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2019年7月28日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(28)走れ大地を ~激震五・一五~

昭和6(1931)年8月7日、田畑政治(まーちゃん)悲願の
日米対抗水上競技大会が幕を開けます。
13,000人収容できる神宮プールは超満員。
40対23の大差で圧勝という結果に。

 

大成功を収めた日米対抗戦ですが、まーちゃんは満足せず。
遠征は2割のハンディキャップがあると言われていて、
今回はアメリカが、そして次のロサンゼルスオリンピックでは
日本が不利になることになるわけです。

 

 

大日本体育協会名誉会長の嘉納治五郎は
まーちゃんの首根っこをつかまえて
東京市長・永田秀次郎の執務室に向かいます。

 

関東大震災のおり、治五郎のすすめで
神宮陸上競技場を解放し、避難所としてくれたことで
復興が進み、ようやく競技場を変換できる見通しとなりました。
その競技場を、今度は紀元2600年記念事業の
東京オリンピックとして使うというのです。

 

体協に議題を持ち帰った治五郎ですが、
現会長の岸 清一はいい顔をしません。
金、通訳、宿泊施設、交通機関、どれもこれも足りず
数々の問題が横たわっているのです。

 

しかし「や……やってみます?」と
治五郎の熱意に押されて岸も頷かざるを得ません。

ところが、出ばなを挫く不吉な事件が勃発します。
日本が所有する南満州鉄道の線路が爆破されました。
満州事変です。

 

これは関東軍の自作自演だったということで
戦後教育では統一して指導されているところですが、
当時は好き勝手には新聞は書けなかったわけです。

 

ただでさえ新聞社は政府に睨まれているので、
朝日新聞としては、あくまでも平和的解決を望むという姿勢で
満州事変に関する情報収集に当たることにします。

 

 

陸上選手から朝日新聞に入社した河野一郎は
新聞記者を辞めて代議士になろうと考えていました。

 

新聞が政府の批判をしたところで状況は変わらないし、
代議士になって村の用水路を治した方がよっぽどマシです。
言論の自由はいずれ軍に奪われてしまう。
「新聞はもうだめだ。お前は本気で記者を続ける気はあるのか」

 

新聞記者を続けるつもりのまーちゃんは、特ダネを得ようと
アムス五輪で多額の援助をもらった高橋是清邸を訪ねます。
訪問の理由について包み隠さずぶちまけるまーちゃんに
是清は土産のオランダ木靴で頭をポンとたたきますが(笑)。

 

是清は、田畑は政治部の記者には向いていないと笑いながら
若槻内閣が総辞職し、犬養 毅が新首相に任命されたと伝えます。
そこにやってきたのが、犬養 毅首相です。

 

是清は自身4度目となる大蔵大臣を打診され、承諾。
犬養内閣が発足します。
それを報道したのがまーちゃんで、初めてのスクープでした。

 

 

まーちゃんは、ローズのママ・マリーに30歳で死ぬと占われ
父が43歳、兄が33歳で亡くなっている家系のせいか
それを信じて我武者らに行きてきたわけですが、
ふと気がつけば32歳となっていました。

 

呪縛が解きはなたれ、上司である緒方竹虎に
結婚相手を紹介してください、とお願いしていたこともあり、
この大スクープのご祝儀、ということで
日本橋酒井商店という工業用品の社長令嬢を紹介されます。

 

酒井菊枝といいます。

 

 

昭和7(1932)年3月、
ついに関東軍が満州を占領し満州国独立を宣言。
ところが、満州国を承認しようとしない政府に対し
軍部の不満は高まっていきます。

 

時の内閣総理大臣・犬養 毅。
困難な立場にありながらも自身も記者出身だったため
気さくに取材に応じたそうです。

 

田畑は朝日の運動部記者として
ロサンゼルスオリンピックの応援歌を広く募っておりまして、
5月15日、発表の日にぜひ参加いただきたいと
犬飼邸を訪問します。

 

犬飼は、訪問した朝日の記者が高橋邸で見かけた田畑と知り
ついつい言葉を連ねてしまいます。
自分としては満州国建国は認めない、武力に頼ってはダメだ、
人と人とが向き合って対話し、話し合いで進めていかねば──。

 

 

田畑の、完全なるメダル獲得至上主義に
選手たちとの間に軋轢が出始めています。

 

スランプに陥っている前畑秀子にプレッシャーをかけてみたり
メダリストの高石勝男に試合には出さないと断行したり。
勝ち負けが問題ではない、という話が出てくると
割り込んでまで「勝たなければ意味がない」と主張するほど。

 

 

ついにオリンピック派遣選手への応援歌が決定しました。
48,000通の中から選ばれたのは
東京の中学生・齋藤 龍くんの作品『走れ大地を』。

 

そのお披露目の5月15日──。

 

 

首相官邸に暴漢がなだれ込みます。
「まあ待て……話せば分かる」

 

問答無用! 撃て!!
その号令で、銃弾が撃ち込まれます。

 

 

のりのりのまーちゃんに、竹虎は耳打ちします。
「式典は中止だ。クーデターらしい。犬飼首相が撃たれた」

 

 

傷は浅い、急所も外れている。
「今の……若い者を……もう一度呼んで来い……
 話して……聞かせることがある」

 

午後11時26分、犬養 毅は息を引き取りました。

 

 

※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。

 


 

作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
阿部 サダヲ (田畑政治)
中村 勘九郎 (金栗四三(回想))
生田 斗真 (三島弥彦(回想))
麻生 久美子 (酒井菊枝)
桐谷 健太 (河野一郎)
斉藤 工 (高石勝男)
林 遣都 (大横田 勉)
三浦 貴大 (野田一雄)
大東 駿介 (鶴田義行)
上白石 萌歌 (前畑秀子)
──────────
森山 未来 (語り)
神木 隆之介 (五りん)
──────────
永山 絢斗 (野口源三郎)
トータス 松本 (河西三省)
イッセー 尾形 (永田秀次郎)

 

塩見 三省 (犬養 毅)
萩原 健一 (高橋是清)
──────────
リリー・フランキー (緒方竹虎)
皆川 猿時 (松澤一鶴)
岩松 了 (岸 清一)
竹野内 豊 (大森兵蔵(回想))
薬師丸 ひろ子 (マリー)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:岡本 伸三・大越 大士
演出:桑野 智宏

 

 

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

 

NHK大河ドラマ『いだてん』
第29回「夢のカリフォルニア」

 

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
BS4K:午前9時〜

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