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2020年6月19日 (金)

プレイバック信長・(48)キング オブ ジパング

【アバンタイトル】

安土から越前を経由して長崎の口之津に戻ったルイス・フロイスは、
イエズス会総長の要請で、日本での布教誌を書くことになりました。
日本にやって来て19年、日本の少年たちをローマに派遣できたことは
フロイスにとっても大きな喜びでした。

武田家滅亡に当たり、戦った武将たちに恩賞が発表されます。
滝川一益は信濃の佐久・小県の2郡と上野を任せます。
河尻秀隆は信濃の諏訪と甲斐を与えます。
森 長可は信濃の高井・水内・更級・埴科の4郡を、毛利秀頼は信濃の伊那を、それぞれ任せます。

一方で明智光秀ですが、武田攻めで一益や秀隆に花を持たせたため
戦功がかすんでしまったこともあり、今回は恩賞なしです。
安土から坂本城に戻った光秀は、信長に骨休めを勧められたこともあり
畳の上で大の字になって寝っ転がります。

「ああ…疲れた」
疲れ知らずといくら口で説明したところで、本当はクタクタに疲れていました。
夜まで横になったままの光秀がふと見たものは、大量の血が雨のように降ってくる幻影でした。
寝なさ過ぎて、もしかしたら心も病んでいたのかもしれません。

その日の夜、安土城から使者が来て、承知と返事して帰します。
徳川家康がお礼言上で安土にやってくるので、
光秀にはその馳走役に任命したのです。

重臣の斎藤利三は、格下の者にさせればいいのにと信長の命に不満ですが
光秀は、自分がやってこそ盟友をもてなす意味があると納得しようとします。
利三は、光秀の身体が心配で言っているわけですが、居室に戻った光秀はつぶやきます。
「もうたくさんじゃ…死ぬまで戦わせるつもりか」

今から備中の羽柴秀吉の元へ向かう池田恒興の話では、
四国の長曾我部攻めを担う織田信孝の軍勢の数に少々不安があるようで、
光秀に加勢を願い出ますが、光秀には家康歓待の役目があるため
信長は光秀の軍勢を一部加えて出陣することを承諾します。

恒興は光秀に一言断りを入れようとしますが、
なぜ断りを入れるのか、と信長に咎められます。

信長自身が承諾しているのだから、光秀への断りはいらない。
とかく国を任せれば、自分の支配下のような気になりますが、
信長はあくまで織田の領地として、代官として派遣しているにすぎません。
その勘違いこそが、やがては裏切りを生むのだ、と。

家康が安土城に到着しました。
家康は信長の命で妻子を殺しましたが、本心では信長のことをどう思っていたのでしょう。
それだけに、光秀という重臣が馳走役を務めることで、信長は家康を高く買っていることを
内外に知らしめる意味合いもあったのかもしれません。

「そちを今より馳走役から外す」
何か粗相があったか、と光秀は耳を疑います。
信長が言うには、毛利の大軍とにらみ合っている秀吉が、軍勢の応援を要請してきたため
光秀に向かわせることにしたわけです。

さらに、任せてある近江と丹波を信長が引き取り、
未だ敵国の出雲と石見を切り取り次第とする、と伝えます。
落胆する光秀は、信長への憎悪をますます膨れ上がらせます。

長崎の口之津にいるルイス・フロイスから信長に宛てた手紙が届き
ロレンソが安土城に届けます。
フロイスは信長からの返信を期待していましたが、
返ってきたのは、残酷にも信長の訃報を知らせるものでした。

ついでながら、フロイスが33年間 日本で布教活動を続け、その最後に見た姿は、
信長の死後15年が経過したころ、豊臣秀吉の時代になっていて
フランシスコ会の宣教師とキリシタンの合わせて26名が危険人物とみなされ
十字架にはりつけにされて処刑されたのです。

日本の布教史上、初めての出来事でした。
フロイスも十字架に上れるように懇願しますが、叶いませんでした。

秀吉に加勢せよ、との命を受けた光秀でしたが、
その表情は暗く、恐ろしいものになっていました。
「あの方がいなくなれば…みな楽になる」


原作・脚本:田向 正健
音楽:毛利 蔵人
題字:渡辺 裕英
語り:ランシュー・クリストフ
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[出演]
緒形 直人 (織田信長)
菊池 桃子 (帰蝶)
的場 浩司 (池田恒興)
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稲川 淳二 (ロレンソ)
柴 俊夫 (滝川一益)
森田 順平 (河尻秀隆)
フランク・ニール (ルイス・フロイス)
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マイケル 富岡 (明智光秀)

郷 ひろみ (徳川家康)
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制作:八木 雅次
制作著作:NHK
共同制作:NHKエンタープライズ
制作統括:渡辺 紘史
制作協力:NHKアート
NHKテクニカルサービス
演出:重光 亨彦

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