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2020年4月 3日 (金)

プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(26)信長を見た

【アバンタイトル】

織田信長は岐阜城に戻り、るいに上洛の報告をします。
るいは感涙して慶び、祝宴を開こうとしますが、
今回は上洛できたというだけで、実際に大変なのはこれからだと
気を引き締めるためにも祝宴は辞退します。

堺のはずれに身を寄せるルイス・フロイスのところへ、ロレンソが戻ってきました。
信長の上洛により、旧勢力との戦が危惧されていましたが、
ここ堺の町には戦火は及びませんでした。
それを聞いてフロイスは安堵します。

さてこれからですが、信長と親しい人物を推測すると、
信長は多少話が分かってもらえそうです。
もしかしたら、京に戻って布教活動を再開できるかもしれません。
フロイスはすぐにでも会いたいと言いますが、ロレンソが探ってくることにします。

信長はさっそく本願寺に5000貫、堺に20000貫の税を出すように命じますが、
本願寺からは即刻納付の返事があったものの、堺の町からは何の返事もありません。
信長は柴田勝家に命じて、堺の町から税を取り立てるようにします。

堺の町は自由都市、誰からの支配も受けないという気概の商人がほとんどで
信長の税の申し渡しも到底飲めるものではありません。
今井宗久は帰蝶に口添えを頼みますが、帰蝶としては何の力にもなれません。

信長の思惑は分かっているのです。堺、大津、草津を結べばその先に尾張・美濃があり
信長は美濃へ通じる街道筋の関所を廃止しました。
堺に入った商品を、関税分差し引いた安い価格で美濃で販売できるため、
美濃の市も人が集まり活気づくというわけです。

このままでは堺も戦場になってしまうかもしれません。
宗久は帰蝶に堺から美濃に戻るように勧めますが、
帰蝶も自由を求めて出てきたわけで、その申し出を断ります。

永禄12(1569)年1月、美濃三人衆が斎藤竜興と手を結んで
足利義昭の御座所・本圀寺を攻撃したと知らせが入ります。
京都は佐久間信盛らに警護させているはずですが、
信長は大激怒して急いで京に向かいます。

3日の行程を2日で上洛した信長は、佐久間をはじめ細川藤孝らを叱責します。
その上で義昭に頭を下げて不始末を詫びるわけですが、
義昭はどうしても信長に副将軍の座についてほしいと京都で住まいすることを勧めますが、
思うところがあるのか、信長はあいまいに返事をするだけです。

信長は義昭のために万里小路室町に将軍御座所を建設することにします。
その上で、将軍や幕府の権限を制する「殿中御状」を発し、
義昭に認めさせようとしますが、義昭の反発を食らいます。

いま信長にそっぽを向かれては、一番困るのは義昭です。
細川たちの進言もあって、義昭はしぶしぶ印を打ちます。

何としても京で布教活動をしなければならないフロイスは、2ヶ月後に堺から京へ入り
和田惟政に伴われて信長に会いに向かいます。
しかしその日は信長は現れず、フロイスたちは献上品を置いて戻ってきました。

その1ヶ月後、和田に呼ばれてフロイスは再び入京します。
将軍御座所建設で多忙を極めているため、
ほんの少ししか会えないかもしれない、という条件でしたが、
顔合わせするだけでも有益なことです。

ほこりが舞う中、フロイスは建設現場に足を踏み入れます。
そこでは和田の話す通り、信長が陣頭指揮を執っているのが見えましたが、
信長の視線がくぎ付けになっているのにフロイスは気づきます。

その視線を追ってみると、旅装束の女2人の顔をのぞこうと、
農夫がからかっているのが見えます。
次の瞬間、信長は指揮していた場所から駆け出し、
あっという間に農夫の首を刎ねてしまいます。

これが、フロイスと信長の初対面でした。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
高橋 惠子 (るい)
的場 浩司 (池田恒興)
滝田 栄 (柴田勝家)
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仲村 トオル (木下藤吉郎)
勝野 洋 (細川藤孝)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
篠田 三郎 (稲葉良通)
稲川 淳二 (ロレンソ)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
──────────
中山 美穂 (ねね)
田中 健 (佐久間信盛)
佐藤 慶 (今井宗久)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次・加藤 郁夫
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

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