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2019年9月 8日 (日)

大河ドラマいだてん 東京オリムピック噺・(34)226 ~戒厳令下の五輪招致~

赤坂・田畑家。
雪がしんしんと降る中を、
行軍の不気味な踏み鳴らす軍靴の足音だけが
あたりに響いて赤坂表町へ向かっておりました。

そして熊本の池部家では、主の金栗四三が
今の暮らしに嫌気がさして家でする真っ最中。

売れっ子噺家になりつつある美濃部孝蔵が
なめくじ長屋から引っ越そうとしたのもこの日。

昭和11(1936)年2月26日、午前5時。
天誅! の号令とともに銃声が響き渡ります。

これが、首都東京を震撼させた「二・二六事件」の始まりでした。

 

午前6時半、朝日新聞社では号外の準備に大わらわです。
しかし警視庁には軍隊がべったりと防御していて全く情報が入ってきません。
首謀者は、皇道派の影響を受けた青年将校で
「昭和維新」「尊皇斬奸」をスローガンに決起。

「岡田首相がやられたらしい」という声に
一同はびっくりして作業の手が止まってしまうほどです。

渡辺銃太郎教育総監も殺害され
「五・一五の比じゃないな」とつぶやく緒方竹虎のもとに
内務省から、一切の紙面の禁止を命じる一方が入ります。

それに動揺するかしないかのうちに、
銃を携えた青年将校たちが乱入し、
朝日新聞社はあっという間に制圧されます。

社の代表だ、と緒方が対応している間に、
ほかの社員たちは退出させられますが、

 

まーちゃんこと田畑政治をかわいがってくれた大蔵大臣・高橋是清も暗殺されてしまったことに加え
大切にしていたオリンピックの写真が無残にも踏みつぶされていくことに
まーちゃんは将校たちに食って掛かります。

 

首都機能が占拠されるという事態を受け、
政府は戒厳令を敷いたのです。
反乱軍は29日に投降するものの、
依然として東京は厳戒態勢のままでした。

 

こんな時に、IOC会長のラトゥールが出発したとの報が入ります。
横浜に到着するのは二週間後…。

大日本体育協会に急いだまーちゃんは、
こんな時だからこそオリンピック! とのんきな嘉納治五郎に、
こんな時にオリンピックが開けると思っているのかと
本音をぶつけます。

青年将校たちが銃を構え、
一般人が巻き添えを食らってしまうかもしれない中、
寝てないし、怖いし、死にたくないし、
でもオリンピックやりたい! と主張します。

治五郎は、やりたいかやれないかではなく
やるんだ、と頼もしげです。
まーちゃんは、そんな治五郎についていくと心に決め、
今後一切、後ろ向きな発言はしないように誓います。

 

3月19日、ラトゥール横浜着。

 

東京市内各所を軍部に封鎖されているとあっては、
それを見せないように抜け道に詳しく、
接待できる人物といえば…
「一人いる。ライトマンだ」

ライトマンとは、元車夫の清さんでした。
妻の小梅に見送られ、ラトゥールを載せて車が走っていきます。

一行は隅田川沿いを桜を見ながら新橋方面に流し、
歌舞伎を鑑賞して芝の料亭で会食。
そしてオリンピックのメイン会場である
明治神宮外苑競技場の視察。

明治神宮を参拝した後、
岸 清一大日本体育協会会長の墓に花を手向け、
YMCAプールを視察して、寄席にも足を運びます。

途中、早道をと長屋の続く道を進んでいると、
子どもたちがゴム飛びやかけっこ、跳び箱などで遊んでいました。
まるで、小さな小さな競技大会です。

「ハッハッハ、君の写真集よりよっぽどいい!」と
まーちゃんが持っていたアルバムを見て笑います。

 

嘉納治五郎に柔道を教わったラトゥールは、
ムッソリーニを調略せよと言ったのは自分であることを明かし
ラトゥールの顔に泥を塗る結果となってしまったことを詫びます。

しかし、ただ遠いというだけで
設備も整っているはずの東京を見てもらうことすら
してもらえなかったこの悔しさも事実であり、
全身全霊を上げて東京に招致したい、という気持ちをぶつけます。

そしてIOC委員である杉村は
東京にオリンピックを招致するためであるならば、
自分は委員を辞任する、と下がります。

 

※このドラマは、史実を基にしたフィクションです。


作:宮藤 官九郎
音楽:大友 良英
題字:横尾 忠則
噺(古今亭志ん生):ビート たけし
──────────
[出演]
阿部 サダヲ (田畑政治)
中村 勘九郎 (金栗四三)
綾瀬 はるか (池部スヤ)
麻生 久美子 (酒井菊枝)
勝地 涼 (美川秀信)
仲野 太賀 (小野 勝)
──────────
森山 未来 (美濃部孝蔵)
神木 隆之介 (五りん)
橋本 愛 (小梅)
峯田 和信 (清さん)

夏帆 (おりん)
小泉 今日子 (美津子)
──────────
きたろう (牛塚虎太郎)
萩原 健一 (高橋是清(回想))
──────────
リリー・フランキー (緒方竹虎)
三宅 弘城 (黒坂辛作)
加藤 雅也 (杉村陽太郎)
塚本 晋也 (副島直正)
大竹 しのぶ (池部幾江)
役所 広司 (嘉納治五郎)
──────────
制作統括:訓覇 圭・清水 拓哉
プロデューサー:家富 未央・大越 大士
演出:一木 正恵

 

◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『いだてん』
第35回「民族の祭典」

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