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2019年6月30日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(25)時代は変る ~新章開始! 日本に五輪を呼んだ男!~

大正12(1923)年、未曾有の大地震・関東大震災の直後
大日本体育協会名誉会長・嘉納治五郎が声を上げました。
「人々が希望に向かうための最たる力であると信じ、
 第8回パリ国際オリンピックへの参加を決意する」

 

すでに現役を引退した金栗四三、
予選当日は伴走者として母校の士気を煽ります。

 

煽りながら背中でゴールテープを切ったという逸話もあり
2時間36分、四三34歳まさかのオリンピック出場です。

一方、世界の競泳界はいま、クロール一色で
日本泳式なんてとんでもない! ということに気づいた
若かりし田畑政治(たばた・まさじ=まーちゃん)。
後にオリンピックを東京に呼ぶ男。

 

あれから4年の月日が流れました。

 

 

韋駄天がパリオリンピックへ向けて猛練習を始めたころ
東京帝国大学(東京大学)を卒業したまーちゃんは
朝日新聞社の面接を受けます。

 

政治部長・緒方竹虎に、好きな競技は何か聞かれただけなのに
水泳の泳法、選手について熱く長々と語っております。
とはいえ、政治自体は泳がないのです。
10歳の時にドクターストップがかけられております。

 

政治部を希望しながら、水泳が世界レベルになるまでは
水泳の活動はつづけますよ、と念押ししたまーちゃん。
村山龍平社長の、なんとなくな勘で合格にしておきます。

 

希望通り入社が叶い政治部に配属されたまーちゃんは
立憲政友会担当になります。
当時の政友会総裁は、
内閣総理大臣や大蔵大臣を歴任した高橋是清。

 

政治部は24時間、是清に張り付けと部長からのお達しであるのに
水泳の記事が少なすぎると運動部に怒鳴り込みに行くまーちゃん。
運動部の河野一郎が書く師匠・四三の記事にも不満で、
34歳でオリンピックだなんて勝てるわけないと悲観的です。

 

果たして、第8回パリオリンピックのマラソンに出場した四三は
やはり酷暑には勝てず、32km地点で意識を失います。
これで、四三の出場記録は
棄権、16位、棄権という結果に終わります。

 

まーちゃんは、陸上中心な大日本体育連盟の姿勢を批判し
水泳が軽く扱われることの不満から、体協からの脱退を発案し
「好きにしたまえ」との治五郎からの言葉をもらいます。

 

水泳連盟として独立した活動を始めるまーちゃんですが、
当座の問題は、夏以外に利用できる温水プールの建設です。
しかしこれは、ひょんなことから水連事務所の下に
帝大工学部の船舶研究に使うプールがありまして……。

 

一方で、陸上も体協から脱退し、陸上連盟として独自に活動を開始。
大日本体育教会はその総括団体として細々と残ることになりました。

 

 

まーちゃんがプールの寸法からいろいろ考えているとき
社会部は普通選挙法法案の全文を入手し、手分けして書き写しますが
字がすこぶる汚かったまーちゃんは、いっさい手伝うことを許されず。
この世紀のスクープには、まーちゃんは関わりなかったのです。

 

そんなあぶれ者のまーちゃんですが、上司受けは非常によく
とてもかわいがってもらったようです。
大正15(1926)年12月、まーちゃんは竹虎に誘われて
ローズというバーに連れて来られます。

 

そのバーで竹虎は、明治44(1911)年に
三浦梧楼という枢密院顧問官と出会い、
外交の舵取りに着いて会談しています。

 

しかしそれを一切、竹虎は記事にしなかった。
それで信頼を得たのか、明治が終わったその時に
次の元号が「大正」であると密かに教えてもらったのです。

 

そんな話を聞けば、まーちゃんだって
大正の次の元号をスクープしたいと思いたいはずです。

 

ローズのママ・マリーに
別の新聞社が電話でやり取りしていたと話を聞いて、
エンピツの筆圧から解読すると「光文」と出ました。
そのスクープを持って行こうとしたとき、
ママに引き止められて手相を見てもらいます。

 

30年しか生きられないって──。

 

そのショックさから、
せっかくのスクープを忘れて帰社してしまいます。

 

 

次の元号が「光文」であると東京日日新聞が号外を出したそうで
竹虎は、どっちみち一番乗りの座は逃したのだから
朝日新聞は正確さで勝負すると方針転換します。

 

この竹虎の判断は吉と出ました。
新元号は「昭和」と決まったのです。
ちなみにこのスクープにも、まーちゃんは一切関わりなく。

 

 

昭和2(1927)年、
まーちゃんが悲願としたプールが帝大内に完成。
夏以外は、医学部棟からスチームを引き込み、
熱湯が出せる仕組みです。

 

これでオリンピックに多数出場できると体協に人数申告すると
予算が取れればその分の参加もかまわない、という答え。
まーちゃんは高橋是清邸に押しかけます。

 

 

後日、風呂敷をかついで入って来たまーちゃんは
それをがばっと広げて
政府から予算を分捕って来たことを報告します。
「若者のために使うと言ったらくれました!」

 

しめて6万円!
これを水連と陸連で6:4で分け、余りは体協でおすそわけ。

 

政治部で、立憲政友会担当で動いていたのが
政友会総裁・高橋是清とのいいコネとなりました。

 

 

※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。

 


 

作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
阿部 サダヲ (田畑政治)
中村 勘九郎 (金栗四三)
桐谷 健太 (河野一郎)
斉藤 工 (高石勝男)
三浦 貴大 (野田一雄)
──────────
森山 未来 (美濃部孝蔵・語り)
神木 隆之介 (五りん)
夏帆 (おりん)
──────────
永山 絢斗 (野口源三郎)
根岸 季衣 (田畑うら(回想))
山路 和弘 (村山龍平)
小林 勝也 (三浦梧楼)

 

萩原 健一 (高橋是清)
──────────
リリー・フランキー (緒方竹虎)
皆川 猿時 (松澤一鶴)
古舘 寛治 (可児 徳)
岩松 了 (岸 清一)
薬師丸 ひろ子 (マリー)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:家富 未央・吉岡 和彦
演出:井上 剛

 

 

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

 

NHK大河ドラマ『いだてん』
第26回「明日なき暴走」

 

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
BS4K:午前9時〜

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