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2020年4月19日 (日)

大河ドラマ麒麟がくる・(14)正徳寺の会見 ~信長と道三、ついに対面~

天文22(1553)年4月、会見場へ、織田信長一行が近づいてきました。
圧倒されたのは、その用意された鉄砲の数です。
100…200…300…と、無数の鉄砲が目の前を通り過ぎていきます。

信長の姿が見たら肩をたたいて教えよ、と明智光秀に命じておきながら、
視界に入ったときに肩をたたかれたにも関わらず、鉄砲で圧倒されている斎藤利政は、
茶筅髷(ちゃせんまげ)・袖脱ぎ・ひょうたんといった、信長のいで立ちに更に仰天。
あきらかに、利政や光秀が隠れて見ていることを意識しているようでした。

始めこそ、見てつまらん奴だったら正徳寺に遅れて入り、寺を大軍で囲んだうえで
信長の様子次第でことを決める、などと余裕の発言ぶりでしたが、
行列を見た利政は冷静を装うのに必死になっていました。
「寺へ行くぞ…あの男の正体が見えぬ…急げ!」

急いで正徳寺に向かった利政一行ではありましたが、
もうすでに正徳寺に到着しているはずの信長がなかなか姿を見せません。
しびれを切らした利政は、扇子で膝をたたいたり会見の間を歩き回ったり、
すっかり冷静さを欠いてしまっています。

「織田上総介どの、こちらへ参られます」の声で着席した利政でしたが、
障子が開いたそこには、先ほどまでの茶筅髷に袖脱ぎの信長はおらず、
直垂姿に烏帽子という、いかにも若武者らしい正装で立っていました。

着なれない装束は身につかぬ、と皮肉たっぷりに言う利政に、
信長は「帰蝶が着て行けと譲りませぬ」と愛娘の憎い演出であったことをにおわせます。
帰蝶は、自分の夫と父が対面するのを最も慶び、
そして最も困り果てた人物、といっても過言ではありません。

とかく信長という男は、古来からの常識にはとらわれず
武将の三男四男から新たな家臣団を作り上げた、特殊な人物のようです。
帰蝶は、幼いころから独自な利政を見て育った。そんな帰蝶が
今や信長も利政と同じと評価していることから、信じるに足りると感じたようです。

「帰蝶はよいところに嫁に行った」
信長との会見後、利政は門のところまで見送りに出たことから
利政の信長への評価は高かったことがうかがえます。

ついでながら、半ば興奮気味にその会見の様子を報告してきた光秀に
母・牧は、もし会見が不首尾で戦になったら帰蝶が尾張から美濃に戻され大変だ、とつぶやきます。
新妻・熙子は、帰蝶が光秀を大好きなことぐらい分かっておりまして、
光秀は、その話をはぐらかすだけで精一杯です。

駿河の市場では、駒が不満を望月東庵にぶつけています。
子どもを診たら百貫くれると言うからわざわざやってきたのに
毎日スギナを煎じて飲ませていたら治っちゃったとかで、
収入の当てが崩れてしまっていたのです。

そんな文句ばかり言っていたら、薬を調達するのを忘れてしまいました。
駒は来た道を引き返し、途中の薬屋で薬を調達するのですが、
そこで駒は、菊丸と再会します。

菊丸との再会を喜んでいるのもつかの間、ひとりの草履売りが
武士たちに追いかけられてせっかんを受けている場面に遭遇します。
藤吉郎は駒とは関所で遭遇した仲で、読み方を教えてくれたお姉さんなのですが
菊丸にとっては全く持って面白くありません。

臨済寺に入った東庵は、太原雪斎の治療に入ります。
雪斎は東庵というばくち好きな名医がいると知っていたし、
東庵も、戦上手な坊さんがいると知っていました。

その上で雪斎は交換条件を提示します。
今川義元にお願いして気楽にこの駿河で過ごせるように取り計らうので
あと2年、自分の身体を生かしてほしい、というのです。

今川軍は知多半島にある織田方の緒川城を攻略するため、その北側に砦を築きます。
周辺の城はすでに今川方に寝返っていまして、
孤立した緒川城は信長に助けを求めますが
信長は内紛制圧にてこずり、緒川城への攻撃はできません。

ただ、北側の砦に攻撃を仕掛けると聞いた利政は、信長に援軍を送ることにします。
「今川に信長が立ち向かおうとしておる。放っておけるか」
戦う意欲のないものは帰って寝とけ、と言い置き、
利政は戦の準備に入ります。

天文23(1554)年1月、知多郡の村木砦で
信長の鉄砲隊が今川軍に向かって火を噴きます。
信長が戦で初めて鉄砲を使用した「村木砦の戦い」であります。

戦いは9時間にも及びますが、
鉄砲を駆使し用意周到に攻め込んだ信長軍が村木砦から今川軍を一掃。
この戦で多くの側近を失いはしましたが、緒川城を守り切りました。

利政の愛妾・深芳野が亡くなりました。
正妻・小見の方の子どもばかりが優遇される中、実子高政が利政の家督を
受け継ぐことだけを夢見て生きてきた人生でした。
利政は高政に迫られて、家督を高政に譲ることにします。


作:池端 俊策
脚本協力:岩本 麻耶
音楽:ジョン・グラム
語り:市川 海老蔵
題字:中塚 翠涛
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[出演]
長谷川 博己 (明智十兵衛光秀)
染谷 将太 (織田信長)
門脇 麦 (駒)
岡村 隆史 (菊丸)
木村 文乃 (熙子)
石川 さゆり (牧)
西村 まさ彦 (明智光安)
伊吹 吾郎 (太原雪斎)
村田 雄浩 (稲葉良通)
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伊藤 英明 (斎藤高政(義龍))
南 果歩 (深芳野)
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佐々木 蔵之介 (藤吉郎)
堺 正章 (望月東庵)
本木 雅弘 (斎藤利政(道三))
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制作統括:落合 将・藤並 英樹
プロデューサー:中野 亮平
演出:大原 拓

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