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2020年5月24日 (日)

大河ドラマ麒麟がくる・(19)信長を暗殺せよ ~再会する光秀と高政~

憎き兄を殺してしまおうと、弟が持ってきた白山の天然水を見て
兄は逆に「これを飲め」と命じ、弟が自ら飲んでしまう。
織田信長・信勝の兄弟の家督争いは、こうした形で終わりました。
心配で来ていた母の土田御前は、信勝の亡骸を見て悲しみに暮れています。

信長・信勝の争いは、そのまま子と母の争いに通じるわけで、
土田御前がこれまで大切にしてきたもの、飼っていた小鳥、持っていた茶器などを
信長の手によってことごとく壊され、信長が近くにいるだけで心は穏やかならず。
「そなたはまた、私の大切なものをこわしたのじゃ!」

永禄元(1558)年、斎藤道三の死から2年が経っていました。
この年、近江の朽木に戦火を逃れていた将軍・足利義輝は、
三好長慶と和睦し、5年ぶりに京の相国寺へ戻ってきました。
とはいえ、どちらかというと義輝の方が立場が下のような扱いです。

明智荘から越前へ落ち延びた明智一党ですが、
光秀は越前では禄を受けず、浪人暮らしをしていました。
近くの村の子供たちを預かって学問を施していますが、
学問のみならず行儀作法まで教えてくれると、これまた近所の奥さま方には好評です。

一乗谷の朝倉館へ呼び出された光秀は、義景から京行きを打診されます。
義輝が京に戻ってきたことで、挨拶せよとのご命令らしいのですが、
面倒なことにはなるだけ首を突っ込みたくない義景は、丹精込めて育ててきた鷹を手土産に
光秀に義景の代理として上洛させたいわけです。

義輝は素晴らしい人物なので、義輝にまた会えると考えると
光秀はとてもうれしいわけですが、うれしいことは続くと言います。
熙子が光秀の子どもを身ごもったのです。

そんななか上洛した光秀は、三淵藤英や細川藤孝と久々の再会です。
藤英が義景の上洛がないことを実に残念がっています。
どうやら噂では、尾張から田舎大名の織田信長が上洛してくるらしいというのです。

将軍義輝と9年ぶりに再会した光秀は、変わらず心を打つ、と義輝が言う能を堪能します。
その能舞台に向かっていると、後ろから斎藤義龍がやってくるのが見えました。
「次会うたときは、そなたの首をはねる」そういって別れた義龍は
大きな目をして光秀をにらみつけ、そのまま会場に入っていきます。

能が終わり、光秀と藤孝が飲んでいますと、妙な噂を耳にしました。
上洛している義龍が、これから上洛してくる信長を討つ構えらしいのです。
「将軍のおひざ元でそのような狼藉を!?」と光秀は愕然としますが、
信長暗殺を絶対阻止せねばならないと光秀は頭を悩ませます。

藤孝に、実質的な京の守護・松永久秀であると教わった光秀は、さっそくに久秀に会いに行きます。
初対面なのに鉄砲をあっせんしてくれたのが11年前の話です。
光秀に貸しがあるという久秀に、光秀はぐいっと膝を進めます。

久秀は義龍の宿舎を訪れ、京近辺では不届き者が後を絶たないため、
その警護に手を貸してほしい、と頭を下げます。
「上洛している織田信長殿を、何者かが狙うているという。何かご存じか?」
不届き者から将軍、信長を守らせることで、信長襲撃の手を封じられたわけです。

光秀が美濃を離れて、義龍は威勢のいい口ぶりとは裏腹に、
だんだんと力を無くしているのが分かります。
力づくで弟や父を殺し、領地を広げてきましたが、
家臣たちもいい顔で従いつつ、それは単に圧力が怖くて愛想笑いしているだけなのです。

義龍は国を大きく豊かにしたいと考えていますが、それには人材が必要です。
無官の光秀を見て、もう一度自分に仕えよと命じますが、光秀は義龍に仕える気は全くありません。
これが「今度会ったら首を刎ねる」と言った人物の言葉か。
光秀は愕然としつつも、義龍の申し出をついに断ります。

義龍も、深追いしてまで光秀を追いかけません。
義龍はこの2年後、病を得てこの世を去ります。

 

3日後、尾張の統一を報告に、織田信長は将軍義輝に謁見します。
駿河・今川義元と美濃・斎藤義龍が手を結び、尾張国を侵そうとしていることを伝え、
将軍の力で何としてもやめさせてほしいと願い出た信長に、
義輝は、治部大輔である今川よりも官職が上になる左京大夫を信長に与えようとします。

それで今川が引き下がりまりますでしょうか、と信長が戸惑っていると、
その時は将軍家の相伴衆になれという。
将軍の権威がないことは義輝自身分かっていて、官職頼みになってしまうわけです。
「今のわしには、それぐらいのことしかできぬ」

信長はその後、単身久秀に会いに来て、尾張と摂津を取り換えてくれと談判します。
摂津は三好長慶の領国なので、それは明らかに不可能ではあるのですが、
久秀の脳裏に、信長という人物の記憶が強烈に残ります。


作:前川 洋一
音楽:ジョン・グラム
語り:市川 海老蔵
題字:中塚 翠涛
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[出演]
長谷川 博己 (明智十兵衛光秀)
染谷 将太 (織田信長)
木村 文乃 (熙子)
石川 さゆり (牧)
谷原 章介 (三淵藤英)
向井 理 (足利義輝)
眞島 秀和 (細川藤孝)
間宮 祥太朗 (明智左馬助)
山路 和弘 (三好長慶)
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川口 春奈 (帰蝶)
伊藤 英明 (斎藤義龍)
ユースケ・サンタマリア (朝倉義景)
檀 れい (土田御前)
本木 雅弘 (斎藤道三(回想))
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吉田 鋼太郎 (松永久秀)
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制作統括:落合 将・藤並 英樹
プロデューサー:中野 亮平
演出:深川 貴志

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