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2020年6月 2日 (火)

プレイバック信長・(43)家康の悲劇

【アバンタイトル】

織田信長は、愛娘五徳の夫で徳川家康の嫡男である松平信康が
武田勝頼と通じているといううわさを聞いて林 通勝を安土城に呼びます。
信長は池田恒興に命じて信康近辺を調べさせ、すでに
勝頼の弟に宛てた書状という確固たる証拠を入手しております。

そこで信長は、通勝にその書状を持たせて浜松に赴かせ、
家康の出方を見てみることにします。
それによって敵か味方かを判別し、場合によっては
すぐにでも三河遠江を攻め滅ぼすつもりなのです。

その書状に目を通した家康は「信じられぬことじゃ」とつぶやき、
しっかりと調査の上、もし少しでも疑いがあれば必要な処分を下すと約束します。
そしてさっそくに岡崎城へ確認に向かいます。

岡崎城に到着した家康は、さっそくに信康に真偽を確かめます。
自らが書いたものではない、と信康は全面的に否定しますが、
家康は「なぜ出したか聞いておる」と一歩も譲りません。

信長は策略家で、国を取るためならどんな手を使ってでも奪い取る。
しかし今、織田と徳川が事を構えて何の得があるのか?
今、徳川と絆が深いからこそ、信長は西に向かっていけるのだ、と。
すると信康は、五徳がわなを仕掛けて信長に泣きついたとみて、五徳を責めます。

よくよく見れば五徳の顔には信康が殴ったあざがあります。
子供も産めず、気も利かず、離縁しないのは実家が織田であるから、と言い放つ信康に
あれほどまでに仲睦まじかったふたりが、今では仲たがいをしている姿に
家康は愕然とします。

築山殿もその場に参入するわけですが、家康は控えるように言います。
しかし築山殿には信康とともに岡崎を守ってきた自負があり、
国の行く末、徳川のあり方についての話であれば、
なおさら自分は聞かねばならないと引かないわけです。

築山殿の気持ちの中には、自分と信康を人質として駿府城に預けたまま
家康は桶狭間の戦いで今川義元に反旗を翻したことが
自分たちを見捨てた家康への反抗心を生んでいるのです。
信康とこの岡崎で生き続ける決心をしたのも、そういった理由なのでした。

築山殿にとって義元は叔父にあたり、信長は叔父を討った敵なのですが
無論家康にも言い分はあり、8歳から19歳まで今川に人質に出され、
今川は家康にとっては敵に当たるのです。
信長が義元を討たなかったら、三河の国はなかったことでしょう。

侍女のかなえの話では、五徳がわなにはめて信長に書状を送ったとか
信康が謀反を起こすべく話し合いをしたとかはなさそうですが、
武田から信康に宛てて書状が来たことがあったそうです。
ただ、武田は藁を掴む思いだろうと、築山殿が破り捨てたとのことです。

しかし信長が大きな疑いを持っていることは明らかである故に、
家康は謝罪の形を見せるため、信康をいったんは大浜城に移し、
三河から遠く離れた遠江の二俣城で幽閉したことで、
家臣たちの動揺と決起を防ぐことにしました。

「閉じ込めただけでは納得できぬか。戦いて死した方が楽じゃ」
この処置に信長は納得していないと知った家康は、信長への恨み節をつぶやきます。
岡崎から浜松へ急行する築山殿を道中で殺害し、信康には切腹を命じます。
これが家康の、信長への回答でした。


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)

的場 浩司 (池田恒興)
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仲村 トオル (羽柴秀吉)
島村 佳江 (築山殿)
岩本 多代 (かなえ)
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郷 ひろみ (徳川家康)

宇津井 健 (林 通勝)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:小松 隆

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