プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(42)悪い噂
【アバンタイトル】
荒木村重の裏切りに激怒した織田信長は、高山右近を翻意させ
大軍をもって村重の有岡城を取り囲みますが、
村重と同様に丹波や播磨も毛利方に寝返ったため、膠着状態が続きます。
天正7(1579)年正月、岐阜城下では悪い噂が流れていました。
鷹狩の帰り道、信長が鉄砲で狙撃されて落命したという噂です。
岐阜城下ではその噂を相当数の者たちが聞き、大騒動になっています。
随天は、七重の住まいを建てて己が本尊の寺も建立中ということから
その凶事が悪い噂を生んでいると言っているし、
市は表情をひとつも変えず、今の信長なら何が起こっても不思議ではない、と言い放ち
伝えに来た織田信忠に怒られています。
信忠の命により安土城に急いだ池田恒興ではありましたが、
のんきに茶器の選別をしている信長の姿を見てへなへなと座り込みます。
単なるうわさだから耳には入れたくないと言いつつ、信長にすべてを話すと
信長は、岐阜を守る信忠への裏切りの兆しではないかと疑い始めます。
信長が岐阜を去って3年──、信忠への裏切り──
裏切りの元凶は林 通勝と断定する信長でしたが、
通勝の忠節ぶりを間近で見てきた恒興は、林を疑うのを躊躇しています。
信長は、何か起こってからでは遅い、と恒興を岐阜へ帰します。
そして、本願寺を取り囲んでいる佐久間信盛の様子と
有岡城を取り囲む丹羽長秀たちの様子も近習に使者を送らせて調べさせます。
「…誰かが動いておる」
堺の今井宗久の屋敷にも悪い噂が届き、帰蝶がショックを受けていますが
宗久の弟子が信長の生存を確認しているので、大した騒動にはならず。
ただ、宗久の妻・たきは、これを機に信長の元に戻っては? と進言し
帰蝶は思い悩みます。
本願寺を取り囲む信盛は、笛の名人を見つけたらしく
酒を飲みながら自らも笛の腕を披露しています。
そんな中、信長の命を受けた使者が陣の様子を見にやって来ていますが、
小競り合いが続く程度で、ひたすらに相手が音を上げるまで待ち続けています。
信長討ち死にの悪い噂が立ってから数か月が経った5月、安土城の全てが完成し
岐阜城からるいやなべ、随天までも移り住まわせますが
呼ぶ予定がなかった市までやってきたことで、恒興を叱ります。
るいは、市を見守ってやれと信長を諭します。
岡崎城の五徳から手紙が届き、フッと笑みをこぼして信長が父親の顔になります。
しかし手紙を読み進めるうちに、信長の笑顔は次第に難しい表情に変わっていき…。
その内容は、夫の松平信康が武田勝頼とつながっている、というものです。
徳川と武田は戦いの最中ではありますが、信康が裏切って武田と手を結べば
次に起こりえるのは徳川家康が武田と手を結ぶことなので、
これまで安心しきっていた東方向からの脅威が現れることになります。
信長はまず信康に裏切りの火種がないか調べさせます。
原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
高橋 惠子 (るい)
若村 麻由美 (なべ)
的場 浩司 (池田恒興)
鷲尾 いさ子 (市)
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篠田 三郎 (稲葉良通)
柴 俊夫 (滝川一益)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
島村 佳江 (築山殿)
大 多貴子 (とみ)
田中 健 (佐久間信盛)
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宇津井 健 (林 通勝)
佐藤 慶 (今井宗久)
平 幹二朗 (加納随天)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:小松 隆
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