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2019年11月29日 (金)

連続テレビ小説おしん・完結篇(274)~(279)

昭和42(1967)年の秋、希望の妻・百合が交通事故で他界。
楽しみにしていた新居に引っ越す前夜のことでした。
一粒種の4歳の圭が残され、
母を失った幼い姿が、参列者の涙を誘います。

お骨上げまで済み、今後のことを話し合いますが、
希望にとって今がとても大事な時期なので
圭をしばらくおしんが預かることにします。

すると、仁が酔って帰ってきました。
百合の葬儀の手伝いをするつもりだったのに
おしんの「出られた義理か!」という言葉で参列を断られ、
かつて何かあったんだな、と察しのついた道子が問い詰め、
呆れかえって子供を連れて実家に帰ったのだそうです。

放っておけない、といっても、
やはりおしんは放っておけませんでした。
気を重くしながら、おしんは名古屋に向かいます。

仙造は、男に女の一人や二人、しかも結婚前の話! と
そんなことで実家に帰ってきた道子を責めますが、
道子は、なんだか裏切られた感があって
離婚するつもりでいます。

道子の実家に到着したおしんは、
道子の母の自己中心的な主張に何も反論せず頭を下げますが
仙造は、もし道子が利用されたと勘違いしているようなら離婚しろ、と迫ります。

スーパーたのくらは、おしんと仁のふたりで大きくしてきた、
仙造が融資を申し出てもきっぱりと断られた、
仙造の会社の洋服を置いたのだって仙造がお願いしたことで、
だれの力も借りずに二人で大きくしたスーパーなのです。

「道子さん、帰ってきてちょうだい」
初めて、道子に頭を下げた瞬間でした。
支度しなさい、と仙造は道子に諭します。

 

百合の四十九日法要の後、
希望の工房の新築祝いがささやかに開かれることになりました。

その準備中、夜遅くに道子が顔色悪くおしんを訪ねてきます。
「主人がこちらにきているのではないかと思って」
聞けば、外泊はこれまでも何度もあったそうで、
外に女がいるんですよ、とかなり自分を追い詰めています。

おしんは、ひととおり話を聞いたうえで
仁にはよく話をする、と約束して
ひとまずは家に帰します。

酔っぱらった仁は、道子とだんだん折り合いが悪くなったらしく
二言目には「裏切られた」「嫁の実家の財産目当て」と言われて
さすがの自分も居心地が悪くなって
女に走ってしまうのは当たり前だ、と話します。

基本的には道子の肩を持ちますが、
今まで金さえあればなんでもできた仁にも、
そのむなしさと戦っているのだと
おしんは仁にも理解を示します。

 

おしんが工房の新築祝いに訪れた時に知ったのですが
栄造の妻が希望に後添えの紹介をしているようです。
それを知ったおしんと初子は、複雑な表情を浮かべます。

ひととおり落ち着き、おしんと初子は田倉へ戻るのですが
希望が大事な時期に初子があずかっていた子・圭が
初子のところに帰ると言い出して聞きません。
「ごめんなさい…希望ちゃん」「初ちゃん…」

 

年末が近づき、スーパーたのくらも年末商戦まっただ中で
おしんも禎も初子もてんてこまいの毎日を送りますが、
ついに道子は店に出てくることはありませんでした。

おしんが聞けば、冬休みだからと子供たちと一緒にスキー旅行に行っているそうで
だから店に出て来れようはずもないのですが、
おしんは希望と圭のことのほかに
仁と道子の家庭内不和をも心配する羽目になります。

おしんは、里帰りした希望に初子と再婚しないかと勧めます。
それが、希望にも圭にも初子にも幸せに思えての勧めなのですが
希望は、少し表情を曇らせて考え込んでしまいます。
「申し訳ありません。初ちゃんには、私から話します」

その日は希望に話す時間がなかったのですが、
階下で初子と寝るときにおしんが切り出します。
しかし、希望が後添えに自分をと考えていることが信じられない初子は
複雑な表情を浮かべます。

 

翌朝、布団を干す初子に希望がゆっくりと近づきます。
希望は、初子のことは好きだが家族の感情であって
結婚相手としてみたことはなかった、と正直に打ち明けます。
「私にとって百合がただ一人の女だった」

いいのよそれで、と初子は笑顔で返します。
希望が百合をどれだけ大切に思っているか
充分理解しているつもりであったし
もしもプロポーズをされたとしても断っていた、と。

おしんは、初子が不憫でなりませんでした。
初子のためにと思ってしたことが、
逆に初子を傷つけてしまったのではないかと
激しい後悔とともに、胸が痛んでなりませんでした。

昭和43(1968)年の正月、希望は圭を連れて家に戻ることになりました。
心配していた圭は希望の元で順調に育っていき、
2月には初めて窯に火を入れ、出来上がった作品は高い評価を得て
窯元として着実な第一歩を踏み出します。

 

同じ年にスーパーたのくらの4号店・5号店が相次いでオープンし
驚異的な急成長を遂げていました。
しかしおしんには、何かに取りつかれたように
働き続ける仁が心配でなりませんでした。

そんなとき、庄治ととら夫婦がスーパーたのくらにやってきました。
子供たちはすでに独立し、庄治夫婦も町に出て暮らしているそうで
お伊勢参りでもするか、と伊勢まで旅行に来たそうです。

たまには山形に帰ってこい、というとらの一言に
過去の仕打ちを考えれば誰が帰るものかと思うおしんでしたが、
年老いた庄治夫婦に自分を重ね合わせてしまうおしんでした。

無理やり土地を買収して6号店を強引にオープンさせ、
軌道に乗っているかにみえたスーパーたのくらでしたが、
仁の家庭には少し暗い影が見え始めていました。

そのオープンの式典直後、道子が本社に現れ
剛が昨晩帰らず、警察に補導されていると仁に知らせます。

 

作:橋田 壽賀子
音楽:坂田 晃一
語り手:奈良岡 朋子
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[出演]
乙羽 信子 (おしん)
高橋 悦史 (仁)
浅芽 陽子 (道子)
野村 万之丞 (希望)
佐々木 愛 (初子)
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長門 裕之 (仙蔵)
渡瀬 恒彦 (浩太)
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制作:岡本 由紀子
演出:一柳 邦久

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