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2021年9月26日 (日)

大河ドラマ青天を衝け・(28)篤太夫と八百万(やおよろず)の神 ~明治政府編開幕!~

「西洋でいうところの『コンパニー』を始めさせていただきたい」
渋沢篤太夫は、駿府で商法会所を設立し、新しい道を歩みだします。

民部公子に随行したが、自分一個の才覚で4万両の利益を蓄え──と、
その篤太夫の手腕と評判はたちどころに世の中に知れ渡り、
明治新政府側の者たちも、篤太夫に着目します。
「フランスで4万両の利ば蓄えた!?」

一方、箱館の旧幕府軍は新政府軍との戦いに敗れ、集結しました。
渋沢成一郎は雄叫びを上げながら箱館から離れます。

明治2(1869)年の夏、
全国の藩が領地と領民とを天皇に返還する「版籍奉還」が行われ、
篤太夫たちがいる駿府藩は「静岡藩」となりました。

篤太夫は、遠州中泉奉行の前島来輔(前島 密)と対面します。
前島はペルリをその目で見て、国を救いたい一心で直臣になった途端に
幕府が転覆してしまうという、篤太夫と似た境遇を持っていて、
篤太夫は前島を身近な存在として受け入れます。

徳川慶喜は謹慎を解かれ、一橋家にいる妻の美賀を駿府に呼びます。
一橋家にいたころの、徳信院直子への嫉妬に狂っていた地獄の日々が
今となっては笑い話で、一緒に暮らすのも恥ずかしいぐらいです。
直子は、美賀の背中をそっと押し、駿府に送り出します。

 

篤太夫に東京から召し状が届いたのは、美賀が静岡に向かっているころ。
商いが忙しく、半年後であればなんとかと難色を示しますが
どうやら新政府が篤太夫に出仕を求めているらしく、それを知ったとたん
冗談ではない! と顔色を変えて反発します。

しかし、その新政府からのお声がけを受けるべきであると言ったのは
慶喜であるようで、篤太夫は明らかに困惑しています。

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2021年9月19日 (日)

大河ドラマ青天を衝け・(27)篤太夫、駿府で励む ~徳川最後の戦い~

──こんばんは。徳川家康です。

さて、明治元年も年末だ。
私の作った世界有数の大都市「江戸」は
「東京」に変わるやいなやすっかり寂れてしまいました。
大名は国元へ帰り、商人や町人も多くが去り、
100万人を超える人口は半分以下になった。

一方、私の隠居所でもあった駿府では、まだ6歳の当主徳川家達の元に
行き場を失った幕臣やその家族など10万人が一気に流れてきました。
とはいえ徳川の石高は元の10分の1、多くが仕官できず
先の見込みもなくフリーター状態となってしまいました。

そんな中、篤太夫は……──

 

篤太夫は、駿府藩の勘定組頭の役目を仰せつかりますが、
民部公子徳川昭武の直書を渡し、その返書を水戸に持って帰れとの命で
駿府に立ち寄っただけであり、働き口を探しに来たわけではありません。

駿府藩政をあずかる大久保一翁(忠寛)は、慶喜の意向だとします。
水戸は天狗党の一件が火種となって、武田耕雲斎の孫たちが報復に明け暮れ
いま水戸に入れば昭武に重用され、それが妬みを生んで
平岡円四郎の二の舞になるのを慶喜が恐れてのことなのです。

思慮が足りずお恥ずかしい、と駿府に残ることには同意しましたが
篤太夫は、勘定組頭への仕官は辞退したいと言い出します。
わずかでも幕臣として扱ってくれた百姓の矜持(きょうじ)として
この地で百姓か商人として心穏やかに余生を過ごしたいと考えているわけです。

慶喜と対面でき、水戸へ向かう予定が駿府での任を命じられてしまい
忠義を尽くせず残念極まりないと昭武に宛てて書状を出します。
水戸でその手紙に目を通した昭武は、兄慶喜と篤太夫の関係性が
スペシャルなものなのだな、とつぶやきます。

国を守る、と最初に言い出したのは水戸であり、薩摩も長州も
水戸や徳川斉昭の考えを尊んでいたはずなのに、新政府の蚊帳の外に置かれ
しかし何かできることはまだあるはずだ、と
パリで過ごしたみんなに恥じないように水戸で過ごしていくつもりです。

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2021年9月12日 (日)

大河ドラマ青天を衝け・(26)篤太夫、再会する

──こんばんは。徳川家康です。

篤太夫は、6年ぶりのふるさとへと向かっています。
ちなみに、その付近を治めていた岡部藩は、もうない。
長年、徳川に仕えていた大名たちは、次々と新政府とやらに恭順した。
そして新政府とやらは、直轄地に府や県を置き、このように

……なんて話は、もう野暮ですかな?
いや、まずは篤太夫を見守りましょう──

「よ! 栄一」
実家に向けて歩いていると、いつもの木陰に尾高長七郎が座っていました。
散切り頭のことを笑われて、篤太夫も頭をポリポリかいて照れていますが、
自分も、そして日本も大きく変わってしまったことを嘆いています。

この日本の変革にともなって、多くの命も失われたことが腹立たしい。
よりによって平九郎まで若い命を散らしたのです。
倒幕のつもりが幕府に仕え、その幕府が倒されて多くの者が死に、離散し
今となっては主すらいないわけで、怒りは自分自身へ向ける篤太夫。

しかし長七郎も同じで、何も成し遂げられなかったと後悔しきりです。
生き残った者にはなすべきさだめがある、と篤太夫が諭したから
いまこうして無意味に生きながらえているだけなのです。
長七郎を追いかけていた篤太夫は、黙ってしまいます。

 

実家は、篤太夫が帰ってくるというので大わらわです。
おそらく到着は夜だから、今から慌ててもと市郎右衛門は笑いますが、
そんな市郎右衛門も内心はあたふたしていて、みんなクスッと笑います。
「だんなさまァ! 坊っちゃんが! もう…そこまで!!」

慌てて出迎えに出る市郎右衛門と千代、愛娘のうた。
そして村の農民たちもはしゃぎまわって篤太夫を出迎えます。
うたは、物心ついて初めて会う父親に戸惑いつつ、父親の胸に飛び込みます。
篤太夫はうたを抱き上げ、ギュッと強く抱きしめます。

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