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2020年5月12日 (火)

プレイバック信長 -KING OF ZIPANGU-・(37)天下を取る

【アバンタイトル】

浅井長政の小谷城攻撃に加わっている羽柴秀吉たちは、
本丸と小丸の間にある京極丸のあたりに上れる崖道を伝い、京極丸を占領。
続いて小丸を占領して長政の父・浅井久政を自害に追い込みます。
そして最後に長政・市夫婦がいる本丸攻撃へ。

攻撃に取り掛かる前に、織田軍から長政に使者が遣わされます。
小谷城を明け渡しさえしてくれれば、長政も市も命を助ける寛大な条件ですが、
長政はそれに喜ぶことなく、きっぱりと断ります。
「浅井長政、武士にござる。生きながらえるは家名への恥にて」

長政は市のもとへ赴き、市と3人の娘たちを脱出させようと
時間をかけて説得を試みますが、市は無言のまま首を振ってばかりです。
長政は、断腸の思いながら市たちとの別れを決断します。
信長の元に送り届けよ、と家臣に命じ、城門まで送らせます。

柴田勝家と滝川一益、羽柴秀吉は本丸の方を仰ぎ見ます。
暗闇の中から出てきたのは市でした。
みな、あわてて片膝ついて一礼します。
そして、本陣の織田信長の元へ送られます。

浅井にとっての最期の戦いが始まりました。
信長はこうして、越前朝倉氏と近江浅井氏を滅ぼしたのです。

天正元(1573)年11月。
天下人となった信長は、将軍不在の都に晴れて上ります。
2日続けて茶会を催し、堺の豪商たちをもてなしています。
今井宗久たちを客人として迎え、茶の湯をつかさどる茶堂は千 宗易が務めました。

信長にとって石山本願寺の法主・本願寺顕如はどうしても敵であり
本願寺一向宗があちこちで反乱を起こすので、新たな国づくりの邪魔をされている、と言うのです。
堺から本願寺へお布施が行っている現状もあって、信長は堺衆に
本願寺への新たなお布施は出さない約束をさせます。

亡くなったトルレス神父に代わり、日本布教長となったカブラル神父が
オルガンティーノ神父と対立していました。
布教はその数ではなく中身の問題だ、と主張するカブラル神父と
日本の真の姿を見ようとしていない、と反発するオルガンティーノ神父。

日本には3万人以上の信者が存在するとトルレス神父の報告書にありましたが、
カブラル神父が実際に現地に赴いて確認したところ、
真の信者と言えるものはもっと少なく、他は大名が民を雇って
形ばかりの信者にさせ、南蛮品欲しさにトルレス神父を欺いていると分析。

オルガンティーノ神父は、これまで30年かけてきたトルレス神父の功績を披露。
ゼウスのことすら知らない日本人にその存在を知らしめたとして
功績は功績として認めるべきだし、真の信者だと信じるべきだと主張。
カブラル神父は非常に頭のいい貴族出身の人でしたが、怒って出て行ってしまいます。

天正2(1574)年正月、織田家家臣が揃っての年賀の挨拶です。
そこに、伊勢の織田信包(のぶかね=信長の弟)に預けていたはずの市が
信長の許しなく、宴会中の大広間に勝手に乱入してきてしまいます。

市は、長政に嫁してくれたことに改めて礼を述べると
長政の首について信長に問いただします。
もし信長の元にあるのであれば、大事な大事な夫の首を
もう一度この胸で抱きしめてやりたい、と言い出したのです。

夜遅く、信長は長政の首を持ってこさせます。
どくろに、金箔を塗ったものでした。
信長は長政に、なぜ自分を裏切ったのかと問いかけます。
「そちのおかげで、わしは妹ひとり失ったぞ」

越前からの急報です。越前で謀反が起こり、その騒ぎの間に一向一揆が起こり、
一揆勢によって越前一国が奪われてしまったのです。
しかし信長は、武田勝頼軍が東美濃を脅かしだしたので越前への出陣は控えます。
そして1ヶ月後、上洛をします。

上洛を果たした信長は、恐れを知らぬ要求を朝廷に行っています。
正倉院宝物の蘭奢待(らんじゃたい)という香木を1~2寸もらいたい、と言うのです。
蘭奢待はその日のうちに運ばれ、100年以上ぶりに封が切られます。
切り取られた蘭奢待の香りをかぐ、信長でした。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
鷲尾 いさ子 (市)
的場 浩司 (池田恒興)
マイケル 富岡 (明智光秀)
滝田 栄 (柴田勝家)
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伊藤 孝雄 (千 宗易)
稲川 淳二 (ロレンソ)
橋爪 淳 (前田利家)
杉本 哲太 (丹羽長秀)
辰己 琢郎 (浅井長政)
柴 俊夫 (滝川一益)
篠田 三郎 (稲葉良通)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
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仲村 トオル (羽柴秀吉)
田中 健 (佐久間信盛)
佐藤 慶 (今井宗久)
宇津井 健 (林 通勝)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

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