2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 連続テレビ小説おしん・試練篇(127)~(132) | トップページ | 連続テレビ小説おしん・(133)~(136)試練篇/(137)~(138)自立篇 »

2019年6月 2日 (日)

大河ドラマいだてん オリムピック噺・(21)櫻の園 ~女も走りたい!~

大正9(1920)年、悲願の金メダルに
惜しくも手の届かなかった我らが韋駄天・金栗四三。

42kmを完走したとはいえ、メダルを取れなかった四三は
ひどくナイーブになっておりまして、
世界大戦の爪痕残る町を歩いて回っていました。

そこで出会った、学校でやり投げをする女子たち。
まずは記録を残そうと写真に収め、
四三の身振り手振りの会話が始まります。

四三がアントワープオリンピックに出場したことを聞いて
ひとりの女子選手が夫のことを語り出します。
彼女の夫はかつて、ベルリンオリンピックを目指していました。
しかし中止となると戦争に駆り出され、戦死したのです。

「これは彼の、形見です」
彼女はその槍投げを、夫を奪った戦争に対する憎しみをこめて
くそったれ!! と叫びながら槍投げします。

日本に帰国した四三は、さっそく
女給のアルバイトをしているシマに報告します。

敗戦国ドイツのベルリンで女子が体育をしている。
赤ん坊をおぶったままボールを追いかける女子もいました。
母は強い、女子は強いです。

不屈の闘志はここから生まれる。
ドイツは立ち直る。女子はもう立ち直っとる。
「女子の番たい、シマちゃん」

そんな時、喫茶の中に入ってきた紳士がいました。
日本橋の百貨店に務めている増野という男は
東京女子高等師範学校の二階堂イクヨに譲られた見合い相手で
ちょくちょく会いに来てくれているのです。

シマの勧めで、下宿先の播磨屋・黒坂辛作の
ところに帰りますと、スヤが待っていました。

もう後悔は無い、という四三の言葉に、熊本に帰る準備をしますが
四三がベルリンて見て来た女子体育は、彼の心に確実に火をつけまして
それを嘉納治五郎に相談したところ、
東京竹早の第二高女がよかろう、と斡旋を受けたのです。

いつもなら、夫を応援するために
自らの主張をグッと飲み込んで我慢するスヤでしたが、
今回は違います。

「たまには池部四三になってくれんですか!」
帰りたくないという主張を繰り返すために
なんやかやと理由を付けているようにしか思えないのです。
スヤはついに怒って、熊本に帰ることにします。

四三はスヤを後ろから抱きしめます。
熊本にはいずれ帰る、しかしそれは今ではない。
東京で一緒にくらそう、と。

スヤは、複雑な表情を浮かべながらもコクリと頷きます。


静岡のカッパ衆もアントワープの敗北と向き合っていまして
日本泳法がオリンピックに通用しないという現実と戦っていました。
日本泳法が静かに、しかも顔をつけずに泳ぐとしたら
クロールは見てくれは悪いが早く、呼吸も器用にこなせてしまう。

練習用プールで大爆笑を受け、結果も当然の最下位。
「俺たちは、日本泳法を捨てなくてはダメだ」
内田は肩をポンポンと叩いて、田畑政治に語りかけます。

くっそー!! と悔しさをぶつけるべく
日本泳法を学んだ静岡の海に身を投げた政治は
我武者らに泳ぎまくりますが、
それを見ていた美濃部孝蔵は、政治の財布を抜き取り東京に戻ります。


久々に浅草十二階に戻って来てみると、
俥屋の清さんは小梅と所帯を持って屋台を開いていました。
小梅の男だと誤解を受けるからしばらく離れていろと言われていたのに
いざ戻って来てみればこんなだなんて、あまりおもしろくありません。

とにかく、三遊亭円菊という名前で二ツ目から再出発した孝蔵です。


大正10(1921)年4月。
四三は東京竹早町にある 東京府立第二高等女学校に赴任。
竹早といえば、当時お茶の水と並ぶ名門女学校でありまして
女学生は「いい嫁」「賢い母」になるために厳しくしつけられました。

お茶の水を見習って女子体育も先駆者となりたいところなのですが、
実際のところはまれにいけ好かない男性教諭が
テニスを教えにくる程度で、授業らしい授業は行えていませんでした。

四三は、つかみとしていろいろな国の挨拶をして場を温めると
ストックホルム、アントワープのオリンピックで記録に残して来た
写真を並べて、日本の女子体育が甚だしく遅れ劣っていることを
女子たちに分かりやすく授業します。

