三が言うように、少しずつ使うことで治していくのであれば
里で療養しながら治し、それでこちらに戻ってくるのも一つです。
清は、いっそ離別再婚の時だとして、
おしんとの離婚を竜三に迫っていました。
そんな清に大五郎はしかりつけますが、
療養で里帰りさせるか、別れるか、竜三に言われます。
「私に子供ができたって、厄介者が増えるだけで
 誰も喜んではくれないわ」
おしんが腹帯を締めるところを目撃した竜三は
子供ができたといううれしさよりも
どうして今まではなさなかったのか、
そのほうが気になります。
おしんの考えていることか、
まったくわからなくなりました。
竜三は思い切って、山形へ戻って
落ち着いた中で出産するのはどうかと提案します。
「ここにいちゃだめなの? 出ていけって言うの?」
山形はすでに兄夫婦の代になっていて
おしんが肩身の狭い思いをするのは間違いありませんし
かつて逃げ出そうとしたときのように東京に逃げるのは
師匠のたかが東京で店を立ち上げるからであって、
すでにもう手の不自由な状態では
髪結いの仕事はできることはありません。
おしんの考えを聞いた竜三は、
自分たちの子供を産むのになんの遠慮がいるかと
腹帯を締めるのを手伝うと言ってくれます。
清は、いまだにおしんが田倉にいることに不満たらたらで
竜三におしんとの離婚を迫るわけですが、
竜三は自分の女房なのだから、自分が決めたやりかたで
させてもらう、と清の言葉は聞き入れません。
そうなると二言目には、子供の世話すら満足にできないくせに
子供を押し付けて、とはじまる清のお小言ですが、
「それはあンたが好きでやっとるとやろうもん!」と
初めて清に対して反抗の態度を見せます。
売られたけんかを買う形になった清は、
であれば離婚の話をおしんに言いに行く、とし
雄は田倉家の子供として預かる、と主張するつもりですが、
竜三は、雄がこの家にいる以上、
母親であるおしんもこの家に置いておく、と
一歩も譲りません。
おしんと竜三がいつも通りに畑から帰ってくると、
鬼の形相の清が立って待っていました。
「今度という今度は許さんけんね。すぐ出ていってくんしゃい」
<hr />
作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り手:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
田中 裕子 (おしん)
並木 史朗 (竜三)
高森 和子 (清)
──────────
北村 和夫 (大五郎)
大橋 吾郎 (圭)
乙羽 信子 (おしん)
─────────
制作:岡本 由紀子
演出:竹本 稔

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