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2021年2月21日 (日)

大河ドラマ青天を衝け・(02)栄一、踊る

──こんばんは。徳川家康です。

私の開いた江戸幕府は、よく「鎖国してたね」なんて言われますが、
実は完全に閉じていたわけではありません。
このように、アイヌや朝鮮、琉球とはそれぞれ大名を介して付き合っていましたし
ここ長崎は徳川の直轄地で、オランダや清国と活発に貿易していました。

「オランダ風説書(ふうせつがき)」です。

オランダ人に作ってもらったこのニュースペーパーで、
定期的に海外の情報を得ている……はずだった。
しかし200年も経つと、
見知らぬ外国の船が次々と、日本の沿岸にやってくるようになった。

日本が知らない間に、世界は大きく変わっていったのです。

イギリス・フランス・ロシア、それに新しくできたアメリカなどの国々は
こぞって東アジアを目指します。
アヘン戦争で隣の清国が攻められ、
「次はこの日本か?」という大ピンチのタイミングで生まれたのが、渋沢栄一。

いや、今はまだ大海原に漕ぎ出す前のほんの子どもです──。


9歳に成長した栄一は、少しずつ父の渋沢市郎右衛門の仕事を学び始めます。
各地の藍農家を回り藍葉を買い付けるのも、市郎右衛門の大事な仕事です。
栄養の足りない葉、栄養が十分でも虫がついている葉、
市郎右衛門の目利きはとてもとても厳しいものです。

藍の刈り入れが終わったら、五穀豊穣と悪疫退散を願う祭りが行われ、
栄一たちは、そこで活躍する獅子に再会できて大興奮です。
祭りでは、獅子舞を栄一たちが躍ることになっているのです。

血洗島の渋沢家には、この地域を治める岡部藩代官がやって来ます。
代官の利根吉春が言うには、岡部藩の若殿(次期藩主)の“乗りだし”が決まり、
道を整える必要があって、6月の吉日にあわせて
この村から人足100人と御用金2,000両を用意せよ、とのことで。

市郎右衛門は、6月は藍の作業が多忙を極めている時であり、
他の村からも応援を募るほどで、人足の軽減を申し出ますが、
百姓の分際で口が過ぎる! と利根は逆上し、お膳を蹴り倒します。
「お上が100人出せといったら出すんだ!」と聞く耳を持ちません。

それを台所から見ていた栄一が何か言いたげでいるのを
ゑいは察知し、大人の話なんだから何も言ってはいけないと諭しますが、
みんなに慕われている父親が頭を低くしているのが納得できません。
悔しさのあまり、井戸に向かって吠えまくる栄一です。

翌日、伯父の渋沢宗助から、祭りは中止すると発表がありました。
獅子舞を楽しみにしていた栄一は、村から悪者を追い出すという
かっこいい“お役目”の使命感からか祭りの開催を主張しますが、
何も分からない者が偉そうなことを、と市郎右衛門に叩かれてしまいます。

村の者たちは、「よく言った」「お前と考えは一緒だ」という感じで
栄一の頭にポンと手をのせたり、肩を叩いて励まします。

 

江戸城・一橋家──。
水戸徳川家から一橋家に入った七郎麻呂は名を「慶喜」と改め
当主として着物を一新し、生活もガラリと変わるわけですが、
そのすべてが慶喜にとって退屈で仕方ありません。

七郎麻呂を送り出した徳川斉昭は、幕府の命で謹慎生活です。
家臣の藤田東湖は、斉昭が皇室を尊び異国から日本を守ろうとしていると
弁明に似た書状をしたためて斉昭の罪を晴らそうとしています。
それを知った斉昭は、今に見ておれ、と復帰に意欲を見せます。

6月、血洗島のもっとも忙しい時期に入りました。
夜明け前から収穫に精を出し、日が上がってから男たちは労役に出かけます。
そして残った女こどもだけで桑や藍葉を狩り続けます。
早く刈り取らなければ、藍の品質がガクンと落ちてしまうのです。

一方で、蚕が一斉に繭になるのもこの6月です。
つまり、藍葉の収穫と蚕の世話を同時並行でしなければならないわけです。
日が落ちて、労役から帰ってきた男たちは、休むことなく
刈り取り作業に加わり、夜遅くまで続けられます。

そんな時も、栄一は考えていることがありました。
どうしてもみんなに喜んでもらいたい、その一心で
従兄の喜作にも協力を仰ぎ、収穫の終わった畑で獅子舞の披露です。

何やってんだ、と市郎右衛門は厳しい表情で見守っていましたが、
村人たちも純粋に獅子舞を楽しんでいる姿を見て、ようやく笑みをこぼします。
「へっ。獅子を舞って疲れを吹っ飛ばせってか」
よぉし、俺だって! と栄一といっしょに舞を舞います。

 

それから数年が経ち、成長した栄一と喜作は祭りで獅子舞を舞い
それを、これまた成長した尾高千代が見守って、惜しみない拍手を送ります。

栄一たちの剣の指導係は、尾高新五郎あらため尾高惇忠です。
「すでに太平の世は終わった」と斉昭が言ったことを受けて、
百姓にも剣の心得が必要だと感じて教育しているのです。
栄一と喜作はともに剣を学び、読書に明け暮れる日々を送ります。

江戸城では、将軍家慶の一橋慶喜への寵愛が著しく
実子家祥を差し置いて次期将軍に考えているのでは、との噂もあります。
老中阿部正弘は、いずれは慶喜を将軍に とは考えているものの
それが今なのか先なのかは熟慮するつもりでいます。

そんな時長崎奉行から、アメリカが条約締結を求めて
艦隊を派遣しているという知らせを受け取ります。
西へ西へと領土拡大し、西海岸を手に入れたアメリカは、中国との貿易で
イギリスを出し抜くことができるようになったわけですが、
その際に重要な拠点となるのが、外国との通商を拒絶する日本だったのです。

 

栄一が江戸見物したいというのは前々から主張していましたが、
市郎右衛門は、商いのついでに栄一を江戸に連れていってやろうかと
話が合ったことをゑいから聞きます。
栄一は手を挙げて喜び、村中を走って騒ぎまわります。

東インド艦隊司令長官のマシュー・ペリーは、甲板からつぶやきます。
「向かうは“江戸”……待ってろよ、日本」


作:大森 美香
音楽:佐藤 直紀
題字:杉本 博司
語り:守本 奈実 アナウンサー
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[出演]
吉沢 亮 (渋沢栄一)
高良 健吾 (渋沢喜作)
橋本 愛 (尾高千代)
田辺 誠一 (尾高新五郎(惇忠))
満島 真之介 (尾高長七郎)
──────────
草彅 剛 (徳川慶喜)
大谷 亮平 (阿部正弘)
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北大路 欣也 (徳川家康)
竹中 直人 (徳川斉昭)
吉 幾三 (徳川家慶)
渡辺 いっけい (藤田東湖)
津田 寛治 (武田耕雲斎)
平泉 成 (渋沢宗助)
──────────
和久井 映見 (渋沢ゑい)
平田 満 (川路聖謨)
小林 薫 (渋沢市郎右衛門)
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制作統括:菓子 浩・福岡 利武
プロデューサー:板垣 麻衣子・藤原 敬久
演出:黒崎 博

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