「強健な肉体」はすなわち、美である。
たくましく凛々しい姿になってもらう。

もともと四三は地理歴史の講師であるので
体育授業は放課後ということになるのですが、
自主参加で呼びかけたところ、誰一人として参加者はおらず。

授業2日目には、欧米女子と日本女子の
肉体のつき具合を図に示して説明するも、
それがかえってクレームの嵐となり
同僚講師となっていたシマの怒りを買うことになります。

スヤは、何でも押し付けられることが嫌がられるのでは? と言い
シマも「暑苦しいです」と同調。
いけ好かないテニスの講師=永井道明の“香水を付けなさい”
という助言も頑に守る四三ですが、人気は相変わらず、ナシ。

女学生たちのなかで、あぶさん(=アブノーマル・変わり者)とか
田紳(でんしん=田舎紳士=野暮臭い先生)呼ばわりされていました。

この竹早が他校から“シャンナイスクール”つまり
美人(シャン)がナイ学校、美人のいない学校と呼ばれているだけに
学校卒業までの間に結婚相手を見つけ、中退するのが理想なのに
足は太く色は黒く、学校周りを走らされては嫁の貰い手がなくなる。

それを忠告しに来た村田富江一派でしたが、
一度だけでいいから投げやりを投げて欲しい、と頭を下げる四三に
武士の情け、と一回ずつ投げてやることにします。

すると、つんつんした梶原に対し、日ごろは大人しい溝口が
予想に反してかなり飛ばしてきまして拍手喝采。
村田は溝口を突き飛ばし、もう一度! と食い下がります。
すると、一度目よりもかなり飛ばしてきました。

リーダー格の村田は、羽織を脱ぎ、髪をほどき、
たすき掛けをして準備は万端です。
四三は、何か叫んでみなさい、とアドバイスをして送り出します。
「くそったれー!! うぉーっ!」

めっちゃくちゃ飛びました。
見ていた女学生も、シマ先生も、何よりも
村田本人が一番ビックリしていたかもしれません。

もうみんな、可憐な少女。
シャンナイなんて言いたいものには言わせておけばいい。
太陽の下で気持ちよく体育をやり、汗をかいて笑顔になる。
これが、四三が目指す女子体育の姿です。


播磨屋で、さっそく女子用のユニフォームを作ってもらいました。
今の体操服の原型のようなものです。
しかし女学生は、外には出歩けないとか嫁に行けないとか
相変わらずの消極的発言が続きます。

「嫁になんか……行かなきゃいいーっ!!」
発狂したシマ先生は、一人でサッサと走り出して行きます。
何か叫んでたぞ? というアドバイスを四三から受けた村田は
それをテニスにも生かして、永井先生をもコテンパンニします。

そんな話を聞いた治五郎は、相変わらずの柔道着姿で大笑いです。


シマ先生は、増野との結婚を諦めることにしました。
ようやく走ることの楽しさを覚え、体育を教える爽快さが加わり
しかし女子の正式種目にすらなっていないオリンピックを
目標にするシマは、家庭に入ることは考えていないわけです。

子供と見に行きますよ、オリンピック──。

その言葉が涙のうっちゃりとなり、シマは増野と結婚します。
大正10(1921)年の夏のことでした。


※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。

<hr />

作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
中村 勘九郎 (金栗四三)
綾瀬 はるか (池部スヤ)
杉咲 花 (シマ)
永山 絢斗 (野口源三郎(回想))
勝地 涼 (美川秀信)
柄本 佑 (増野)
──────────
森山 未来 (美濃部孝蔵)
神木 隆之介 (五りん)
橋本 愛 (小梅)
峯田 和伸 (清さん)
川栄 李奈 (知恵)
夏帆 (清水りん(写真))
──────────
中村 獅童 (金栗実次(回想))
黒島 結菜 (村田富江)
中村 育二 (増野)
──────────
杉本 哲太 (永井道明)
三宅 弘城 (黒坂辛作)
古館 寛治 (可児 徳)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:家富 未央・大越 大士
演出:西村 武五郎


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『いだてん』
第22回「ビーナスの誕生」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
BS4K:午前9時〜

« 連続テレビ小説おしん・試練篇(127)~(132) | トップページ | 連続テレビ小説おしん・(133)~(136)試練篇/(137)~(138)自立篇 »

NHK大河2019・いだてん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 連続テレビ小説おしん・試練篇(127)~(132) | トップページ | 連続テレビ小説おしん・(133)~(136)試練篇/(137)~(138)自立篇 »