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2020年3月27日 (金)

プレイバック信長・(24)天下布武

【アバンタイトル】

将軍・足利義輝が暗殺された後、その弟・義昭が
越前朝倉義景を頼ったのは、偶然のことではない。
朝倉家は代々将軍家に忠節を尽くし、
特別に近しい間柄にあったからである。

この朝倉家に、『朝倉敏景十七箇条』という家訓が残っている。

そこには、奉行などは世襲にせず、有能で忠義心の強いものを選べばよいとか、
名人の作った高価な太刀より、安い百本の槍の方が強いとか、
地位ある家臣は城下に住み、その領地には代官を置けばよいなどと
合理的で兵農分離を意味するようなことが記されている。

信長の時代より半世紀以上も前のことである。
もしこの家訓が、本当に当時のものとすれば、
戦国時代の初めのころから、大名は
領国経営の矛盾と合理化の必要を感じていたことになる。

時代は、最初その矛盾もゆっくりとした速度で積み上げ、
やがて飽和状態となって一挙に爆発するのだろうか…、
火山のように──。

加納随天が「西から死神来る」の予言通り、
その日の夕方、女が2人の子供を連れて岐阜城に入ります。
3年前に織田方に内応して六角家臣の蒲生賢秀に殺害された、近江山上城主・小倉正澄の妻子です。
信長が上洛するといううわさを聞きつけ、助けを求めにきたようです。

信長も、逃亡の際に小倉には道案内してもらって、なおかつ
自らのために死んでしまった結末があるため、
その恩に報いるために妻子を手を広げて出迎えますが、
その脳裏には、随天の予言がずっとこだましていました。

越前朝倉家から明智光秀が来訪し、足利義昭を奉じて上洛する段取りについて話し合います。
しかし光秀の主君・朝倉義景は上杉家の上洛を待っているようで、
上杉家は一向に動かず、したがって義景も動けずじまいなわけですが、

義昭を奉じて上洛ともなれば、義景もともに上洛してもらわなければ話がこじれてしまいます。
信長がそのことを尋ねると、光秀は信長に頭を下げます。
「それがしをお屋形様の家臣にお加えくださりませ」

信長は義景宛に光秀を織田家で引き取る旨の書状をしたため、
それを持たせて光秀を越前へ帰します。
そして一日も早く義昭に美濃に来ていただけるようにと命じます。

永禄11(1568)年7月16日に越前を発った義昭一行は、25日に美濃の立正寺に入ります。
光秀は、彼が望む通り織田家の重臣に取り立てられ、美濃で義昭を出迎えます。
細川藤孝はそのまま南近江観音寺城に入り、六角承禎の説得に当たりますが、
現将軍・足利義栄から管領職を約束されている六角は、笑って聞き流します。

信長が『天下布武』の印を使うようになったのは、このころです。
天下布武とは、武力をもって天下を征する意味で、
この言葉通りのことを、信長は一つひとつ実行していきます。

9月、信長は美濃を出立し、25000の大軍をもって上洛します。
徳川、浅井、神戸らが途中から合流し、都合3万に膨れ上がります。
軍勢が南近江に差し掛かった時、信長と佐久間信盛、木下藤吉郎らの軍勢で箕作城を攻め、
林 通勝、柴田勝家の軍勢が観音寺城、美濃勢は和田山城と軍勢を分割して攻撃します。

箕作城は半年攻めても落とせない山城だと自負していた承禎ですが、
信長本体の執拗な攻撃により一日であっさりと落城し、
和田山城も同じく、なすすべもなく落ちてしまいます。

こうして近江を制圧した信長は、義昭に美濃を出立してもらい、京へ進んでいきます。
そして11月、ついに上洛。東寺に本陣を置いて都の警備に当たります。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
高橋 惠子 (るい)
若村 麻由美 (なべ)
的場 浩司 (池田恒興)
滝田 栄 (柴田勝家)
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勝野 洋 (細川藤孝)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
青山 裕一 (足利義昭)
平泉 成 (六角承禎)
田中 健 (佐久間信盛)
マイケル 富岡 (明智光秀)
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仲村 トオル (木下藤吉郎)
柴 俊夫 (滝川一益)
宇津井 健 (林 通勝)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次・加藤 郁夫
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

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