« 大河ドラマ麒麟がくる・(06)三好長慶襲撃計画 | トップページ | プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(16)神の戦士たち »

2020年2月25日 (火)

プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(15)家庭の問題

【アバンタイトル】


のちに有名になった徳川家康は、
当時松平元康と名乗っていた。
彼は三河松平家の嫡男として岡崎城に産まれたが、
その人生の大半は悲劇的であった。


まず3歳の時に母が離別され、彼の前から姿を消した。
6歳になると織田信秀の人質となり、8歳で父親が家臣に殺された。
その後彼は今川義元の人質となって駿河に送られたのである。
それから11年間、彼は人質の暮らしに耐えた。


その彼に一大決心を与えたのが桶狭間の戦いである。
彼は今川方の一武将として一番危険な仕事をさせられたが、無事に生き延びた。
そして今川義元の死を知るや、一目散に岡崎城に逃げ帰り、
初めて自分の城の城主になったのである。


故郷岡崎を出てから13年目のことである。
でも、彼の悲劇は終わったわけではなかった。
むしろ、この後に続く人生の方が、もっと辛いものだったかもしれない。
それに比べれば、信長ははるかに坊ちゃん育ちである──。


桶狭間の戦いで勝利をおさめ、清洲城に返ってきた織田信長は、
戻ってきてから戦いの恐ろしさの震えが表れていました。
それだけ、戦いに熱中していたのかもしれません。
「勝ったぞ……」


その興奮が冷めぬのか、信長は奥に向かい
女中たちに今川義元から奪い取った太刀を見せます。
産後の肥立ちが思わしくないしのが突っ伏したので、信長は別室に連れていき、介抱します。


滝川一益は、戦が終わった今こそ今川義元を失った
三河を攻めるべきと主張し、柴田勝家も同調しますが、
信長の狙いは三河ではなく、美濃国にあります。
他国が義元の愚かさを笑っているうち、織田軍の力を見せつけておくのです。


ついで、桶狭間の戦いで功のあったものを重臣の列に加えると、
丹羽長秀、前田利家、滝川一益が選ばれます。
そして足軽の藤吉郎にも褒美が与えられ、足軽組小頭に出世します。


 


るいが加納随天の修行場に姿を現しました。
これまでの随天のアプローチに対して反応しなかったるいですが、
いつの間にか、随天と心を通じるようになっていたのです。


酒宴の最中、信長は随天に会いに部屋に向かい、修行場にまで足を延ばしますが、
そこで、障子の隙間から随天とるいが抱き合っているのを目撃してしまいます。
怒りは一気に随天に向かい、殺傷事件にまで発展します。


女中から知らせを受けて、部屋に戻っていたるいは大広間に向かい、
庭に倒れている随天のもとに駆け寄ります。
そんなるいを、信長は睨みつけます。
「恥を知れ! 恥を知れ!」




原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
──────────
[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
高橋 惠子 (るい)
的場 浩司 (池田恒興)
滝田 栄 (柴田勝家)
──────────
高木 美保 (しの)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
本郷 功次郎 (佐久間盛重)
田中 健 (佐久間信盛)
──────────
仲村 トオル (藤吉郎)
柴 俊夫 (滝川一益)
宇津井 健 (林 通勝)
平 幹二朗 (加納随天)
──────────
制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
    :NHKテクニカルサービス
演出:柴田 岳志

|

« 大河ドラマ麒麟がくる・(06)三好長慶襲撃計画 | トップページ | プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(16)神の戦士たち »

NHK大河1992・信長」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 大河ドラマ麒麟がくる・(06)三好長慶襲撃計画 | トップページ | プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(16)神の戦士たち »