« プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(31)比叡山焼き討ち | トップページ | 大河ドラマ麒麟がくる・(15)道三、わが父に非(あら)ず »

2020年4月24日 (金)

プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(32)随天

【アバンタイトル】

織田信長は比叡山を焼き討ちした後、その所領のすべてを没収して家臣に分け与え
比叡山という権力をこの世から抹殺してしまいました。

比叡山焼き討ちの1週間後、岐阜に戻った信長を林 通勝は待っていました。
首を刎ねられる覚悟で、比叡山焼き討ちについて諫言します。

信長は、御所の鬼門に配置されて朝廷を守るべき霊場の比叡山が
本来なすべきことは、天下の安全安泰を祈願して加持祈祷をせねばならないところ
天下を乱す逆賊を匿い、女色におぼれ、朝廷を裏切ったのです。
けがれに染まって鉄砲や槍を持つのは許せないわけです。

そんな、ふたりが大事な話をしている大広間に、随天が駆け込んできました。
なんでも「水山蹇(すいざんけん)」の卦が出たとのことです。
水山蹇は四大難卦の一つであり、苦難、危険、閉塞、不通、憂鬱、妨害などの意味があります。

また、西南に吉、東北に凶と出ていて、
これから上洛する信長にとっては西南にある都は吉ではあるのですが、
都から見ればこの岐阜は凶であり、二度と岐阜に戻れない。
その先は、織田家の滅亡というわけです。

随天はなべが落命するのに時間がかかりすぎていると
まつにこっそり会い、心理的にプレッシャーをかけます。
今夜が最後にするからと、汁物にも煮物にもどんどん入れさせます。
果たして、なべの侍女・なつがの膳の毒見をし、血を吐いて命を落としてしまいます。

まつは、これで最後との言葉を信じ、毒薬を随天に返したあと、
これまでのことはなかったことにして部屋を出ようとします。
随天は、口封じのためにまつを刺殺してしまいます。
そして妖術で亡き織田信秀に化け、まつの死骸を抱えたまま岐阜城を後にします。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
──────────
[出演]
緒形 直人 (織田信長)

高橋 惠子 (るい)

若村 麻由美 (なべ)

的場 浩司 (池田恒興)

青山 裕一 (足利義昭)

山本 郁子 (まつ)
──────────
宇津井 健 (林 通勝)

平 幹二朗 (加納随天)
──────────
制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

|

« プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(31)比叡山焼き討ち | トップページ | 大河ドラマ麒麟がくる・(15)道三、わが父に非(あら)ず »

NHK大河1992・信長」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(31)比叡山焼き討ち | トップページ | 大河ドラマ麒麟がくる・(15)道三、わが父に非(あら)ず »