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2019年9月20日 (金)

連続テレビ小説おしん・太平洋戦争篇(217)~(222)

昭和20(1945)年8月15日正午、
おしん、竜三、初子、希望の四人は居間に正座して
ラジオで、天皇の玉音放送というものを聞きました。

終戦の詔勅でした。
満州事変に始まった15年にわたる戦争の時代は、
ようやく終わったのです。

しかし終戦とはどういうものなのか
おしんにも誰にも見当がつかなかったのです。

「天皇陛下ってこんなお声だったのか」
希望が穏やかな声で沈黙を破ると、竜三は
天皇陛下が自ら国民に向かって放送なさるとは
恐れ多い、前代未聞だ、と嘆きます。

おしんは、戦争が終わったといっても
実際のところは戦争に負けたのであって
負けたのなら、日本という国はどうなるのか
自分たちはどうなるのか不安でたまりません。

 

竜三は、軍のおかげで仕事らしい仕事もさせてもらえて
隣組の組長として戦争への協力も押し付けてきたし
自分の勧めで少年兵として航空隊に入った者もいる。
人は、そんな自分の生き方を間違っていると言うでしょう。

おしんは、それは竜三の責任ではないとフォローしますが
軍の命令を断ることもできたのにそれをしなかった自分には
そういった責任を背負わなければならないとつぶやきます。

「私の人生で素晴らしかったことは、お前と出会えたことだ」
ありがとう、と竜三は頭を下げます。

翌朝、見慣れた国民姿から背広に替えた竜三は
戦争中にお世話になった人たちへのあいさつ回りに出かけます。

山道を歩いていると、禎が岩に腰かけていました。
戦争が終わり、迎えに来てくれると信じて疑わなかったわけですが、
竜三は迎えに来たわけではないので、
もう少しの辛抱だと禎を諭します。

 

おしんたちの心配をよそに、
竜三はその日も次の日もそのまた次の日も帰宅しませんでした。
竜三から手紙が届いたのは、そんなときでした。

私は今までに一度たりとも日本の勝利を疑ったことはありませんでした。
全身全霊を打ち込んで日本の勝利のために粉骨砕身働いてきたのです。
その結果、雄も仁も戦争で失うことになりました。

隣組でも少年志願兵を航空隊に送り込み、うち一人は大空で散華しました。
隣組の人たちにもどれだけ迷惑をかけたことになったか知れません。

その責任は私の死をもってしても償えるものではありません。
しかし雄と仁を殺した父親として、また一人の人間として
戦争に協力した罪は、せめて私の命を懸けて
許しを請うよりほかないと思っています。

「ありがとう、おしん」
手紙には最後にそうしたためられていました。

竜三を探しに行かなきゃ、と慌てて飛び出すおしんですが、
村役場の男が、ちょうどおしんを探していました。

 

竜三は、林の中で正座して、
衣服の乱れもなく心臓を一突きだったそうです。
村の人が発見した時にはすでに一日以上経過していて
医者に担ぎ込んでも手遅れだったそうです。

終戦で自害するものが多く、身元確認をしてほしいというのです。
おしんは、促されるまま対面し、竜三であることを確認しました。

自決した竜三の遺体は村人の好意で村の火葬場でだびに付し
おしんはお骨になった竜三を抱いて帰宅します。

 

次兄の亀次郎が、佐賀の義母・清を連れて伊勢にやってきました。
竜三が遺書を実家にも届けていたのです。

「この腑抜けもんが」
位牌を見るなり、いつもの口調でああだこうだと騒ぎ立てますが
おしんは、いつどんな時も自説を曲げずに生きてきた
そんな竜三を立派だと思っています。

清は、竜三を亡くしたおしんに佐賀に帰らないかと勧めますが、
初子や希望もいるし、雄や仁を諦めたわけでもないので
ここで待ちたいと伝え、清もそれが母親の気持ちと素直に引き下がります。

 

8月28日、仁が突然帰宅しました。

出撃の準備をしていたら、突然戦争は終わったと聞かされ
アメリカ軍がやってくる前に書類などを焼却処分にし
それが終わるとさっさと出て行けと命じられて帰ってきたのです。

ただ、仁は間違いなく出撃する予定だったのですが
乗る飛行機が故障して出られなかったのが運のツキでした。
予定通り出ていれば、終戦も日本の敗戦も知らずにいれたのに、と
自分の不運を嘆きます。

30日、希望が禎を迎えに行き、一家がそろいました。

 

仁が持って帰った物資を元手に、しばらく闇屋のような担ぎ屋をやっていた
仁と希望は10月からは中学校4年に、
禎は小学校4年に上がることになり、
担ぎ屋の仕事はおしんと初子の仕事になりました。

 

「ここは私の家なんだ!」
見たこともない男性がやってきたのは、
それから間もないころでした。

聞けば、軍の仕事で日本を離れるので
軍に家を借りてもらったものの、
帰国したら元通り返してもらえるという契約だったそうで、
おしんが竜三から聞いた内容とは少し違った内容でした。

おしんは家主が釜山に永住するので、この家を買ったのです。
軍に支払った時の領収書もしっかりと残してありますが、
それが彼らには渡っていないらしいのです。
両者の言い分は平行線に終わります。

結局、二組の家族の不愉快な同居生活が始まります。
彼らが出ていかないのなら自分たちが出ていけばいいのですが、
雄がこの家に帰ってくることを考えると、
おいそれとは動けないのです。

そして、我慢の半年が続き。
いよいよ決断の時がきました。

山形の庄治兄にも借金を断られ、
せめてもてなしを土産に伊勢に帰ることにします。


作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り手:奈良岡 朋子
──────────
[出演]
田中 裕子 (おしん)
並木 史朗 (竜三)
成瀬 正 (亀次郎)
長島 裕子 (初子)
内田 慎一 (仁)
萩原 等司 (希望)
──────────
高森 和子 (清)
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制作:岡本 由紀子
演出:小林 平八郎

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