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2019年8月18日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(31)トップ・オブ・ザ・ワールド ~前畑決勝へ!~

昭和7(1932)年8月9日、
ロサンゼルス・午後3時30分。 

故郷・熊本に帰った韋駄天・金栗四三は、
廻船問屋の旦那さんとして、よく言えば悠々自適
悪く言えば張り合いのない日々を送っていました。
仕事をしているふりをして、押し花を押しているありさまで。

愛娘が、前畑の決勝があるけん、と教えてくれて、
ようやく重い腰を上げるほどです。
200メートル平泳ぎの予選で、3分10秒7を出した前畑秀子を
四三も着目していたのです。

 

どうしてもあがりそうなときは、河童のまーちゃん(こと田畑政治)が
きゅうりを食べているとこを想像して!
とチームメートにアドバイスされ、図らずもその想像をしてしまい、
プッと吹き出してしまう前畑です。

「何がおかしい! まじめにやれバカ野郎め!」

号砲一発! いけ前畑!

200メートル平泳ぎ決勝を、日本選手団御用達のお店の店員
日系二世のナオミが見に来ていました。
彼女は日本女子スポーツが勝てば、日系二世への風当たりは
ますます強まるとまーちゃんに反発していたのです。

「日本人、スポーツ、勝てるはずがない」
「勝ったら二世、今よりひどい目に遭う」
「できないこと言わないでクダサイ」

やってみなくちゃ分からんだろう!
やってみなくちゃ分からんから面白いじゃんね~。
勝つんだよ俺たちは! 毛唐を倒すために日本から来たんだよ!

プールサイドで懸命に前畑にエールを送るまーちゃんを見て、
ナオミは口からついこぼれます。
「ゴー…マエハタ! ゴー!」

プールサイドに引き上げてもらい、耳に入った水を抜くと、
大歓声が聞こえてきました。
3分6秒4、協議の結果、前畑は2着。
女子水泳界には初めての銀メダル、女子選手ではあの人見絹江以来のメダル獲得です。

 

8月12日、男子100メートル背泳ぎ決勝。
「いい発奮材料となるでしょう」との総監督の言葉通り、
いや、それ以上の結果を出します。
1着から3着まで日本勢で独占したのです。

男子水泳界の快進撃はまだまだ続きまして、
男子1500メートル自由形、北村が金メダル、牧野が銀メダル。
8月13日、男子200メートル平泳ぎ、鶴田は1着、小池は2着!
鶴田は2大会連続の金メダルの快挙!

6種目のうち5種目で金メダルを取ってしまったものだから、
選手村では飲めや歌えの大騒ぎです。

こうして、第10回オリンピック・ロサンゼルス大会は
大成功のうちに幕を閉じました。

The important thing in the OLYMPIC GAMES is not to win.
But to take part the important thing in life is not the triumph but the strugcle.
The essential thing is not to have conquered but to have fought well.
To spread these precepts is to build up a stronger and more valiant and above all...

オリンピックにおいて大切なことは、勝つことではなく参加することである。
人生において大切なのは、勝つことではなく努力することである。

日本選手団は8月15日、思い出の地・ロサンゼルスを後にします。
日系人もアメリカ人も、みんな日の丸の旗をこさえて
日本選手団を見送ったのです。

 

ロサンゼルスオリンピックが終わると、
それに感化された人物がひとり。
韋駄天です。

朝から恒例の水浴びを行い、体育着に着替えて走り出します。
オリンピックが、彼の背中を押したようです。

 

帰国早々、明治神宮で参拝を済ませ、
午後2時から日比谷公園の音楽堂で市民大歓迎会が行われますが、

事件は、その控室で起こりました。
「あなたが前畑くんか…なぜ金メダルを取ってこなかったんだね」

 

※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。


作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
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[出演]
阿部 サダヲ (田畑政治)
中村 勘九郎 (金栗四三)
綾瀬 はるか (池部スヤ)
麻生 久美子 (酒井菊枝)
斉藤 工 (高石勝男)
林 遣都 (大横田 勉)
三浦 貴大 (野田一雄)
大東 駿介 (鶴田義行)
上白石 萌歌 (前畑秀子)
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森山 未来 (語り)
神木 隆之介 (五りん)
荒川 良々 (今松)
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トータス 松本 (河西三省)
イッセー 尾形 (永田秀次郎)
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リリー・フランキー (緒方竹虎)
皆川 猿時 (松澤一鶴)
岩松 了 (岸 清一)
大竹 しのぶ (池部幾江)
役所 広司 (嘉納治五郎)
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制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:岡本 伸三・吉岡 和彦
演出:西村 武五郎

 

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『いだてん』
第32回「独裁者」

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