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2020年3月10日 (火)

プレイバック信長・(19)信長北上

【アバンタイトル】

ルイス・フロイスは、彼の著書『日本史』の中で、
日本の天皇と将軍についてこんな風に書いている。

日本には万事に勝る最高の二つの権威がある。
第一は内裏である。
400年以上も前から、人々はもはや彼に服従しなくなっているが、
彼がこの日本の66ヶ国すべての国王であり、最高の統治者である。

第二は公方様で、
内裏の長官もしくは副王のようなもので、
日本の貴族・武士も含むが、
みな彼を国王の総司令官として大いに畏敬している、と。

一般に、当時は将軍に力なく、御所も荒れ果てていたというが、
外国人であるフロイスの目には、天皇も将軍も
人々から充分たる尊敬の念をもって迎えられているように映ったらしい。
フロイスは、日本人の心情を感じたのだろう。

そういうフロイスから見れば、上洛して天下を取るという表現も、
多少違う意味のものとして感じられたかもしれない。
もちろん信長は、まだ天下など考えてはいなかった──。

堺の商人・今井宗久に発注した鉄砲30丁のうち、20丁が納入されました。
全国的に大量な発注を受けていて、これでも
先客を後回しにしてようやくの20丁です。
それだけでなく、南蛮からの商品も多数持ってきています。

その中からしのが絹と鏡を選ぶと、帰蝶は残りをすべて、と言い出します。
好きなものを取れ、と言った手前、信長は認めざるを得ないわけですが、
しのは、まだまだ見たかったとふくれてしまいます。
「なぜ私が毎日毎日遠慮して暮らすのでございますか」

そんなしのの思いを察してか、帰蝶は堺に行って
住みたいなどといきなり言い出し、信長を困らせます。
信長の嫡子を産んだ生母が肩身の狭い思いをしても子たちのためにはならないし、
自分もこの城に居場所がない、と訴えるのです。

 

信長は美濃の目と鼻の先である小牧山に新しい城を作ることにします。
その上で、同盟を結んだばかりの松平元康の嫡男・竹千代と
信長の息女・五徳との婚約話を進めます。
さらには北方面とのつながりも考えなければなりません。

永禄6(1563)年4月、信長は全勢力10000を美濃稲葉山城に差し向けますが、
美濃勢の罠にはまり、信長も危うく命を落としそうになります。
小競り合いが続いた後の、今回の戦でしたが、
信長に過信があったのか、大敗北に終わります。

ところが、木下藤吉郎が無数の松明を闇夜に掲げたところ、
新たな軍勢がやってきたと勘違いした斎藤方は
急いで稲葉山城に引き上げたとのことで、
信長は藤吉郎のそのアイデアに舌を巻きます。

 

帰蝶が、堺へ旅立つ日がやって来ました。
信長は男らしさを見せるために何も反論しませんが、
最後の最後に正直な思いを帰蝶にぶつけます。
固く抱きしめ、行くな、と。

帰蝶は、一度決めたことと堺に旅立ちます。
大手門で帰蝶を見送りながら、信長は
幼い時、母を送ったあの日のことを思い出さざるを得ませんでした。

 

6月、ルイス・フロイスは九州の横瀬浦にたどり着き、
ついに日本の地を踏むことができました。

インドのゴアで日本のこと、日本語を勉強していたフロイスは、
ポルトガルを出て16年目にして、ようやく
念願の地に第一歩を記すことができたのです。

 

小牧山に城が立ち、信長としのは清洲城から移りますが、
そんな矢先、しのが倒れてしまいます。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
高橋 惠子 (るい)
的場 浩司 (池田恒興)
鷲尾 いさ子 (市)
──────────
高木 美保 (しの)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
寺田 農 (浅井久政)
辰巳 琢郎 (浅井長政)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
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宇津井 健 (林 通勝)
田中 健 (佐久間信盛)
滝田 栄 (柴田勝家)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
    :NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

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