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2020年8月30日 (日)

大河ドラマ麒麟がくる・(22)京よりの使者 ~いよいよ放送再開!~

「桶狭間の戦い」から四年後──。

永禄7(1564)年・冬、越前では、明智光秀が書物を読み漁っています。
台所では熙子と牧が夕餉の支度の最中で、その横では
光秀と熙子の間に生まれた4歳のお岸が、母親の手伝いを頑張っています。
そして、生まれたばかりのたまが泣き声をあげて何かを訴えています。

このころの京都は平穏な時を迎えていました。
三好長慶が京や畿内の実権を完全に掌握していたからです。
長慶の配下である松永久秀は大和国を任され、三好一族の支配体制は盤石。
時の将軍・足利義輝は、長慶の完全な傀儡(かいらい)となっていました。

この年は60年に一度の「甲子(きのえね)」でありまして、はるか昔から
必ず改元が行われてきたという曰く付きの年なのですが、
それにも関わらず義輝が改元の申し出をしないことを、
関白・近衛前久はとても疑問に感じています。

天皇への改元の申し出は将軍の務めであり、それをしないのは前代未聞だと、
「将軍の名に傷がつくぞ」と義輝に催促をするわけですが、
義輝は、将軍など名ばかりで、将軍の家臣である長慶に娘を人質に出すほど
自分は落ちぶれてしまっていると自嘲します。

そもそも義輝は天皇を信用していないのですが、そのきっかけは
義輝が朽木に避難していたころ、天皇は将軍への断りもなく
勝手に「弘治」から「永禄」へ改元してしまったわけで、
それを後から知った義輝は屈辱的で、とても悔しかったわけです。

「帝が何ほどのものですか。私は改元など知りませぬ!」
怒りに任せて、義輝は関白との対面の座を蹴って出ていきます。

細川藤孝は、ふらりと光秀の家を訪問します。
いきなりの訪問にとても驚く光秀ですが、久々の対面に顔もほころびます。

収入のない明智家ですので、もてなすと言っても大したものではありませんが、
牧はその場に岸とたまを連れていくと、たまはじっと藤孝の顔を見つめます。
たまは藤孝にだっこしてもらうのですが、人見知りするたまには珍しく
泣き声を上げず藤孝になついているようです。

「京で何かありましたか」
だいたいは察しのいい光秀は、藤孝を見つめて尋ねます。
藤孝の話では、近いうちに二条御所で能が催されるので、そのお誘いです。
共に見たいと言っているのは、誰あろう将軍義輝なのです。

光秀が5年前に義輝を見かけた時も、確かに元気はなかったようですが、
今はそれよりもひどくなり、奉公衆の苦言にも耳を貸さずに怠惰な日々を送っています。
そして藤孝は次第に疎まれ、遠ざけられてしまっているわけです。
光秀が見た義輝の輝かしい姿は、そこにはありません。

光秀は、義輝が自分を高く買ってくれていることをうれしく思い、
そして一方で信じられない気持ちでいっぱいなのですが、
藤孝の必死の説得に、光秀は京へ向かう決心を固めます。
朝倉義景には、藤孝がすでに話を通しておいてくれました。

駒は、かつて芳仁からもらった薬草から作る丸薬をたくさん作り、
医者にかかるお金のない民に配っているようなのですが、
望月東庵はそれをあまり快く思っていません。
素性の分からない薬は効能もはっきりしないし、とても危険なのです。

しかし駒は、効能ぐらいは自分も勉強してきたから分かっているし、
そもそも薬草から作っているので危険ではないと反抗します。
「出過ぎた口をたたくな!」と東庵は駒を叱りつけますが、
駒も引くに引けなくなり、東庵のところから飛び出してしまいます。

飛び出した駒が向かった先は、伊呂波太夫の屋敷です。
屋敷には先客──前久がおり、太夫と双六をして遊んでいるわけですが、
なんでも太夫が幼いころ、近衛家に拾われて育てられた経緯があり
生まれたばかりの前久も世話したほどの、とても仲のいいふたりなのです。

