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2020年1月31日 (金)

プレイバック信長・(08)鬼の栖(すみか)

【アバンタイトル】

信長の生まれた16世紀初頭、日本人にとっての外国は
朝鮮半島とそれにつながる中国と天竺だけだった。
今でいうインドのことである。

一方ヨーロッパでは、そのころ世界一周を果たし、
ごく一部の人たちだけではあったが、
地球は丸く、多くの国々があることを知っていた。

天正少年使節は、そんなヨーロッパを訪れ
多くの人たちに、日本人とはいかなる人種なのかを知らせることになった。
彼らは、信長の死ぬ4ヶ月前に長崎を発ち、途中インドのゴアなどに寄り、
喜望峰を経てポルトガルのリスボンに着いた。

その後スペインに入り、アリカンテの港からまた船に乗って地中海を進み
トスカーナ公国のリヴォルノ港に上陸した。
彼らは行く先々で大歓迎を受け、ローマに達したのである。

だが、8年ぶりに日本に帰ってみると、
日本はすでに豊臣秀吉の時代になっていて、
キリスト教は禁止されていた。
やがて、日本は鎖国の時代に入ったのである──。

 

織田信長に呼ばれて、清洲城に織田信次と林 通勝が訪れます。
目的は、織田の支配下にありながら今川と手を結んだ山口氏の、
鳴海城の様子を聞こうとしたわけです。

今はそんなことより、信次の兄・織田信光が暗殺されたことで、
信次はもはや、疑心暗鬼になっています。
信長も林も、恩賞不足がもとで恨みを買ったとしか聞いていませんで、
信長は、城主が不在である那古野城は、当面林に任せることにします。

末森城の弟・織田信行は、信光暗殺に信長が加担しているらしい、とるいに訴えますが
兄弟を信じよ、というるいに幻滅してしまいます。
兄弟の中で最も大切なのは信長だ、と信じて疑わない信行は、
るいに対しても激しい反発の声を上げます。

このままでは尾張一国を独り占めしかねない、と
信行はるいに、熱田港を自分に譲れと信長に伝えてほしいと願い出ますが
おそらくは信長を大事に思うるいのことです。
いい返事は期待できなさそうです。

 

かつて信長の目の前で、木から落ちた藤吉郎は、
大手門前のゴミを拾っていました。
館を信長が歩いているのを見つけ、平伏するどころか
そば近くまで駆け寄って、自分の存在をアピールします。

信長も、この男が木から落ちた者だと気付いたようで、
信長の頭の片隅に、強く記憶に残しておきます。
「ああいうものが対象頸を取るかもしれぬ」

 

美濃の斎藤家ですが、道三が家督を斎藤義龍に譲りました。
越後の長尾景虎、甲斐の武田信玄、駿河の今川義元たちが
上洛の機会を狙って進軍するときには、この美濃は通り道になり
腰を低くするか戦って散るかのどちらかだ、と義龍は説きます。

そんな美濃が延命するためには、尾張の信長を攻めること、と言い出します。
尾張上4郡の守護代と手を結んで、信長を滅ぼせば
まだ斎藤として生き残る道はある、というわけです。

道三は、戦っても必ずしも勝てるとは限らない、とし、
なるべく控えるように諭しますが、
斎藤家頭領だ、と言ってきかない義龍は、道三に向かって無礼な物言いを続けます。
「道三どの。家臣の分際で無礼であろう」

「わが父は、前の土岐守護、土岐頼成さまじゃ! そのこと知らぬ者はおるまい」
義龍は幼少のころから今まで、道三憎しですごしてきたのでしょう。
思いが一気に噴き出してきました。

広間を出て、道三は義龍の弟たちに、
遺言とも言うべき言葉を伝えます。
「わしに万が一のことあらば、信長どのを頼れよ。
義龍と戦うでないぞ」

その日以来、道三は稲葉山城に上ることはなくなりました。
登城しないことこそが、恨みを消すことと思うことにしたのです。

 

信行からの強い願いを受けて、末森城からるいがやって来ました。
熱田港を信行に任せてほしいという願いを届けに来たわけですが、
津島と熱田の税があればこそ織田が大きくなったわけで、織田家の行く末と
信行がいい思いをするのとどちらが大事か、と信長は烈火のごとく怒りだします。

るいも、ダメでもともとのつもりで伺いを立てたので
そのまま黙って引き下がるわけですが、
信長には、信行の悪い噂、反逆などの点で用心するようにします。

 

「なに!? 叔父上の家臣に?」
ちょっと離れた樅の木を目掛けて弓で射ていた家臣たちが、
誤って信長の弟を射抜き、殺してしまったのです。

知らせを受けてからの信長の動きは迅速で、馬を用意して動き出します。
誤って射た家臣の主君・織田信次は
信長に殺される…と恐れおののきます。

一方、インドのゴアでは
乗船中のルイス・フロイスが大嵐に遭い
必死に神にお祈りをささげています。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
高橋 惠子 (るい)
的場 浩司 (池田恒興)
滝田 栄 (柴田権六)
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仲村 トオル (藤吉郎)
高木 美保 (しの)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
篠田 三郎 (稲葉一鉄)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
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芦田 伸介 (斎藤道三)
宇津井 健 (林 通勝)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
    :NHKテクニカルサービス
演出:柴田 岳志

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