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2019年10月23日 (水)

「やっとで通った」(後)

(前編より)…ところが、である。
その記事にひとつ気になる部分があった。


「バス路線の一部(つつじヶ丘入口付近)が工事中であり
市道に認定されていないため、発車を見合わせているところ」
「4月の発車が若干遅れることも考えられます」


その文言に一抹の不安を抱えながら、
4月1日号の広報誌を見てみても、どこにもそれらしい記事もなく。
結局、開通したのかしなかったのかわからないまま読み進めると、

市政だより8月15日号に
「待望の団地バス発車」とともに写真付きで大々的に紹介されていた。
が、これはつつじヶ丘線のお話ではなく、星ヶ丘線のミニバスのこと。
7月20日開通という記事で、どんなに期待されたかが書いてあった。


オイラが知りたかったのはそんなことではなく
つつじヶ丘線がどうなったのか、であるが、
その記事のおしりに「今しばらくお待ちください」とあり
まだ開通の見通しが立っていないことが分かる。


さらに読み進めて、11月15日号でようやく
「お待たせしました バス開通」の見出しと
バスの写真が掲載されている記事に出会うことができた。
10月8日開通、実に半年遅れの開通である。


さて、前編冒頭の、誘致活動をしたのにバスは来ず、という文言から
すでに2年半以上は経過しているゆえに、
やっとでか、という気持ちには多少頷けるが、


「やっとで通った」という言葉には、おそらく
太宰府のど田舎から中央区の学習塾まで
遠路はるばる通っていた長姉の気持ちも加わって
幼心にインプットされてしまったのかもしれない。


というところで、今まで謎に思いつつも
追及すらしなかったおっさんが
追及してみて歴史をほじくり返した、というお話は、
おしまい。


 


ついでながら、歴史小説家は、登場人物にかかわる史料を
こうして1ページ1ページめくって調べて
まぁ当然お弟子さんに手伝わせたりもしながら
歴史をひもといているのだなぁ、と考えると


学生時代、これっぽっちでも歴史小説家を目指したオイラは
今更ながらそんな大変な職業であったかと気づけてよかったし、
そのまま小説家にならなくてよかった、と安堵したことも
自戒を込めて書き添えておきましょう(笑)。

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