大河ドラマ青天を衝け・(42-4)総集編第四部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・民間外交にも尽力し走りつづける
(33)論語と算盤(そろばん)
第一国立銀行の大株主、小野組が放漫経営で倒産する。小野組に無担保で多額の貸しつけをしていた第一国立銀行も、連鎖倒産の危機に陥る。さらに、三野村利左衛門(イッセー尾形)率いる三井が、この機に乗じて第一国立銀行を乗っ取ろうとする。銀行を守るため、栄一(吉沢 亮)は、三野村との一世一代の大勝負に出る。一方、喜作(高良健吾)は、主要な輸出品である蚕卵紙(さんらんし)を値崩れさせようと、横浜の外国商館が口裏を合わせて買い控えをし始めたことに憤慨していた。
(34)栄一と伝説の商人
栄一は、伊藤博文(山崎育三郎)の依頼で、商人たちが業種を超えて手を組むための組織、東京商法会議所を作る。一方、はじめて養育院を訪れた千代(橋本 愛)は、身寄りのない子供たちの寂しげな姿に心を打たれ、世話をしたいという思いを強くする。そんな中、栄一は岩崎弥太郎(中村芝翫)から宴席に誘われる。栄一と弥太郎は、商業で国を豊かにしようと意気投合するが、その手法を巡って激論、意見は真っ向から対立し、会合は物別れに終わる。
(35)栄一、もてなす
アメリカ前大統領・グラントの来日が決まり、栄一たちが民間を代表して接待することになった。栄一は、夫人同伴が当たり前の西洋流を採り入れようと、千代やよし(成海璃子)にも協力を願い出る。そこに、大隈綾子(朝倉あき)や井上武子(愛希れいか)ら政財界の婦人も加わり、西洋式マナーの習得に悪戦苦闘する。官民あげた歓迎は順調に進むが、数日後、グラントが“渋沢家に行きたい”と言い出す。渋沢家では、千代が中心になって、グラントを歓迎するための準備が始まった…。
(36)栄一と千代
栄一は三菱の独占に対抗するために東京風帆船(とうきょうふうはんせん)会社を設立するが、岩崎弥太郎(中村芝翫)の新聞を使った巧みな攻撃に、開業前に敗北してしまう。また、養育院も東京府から事業縮小を迫られ、なかなか前に進めない栄一。その裏で弥太郎は着々と事業拡大を進める。そのころ、長女・うた(小野莉奈)と穂積陳重(ほづみ・のぶしげ=田村健太郎)の縁談が持ち上がり、意気投合した二人は結婚する。しかし、渋沢家が幸せな空気に包まれる中、千代が突然病に倒れてしまう。
(37)栄一、あがく
政府の命により、再び岩崎弥太郎に対抗するため、海運会社・共同運輸会社が設立された。しかし、栄一は、千代を亡くして憔悴(しょうすい)していた。その様子を見かねた知人らの勧めで、栄一は伊藤兼子(大島優子)と再婚する。共同と三菱が熾烈(しれつ)な競争を繰り広げ、両社消耗していく中、突然、弥太郎が病に倒れる。これ以上の争いは不毛と、五代友厚(ディーン・フジオカ)は、栄一と弥太郎の弟・岩崎弥之助(忍成修吾)との間を取り持とうとする。
(38)栄一の嫡男
栄一や旧幕臣たちは、徳川家康の江戸入城三百年の節目を祝う「東京開市三百年祭」を開催。昭武(板垣李光人)らと再会し、旧交を温める。栄一の気がかりは、汚名を被ったまま静岡でひっそりと暮らす慶喜(草彅 剛)のことだった。一方、渋沢家では、息子・篤二(泉澤祐希)が、跡継ぎの重責から逃れるかのようにある過ちを犯してしまう。栄一は、篤二を退学させ謹慎を命じる。そして、明治27年夏、日清戦争が起こる。
(39)栄一と戦争 ~慶喜、真相を語る~
栄一は、ホワイトハウスでルーズベルト大統領と会談。日本の軍事面のみが注目され、経済への評価がまだまだ低いことを痛感する。やがて、日露戦争が勃発。財界の代表として戦争への協力を求められた栄一は、公債購入を呼びかける演説をするが、その直後に倒れてしまう。栄一の見舞いに訪れた慶喜は、“生きてくれたら、自分のことは何でも話す”と、涙ながらに語りかける。栄一たちは、慶喜の功績を後世に伝えようと、伝記の編纂(へんさん)を始める。
(40)栄一、海を越えて ~最終回直前拡大版!~
アメリカでは日増しに排日の機運が高まっていた。実業の第一線を退いた栄一は、日米関係を改善しようと妻・兼子と渡米。特別列車で全米60の都市を巡り、民間外交に奔走する。しかし、その道中、長年の友、伊藤博文(山崎育三郎)暗殺の知らせが飛び込む。一方、渋沢家では、篤二が再び問題を起こし、責任を感じた栄一は苦渋の決断を下す。そんななか、慶喜の伝記の編纂(へんさん)は大詰めを迎えていた。栄一は慶喜から意外な言葉を聞かされる。
(41)青春は続く [終] ~魂のラストメッセージ~
