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2020年11月 1日 (日)

大河ドラマ麒麟がくる・(30)朝倉義景を討て ~帝 本格登場&帰蝶も~

永禄12(1569)年・夏、京・二条城──。

明智光秀は、弟の明智左馬助を美濃から京へ呼び寄せたのと入れ替わりに
織田信長に呼ばれて美濃へ向かうことになりました。
その出発の時に合わせて、木下藤吉郎が挨拶にやって来て
妻のねねが作った強飯(こわめし)と、牛蒡(ごぼう)とタコの煮物を差し出します。

実はねねの弁当は単なる話のきっかけに過ぎず、松永久秀や三淵藤英たちも
岐阜城に招かれているとなると、次の戦への会議? と藤吉郎は探りを入れます。
実際幕府には、成り上がりの織田より大大名の支援で働きたいという者もいて、
そんな彼らを一掃しなければ新しい幕府は作れません。

朝倉を倒すのが一番だ、と藤吉郎なりの推測を光秀に伝えますが、
光秀は、妻や子に会いに行くだけだととぼけるありさま。
ただ10年間にわたって越前で過ごしてきた光秀なりの考えは…。
「朝倉さまと戦をするには、相当の兵の数と銭がいる。では御免」

二条城から出ようという光秀は、城内に入ってきた駒と再会します。
どうして駒が二条城にいるのか不思議な光秀ですが、
公方様がお待ちです、との声に促されて駒は行ってしまいました。
詳しく話を聞けなかった光秀は、悶々としたものを感じます。

将軍足利義昭の前に召しだされた駒は、銭を持参していたのです。
先日は100貫文も持ってきていますが、今回も続けてです。
貧しい人や病に苦しむ人を救う館を作りたい義昭の意見に賛同し
その力になれたらと思ってこうして銭を寄付しているわけです。

芳仁から教わった丸薬づくりは軌道に乗っていて、たくさん売れます。
名前も「芳仁丸」と名付け、芳仁丸づくりはてんてこまいです。
こんなに銭を寄付しては駒が困るであろうに、という
義昭の心配は、駒に言わせると全く必要ないようです。

駒と会っているとすがすがしい気持ちになる義昭は、
夕方にこっそり城を抜け出して、駒と一緒にホタルを見に行きます。
義昭にいっとき訪れた、平和な時間。
そんな幸せそうな表情の義昭を横目で見て、なんだかうれしくなる駒です。

義昭はこっそりと抜け出して駒とホタルを見に行っているつもりですが、
摂津晴門にはその話は筒抜けであり、すっかりあきれ果ててしまいます。
そして岐阜城で信長が何を話し合っているかも気になるので
晴門は奉行たちを投入して徹底的に調べさせます。

岐阜城に入った光秀は、ずらりと並べられた茶器や壺などに目を奪われます。
そしてその中心には、それら逸品に値踏みする久秀がいました。
自分の銭で将軍のために城を作り、さほどは銭が残っていない信長は
戦をするために銭がいるわけで、それを生み出す作業です。

三淵藤英に信長との話し合いについて尋ねてみると、
信長は朝倉を討ちたいと言ったものの、将軍は就任前に朝倉に世話になっていたため
行動を一緒にするわけにはいかないと意見しています。
つまり、朝倉を討つには大義名分がないから賛同できません、というわけです。

一緒に朝倉攻めをする者はいないのか、と信長は悩んでいます。
光秀は自分が迷ったとき、いつも天から降ってきた者に尋ねると言いまして、
天から降ってきた者…正親町天皇に聞いてみたいと
信長は考えるようになっていきます。

新たな幕府を作り上げていくには必要な戦であると主張して
それを帝が認めてくれさえすれば大義名分は得られるわけです。
破壊されていた御所の壁を私費で直した信長であれば、
帝への拝謁もそう難しくはなさそうです。

岐阜城の裏門には熙子と岸、たまが来ていました。
久々の再会に大喜びの家族ですが、明日には京に戻らなければなりません。
岸やたまは、父の仕事を目の当たりにしたいと考えていました。
幕府にどう携わっているのか、そして戦があるなら見送りたいと。

光秀は、いまだに騒がしい京へ呼び寄せることに躊躇していましたが
藤田伝吾を守りにつかせれば、京には来られると踏みました。
「来るか、京へ」

自分に会いたいと言ってきている武将がいることに、
帝は正直どうすべきか迷っていました。
お会いしてみては? と碁の相手には強く勧められます。
その碁の相手は、望月東庵です。

一方、二条城に戻った義昭は蚊帳の中に駒を招き入れ、
捕まえたホタルを放つとともに、落ちたお手玉を拾おうとして
駒の手を握ってきた義昭にとても戸惑っています。
駒は、義昭に請われて旅芸人一座にいたころに歌った謡を歌います。

師匠が帝に、そして弟子が将軍に。
いよいよこのふたりの大きさが分からなくなってきました(笑)。

永禄13(1570)年2月、信長は上洛しただちに参内、帝に拝謁します。
当時の信長は昇殿を許される身分ではありませんでしたが、
帝は破格の待遇で信長を出迎えたのです。
そしてこれまでの戦歴に対して武勇の誉れを天下に示したと評価してくれました。

「天下静謐(せいひつ)のため、一層励むよう。この畿内を平らかにすべし」
そのための戦であればやむを得ない、ということで、
帝は戦を認める勅命を出すわけです。
これには光秀も、信じられないという表情で大喜びです。

これらのことを幕府に持ち帰り、幕府の勅命により
幕府総出で戦をするようにと信長の意向を伝えた光秀でしたが、
自分は戦をしたくないという義昭は、京で吉報を待つと言って座を立つし
幕府を一人で支えているような顔をしてもらっては困る、と晴門も立ち去ります。

そしてその晴門に、義昭が越前から岐阜に移った際に起こった
阿君丸(くまきみまる)の毒殺事件は藤英が指図したもので、
その英断があって義昭は越前を離れられたのだと筋書きを明かされた藤英は
この戦は気が進まない、と力なく場を後にします。

4月、信長は諸国から集まった兵たちを従えて妙覚寺を出発。
義景の待ち受ける越前を目指します。


作:池端 俊策
脚本協力:岩本 真耶
音楽:ジョン・グラム
語り:市川 海老蔵
題字:中塚 翠涛
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[出演]
長谷川 博己 (明智十兵衛光秀)
染谷 将太 (織田信長)
門脇 麦 (駒)
木村 文乃 (熙子)
谷原 章介 (三淵藤英)
間宮 祥太朗 (明智左馬助)
徳重 聡 (藤田伝吾)
安藤 政信 (柴田勝家)
──────────
川口 春奈 (帰蝶)
ユースケ・サンタマリア (朝倉義景)
滝藤 賢一 (足利義昭)
榎木 孝明 (山崎吉家)

坂東 玉三郎 (正親町天皇)
──────────
片岡 鶴太郎 (摂津晴門)
佐々木 蔵之介 (木下藤吉郎)
吉田 鋼太郎 (松永久秀)
堺 正章 (望月東庵)
──────────
制作統括:落合 将・藤並 英樹
プロデューサー:中野 亮平
演出:佐々木 義春

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