駒は太夫に連れられて、一座が滞在している大和国へ向かいます。
久秀の奥方が亡くなり、鳴り物禁止令がだされてしまっているため
一座の興行が打てず、直談判に行くのについていくわけです。
そして前久も、久秀に用事があるとのことで、大和へ向かいます。

前久は、3年前に築かれた多聞山城に入り、久秀と対面し、
三好方から出されていた改元の申し出の見送りを伝えます。
将軍の許可なく改元できない、との理由からなのですが、
実は前久の用事というのはその件ではなく、妙な噂を正しに来たのです。

妙な噂とは、将軍義輝を亡き者にせんと企む輩がいるというもので
その輩は久秀の子・久通であるというわけですが、
久秀は大笑いして明確に関与を否定します。
「関白殿下ともあろうお方が、そのようなざれごとを信用なさるとは」

一方、市場にいた駒は、お坊さまだ! という子どもの声にふり返り
ついていくと、僧が民に食べ物を施している姿が映ります。
食べ物を恵んでもらったおばあさんに、どこの僧かを尋ねても、
名前は教えてくれないが、よくここで施しをやっていると教えてくれます。

今日に到着した光秀は、三淵藤英と久々の対面を果たします。
そして将軍と対面するときの打ち合わせをするわけですが、
藤英は表情を曇らせながら、光秀に打ち明けます。
「能のあと、上様に呼ばれる。上様から長慶を討てとの話があるであろう」

義輝は光秀と対面し、長慶を討てと命じるつもりでいたと打ち明けます。
三好がいなくなれば将軍の権威を取り戻せると。
しかし冷静になって考えれば、将軍が家臣を闇討ちすれば
さらに将軍の権威は地に落ちてしまうと考えが変わってきています。

ただ、義輝が動けば動くほど、人心は義輝から離れていきます。
そのいら立ちを隠さない義輝に、光秀はひとつ提案をします。
将軍が権威を取り戻すには、強い大名の後ろ盾が必要なのですが、
その後ろ盾に、光秀は織田信長の名前を挙げたのです。

今や義輝の呼びかけには誰も応じない状況ではありますが、
ここは光秀に託してみるしかなさそうです。
光秀は、将軍直々の命令に気持ちが高ぶり、舞い上がってしまいます。
方々を歩き回っているうち、東庵の屋敷前に来てしまいます。

助からない命もあれば、助かる命もある。治る者は己の生きる力で病を治す。
その東庵の言葉は、いま病んでいる義輝にそのまま当てはまりまして
光秀が、月の雲を払いのけて差し上げたいと強く願い、あとは
義輝自身が輝く力を持つことだ、という考えに至ります。

河内国では、絶大な権力を誇った長慶が病に倒れ、息を引き取ります。
京の都は再び、動乱の時代に突入します。
光秀は、東庵の励ましを胸に、一歩一歩進んでいくため
尾張国を目指します。


作:前川 洋一
音楽:ジョン・グラム
語り:市川 海老蔵
題字:中塚 翠涛
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[出演]
長谷川 博己 (明智十兵衛光秀)
門脇 麦 (駒)
木村 文乃 (熙子)
石川 さゆり (牧)
谷原 章介 (三淵藤英)
向井 理 (足利義輝)
眞島 秀和 (細川藤孝)
間宮 祥太朗 (明智左馬助)
本郷 奏太 (近衛前久)
山路 和弘 (三好長慶)
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ユースケ・サンタマリア (朝倉義景)
滝藤 賢一 (覚慶)
尾野 真千子 (伊呂波太夫)
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吉田 鋼太郎 (松永久秀)
堺 正章 (望月東庵)
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制作統括:落合 将・藤並 英樹
プロデューサー:中野 亮平
演出:大原 拓

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