老年になっても走り続ける栄一は、ワシントンの軍縮会議に合わせて再び渡米し、移民問題など悪化した日米関係の改善に尽力する。一方、栄一の後を継ぐ決心をした孫の敬三(笠松 将)は、銀行員となり、経験を積むため渡英する。そんな折、関東大震災が発生。周囲の心配をはねのけ救援の最前線に立った栄一は、内外の実業家に寄付を呼びかけ資金を集める。また中国の水害に対しても、自宅からラジオを通じて募金への協力を呼びかけるが、満州事変が勃発。救援物資は受け取りを拒否されてしまう。それでも栄一はあきらめず、病床から自らの思いを伝えつづける。
作:大森 美香
音楽:佐藤 直紀
題字:杉本 博司
語り:守本 奈実 アナウンサー
──────────
[出演]
吉沢 亮 (渋沢栄一)
高良 健吾 (渋沢喜作)
橋本 愛 (渋沢千代)
田辺 誠一 (尾高惇忠)
満島 真之介 (尾高長七郎(回想))
大島 優子 (伊藤兼子)
泉澤 祐希 (渋沢篤二)
笠松 将 (渋沢敬三)
小野 莉奈 (穂積歌子)
村川 絵梨 (吉岡なか)
成海 璃子 (渋沢よし)
藤野 涼子 (渋沢てい)
志尊 淳 (杉浦 譲)
仁村 紗和 (大内くに)
──────────
草彅 剛 (徳川慶喜)
川栄 李奈 (徳川美賀子)
町田 啓太 (土方歳三(回想))
福士 誠治 (井上 馨)
山崎 育三郎 (伊藤博文)
朝倉 あき (大隈綾子)
武田 真治 (小栗忠順(回想))
中村 靖日 (永井尚志)
小須田 康人 (古河市兵衛)
岡部 たかし (大倉喜八郎)
三浦 雅己 (前島 密)
安井 順平 (益田 孝)
犬養 貴丈 (福地源一郎)
愛希 れいか (井上武子)
田村 健太郎 (穂積陳重)
内野 謙太 (阪谷芳郎)
長村 航希 (佐々木勇之助)
神田 伯山 (二代目 神田伯山)
──────────
北大路 欣也 (徳川家康)
ディーン・フジオカ (五代友厚)
小倉 久寛 (小野善右衛門)
大倉 孝二 (大隈重信)
石丸 幹二 (大久保利通)
博多 華丸 (西郷隆盛)
山内 圭哉 (岩倉具視)
金井 勇太 (三条実美)
菅原 大吉 (伊達宗城)
半海 一晃 (小村寿太郎)
池内 万作(栗本鋤雲)
遠山 俊也 (鵜飼正為(勝三郎))
忍成 修吾 (岩崎弥之助)
梅沢 昌代 (トメ(声))
──────────
和久井 映見 (渋沢ゑい)
木村 佳乃 (やす)
石丸 謙二郎 (原 敬)
近藤 芳正 (幣原喜重郎)
堤 真一 (平岡円四郎(回想))
イッセー 尾形 (三野村利左衛門)
中村 芝翫 (岩崎弥太郎)
小林 薫 (渋沢市郎右衛門(回想))
──────────
制作統括:菓子 浩・福岡 利武
プロデューサー:板垣 麻衣子・藤原 敬久・橋爪 國臣・石村 将太
演出:黒崎 博・村橋 直樹・田中 健二・川野 秀昭・
鈴木 航・渡辺 哲也
本文のストーリーは、NHK公式ホームページ『青天を衝け』の
あらすじ欄よりそのまま引用しました。
なお、出演者名(敬称略)は総集編の出演ではなく、
該当期間の本編に出演し、ピンクレジットで紹介された方を
順不同で並べ替えたものです。
| 固定リンク
« 大河ドラマ青天を衝け・(42-3)総集編第三部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・明治政府出仕後、実業の道へ | トップページ | プレイバック武蔵坊弁慶・[新] (01)恋の荒法師 »
「NHK大河2021・青天を衝け」カテゴリの記事
- 大河ドラマ青天を衝け・(42-4)総集編第四部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・民間外交にも尽力し走りつづける(2022.01.03)
- 大河ドラマ青天を衝け・(42-3)総集編第三部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・明治政府出仕後、実業の道へ(2022.01.03)
- 大河ドラマ青天を衝け・(42-2)総集編第二部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・慶喜との出会い、パリに随行(2022.01.03)
- 大河ドラマ青天を衝け・(42-1)総集編第一部 渋沢栄一91年の物語を第1部から第4部まで一挙放送・故郷で商才に目覚める(2022.01.03)
- 大河ドラマ青天を衝け・(41)青春は続く [終] ~魂のラストメッセージ~(2021.12.26)
コメント