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2020年4月10日 (金)

プレイバック信長・(28)人の恨み

【アバンタイトル】

元亀元(1570)年・正月、織田信長は一通の書状を将軍足利義昭に送り付けます。
将軍が諸国の大名に通達を出す場合は必ず信長に報告し、信長の手紙を添えること、
天下の政治を一任された以上、これからは信長の思うようにやる、など
将軍の権威を無視するような内容がつづられていました。

さらに全国の大名に上洛を命じる触れ状も送り付けますが、
21ヶ国中15ヶ国から上洛の返事が来たものの、
越前朝倉義景などからは、何の音沙汰もありません。
尾張の奉行の小倅が守護に上洛を命じるなど言語道断、という考えがあったのでしょう。

朝倉家の家臣の中には、従わなければ攻め込まれると危機感を持つものもいますが、
将軍の意思ではなく信長の意志であり、しかも信長と朝倉家とでは
家柄の格式が全く違う、と義景はまったくとりあいません。
攻め込まれれば戦うまでです。

朝倉家が上洛しなければ即座に攻め込む気まんまんの信長は、
妹・お市との政略結婚の約束で、朝倉家に攻め込むときは事前通達を、
という浅井長政との約束は守るつもりではいます。
そして自身も上洛の準備にとりかかります。

るいの元には、おなべがちょくちょく訪ねてきて話し相手になっています。
帰蝶が不在で、しのが亡くなった今、実質的な妻の立場というのも、
もしかしたら存在して、周囲にいろいろ気を使っているのかもしれません。
るいも、そんなおなべをかわいがって大切にしています。

信長が上洛をするにあたって、加納随天を城まで呼び寄せますが、
信長の横に座るおなべを睨みつけ「あれにおるは死神にござる!」と狂乱します。

おなべをそばに置くのはお屋形の運気が下がっている証拠、と言われれば
信長も売られた喧嘩を買わずにはいられません。
おなべの手を握り、随天の反対をやり続け、随天に挑みます。
「そちが織田家滅びるように祈れ。もはやそちは儂には勝てぬ」

1ヶ月後、信長は上洛して朝廷に参内した後、将軍足利義昭に挨拶します。
この時、信長と義昭は険悪な関係でしたが、何事もないように能を堪能し、
何事もないように酒を酌み交わしています。

4月、結果的に上洛の意思を示さなかったのは朝倉義景ひとりでした。
朝廷や幕府に忠節を示す上洛であるがゆえに
その意思を示さない朝倉は逆賊であると信長はみなし、
2万あまりの兵で攻め込む準備に入ります。

義景は浅井に使者を送り、援軍を出すように求めます。
長政の妻は信長妹・お市ですが、ここは押し付けられた妻よりも
従来からの深い縁を大切にするであろうという義景の目論見です。

織田と朝倉の板挟みになっている長政は大いに迷います。
朝倉を攻撃する際は事前通告を、との約束も守られてはいませんが、
それでも妻との親戚関係をとろうとする長政に、父久政はあきれ果てます。
長政はお市を抱きしめ、心の迷いを吐露します。

信長軍は琵琶湖西岸を北上し、25日には敦賀に到着し金ヶ崎城を攻撃、
26日には金ヶ崎と天筒山の2つの城を攻略します。
考えている以上に味方の士気が低く、傷一つ追わないままに逃げ帰る者ばかりで、
敵を自らの目で確かめたいと義景は出陣します。

義景軍8,000が出陣との報に続き、浅井が朝倉の援軍に来ると情報が入ります。
今回の戦は上洛しない朝倉討伐の為であり、浅井家は関係ないため
援軍などあり得ぬ、と信長は半信半疑でしたが、
入ってくる情報が浅井の出陣のことばかり…。

このままでは浅井と朝倉の挟み撃ちとなる、と信長は全軍に撤退を命じ
木下藤吉郎の隊にしんがりを任せます。
死神を遠ざければ活路が開けるとニヤリとする随天を、信長は睨みつけます。
「このようなところで死んでたまるか。わしは己の力で生き抜く!」

「今度こそ浅井の息の根、止めてつかわす!」
岐阜で兵を立て直し、浅井討伐に出陣します。
人の恨みと人の恨みの戦いです。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
高橋 惠子 (るい)
若村 麻由美 (なべ)
的場 浩司 (池田恒興)
鷲尾 いさ子 (市)
滝田 栄 (柴田勝家)
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仲村 トオル (木下藤吉郎)
稲川 淳二 (ロレンソ)
柴 俊夫 (滝川一益)
青山 裕一 (足利義昭)
寺田 農 (浅井久政)
辰己 琢郎 (浅井長政)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
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中山 美穂 (ねね)
篠田 三郎 (稲葉良通)
宇津井 健 (林 通勝)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:小松 隆

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