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2022年3月29日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(25)地に潜(ひそ)む

鎌倉の兵に追われ吉野山中に迷い込んだ義経一行は、飢えと寒さで朽ち果てようとしていました。義経危うし、弁慶は玉虫と小玉虫と別れ、吉野に向かってひた走ります。やがて一行と合流した弁慶は先頭に立ち、峠から転落しないように縄を一行に結び、その縄を引いて先導します。

弁慶の働きにより間一髪 難を逃れた義経一行は、山麓の荒れ寺にたどり着きます。焚火を焚き、ケガをした義経の足に布を巻き付けて手当てしているとき、義経が弁慶に「すまぬ」と頭を下げます。

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2022年3月27日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(12)亀の前事件 ~政子怒りの後妻打ち~

北条義時は、伊東祐親・祐清父子の最期について八重に説明します。そんなのおかしい とつぶやく八重は、真相はどうだったのか義時に尋ねますが、これ以上の詮索はやめましょうと話を切ります。話を変え、ここ三浦の館から江間に移ってほしいと言う義時に、沈んだ表情のまま声を絞り出す八重です。「……おまかせします」

──頼朝の嫡男誕生に期待が高まる。政子の懐妊が引き起こした、小さな波紋。それはやがて、大波となって押し寄せる──

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2022年3月25日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(24)吉野の灯

源 頼朝はついに牙をむき、暇を取った武蔵坊弁慶は急を聞いて駆け付けます。「我こそは熊野国の住人、武蔵坊弁慶なーり!」 その声は義経たちを奮い立たせ、弁慶自身も敵中でさんざん暴れまわり、ことを収めると弁慶はふたたび玉虫、小玉虫のもとへと帰ってきました。

頼朝はすぐに二の矢を放ちます。北条時政を総大将とする大軍が都に向けて進発したのです。再び戦が始まると、都は騒然とした空気に包まれます。しかし、弁慶はそんな騒ぎのそとにいました。

キノコ採りに出かけている弁慶を見て、小玉虫は義経のところに戻らなくてもいいのかと玉虫に尋ねますが、義経の許しがない以上は戻りたくても戻れないと説明します。義経が困っているなら手を貸すべきだと主張する小玉虫ですが、それを父に言いなさいと言われても、「娘に言われて動くようでは、動かないほうがまし」と、誰に似たのか大人びたお返事です。

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2022年3月22日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(23)堀河夜討

武蔵坊弁慶が源 義経の元を去ってから数日が経ちました。伊勢三郎をはじめとする一党は都中を駆け回り弁慶を探し続けますが、その行方はついに分かりませんでした。

「何と愚かな! 九郎は何を考えておわす!」 弁慶失踪について常陸坊海尊から報告を受けた八条女院も、その怒りの矛先は暇を取らせた義経と海尊に向かいます。弁慶の代わりとなる侍頭を三郎が務めると知り、馬泥棒が筆頭家臣というのも納得がいかず、海尊は平謝りするしかありません。

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2022年3月20日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(11)許されざる嘘 ~頼朝遂に鎌倉殿へ! 宿敵清盛死す~

「私は許しません」という北条政子に、源 頼朝は政子をなだめています。八重を北条義時の妻にしようとしていることへの政子の返答です。八重は 伊東家はもはや力を失っているし、だから今は鎌倉御所の厨侍女であるので不釣り合いだと言うのです。しかるべき相手を目合わせると言って拒絶します。実衣は、義時が前から八重を好きだったことには感づいていて、それだけ態度の端々に出ていたのかもしれません。

頼朝の思惑は、知らぬ男に再嫁させるより義時の方が安心だということですが、言ってみれば「そばに置いておけますからねぇ(政子)」なのです。何のために頼朝とつながりようのない厨に働き場所を置いたのか分からなくなっています。こういう議題の前に、本人の意向はどうなのかと実衣は言い出しますが、「心配ない。私のことをとても頼りにしている」と義時は胸を張ります。

北条時政の前妻と八重はどちらも伊東祐親の娘なので、義時の叔母にあたります。とはいえ中世では、こうした縁者同士の結婚はさほど珍しいものではありません。厨から頼朝のところに連れ出された八重は、なかなか強い口調で「お断りいたします」と返答。ええっ!? という心の声が聞こえてきそうなほどハッキリと政子と実衣は義時を見つめます。義時の目は……泳いでいます。

──挙兵の年の暮れ。頼朝は力を蓄えている。打倒平家の旗の下、鎌倉に集う新たな面々。真に頼れるのは誰だ──

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2022年3月18日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(22)行方も知らず

源 義経は鎌倉方との戦を決意し、それに反対する武蔵坊弁慶はついに義経と袂を分かちます。弁慶と義経との別れは同時に、弁慶と玉虫、小玉虫との出会いでもありました。偶然に弁慶を訪ねてきた愛しい母子と再会した弁慶は、2人を連れていずこともなく姿を消しました。

弁慶が消えた夜は駆け足のように去り、朝を迎えて義経の家人たちで大捜索が行われますが、誰ひとり弁慶と再会する者はおらず。しかし有力な情報も得られました。女を2人連れていて、うち1人は子どもであったとのことです。伊勢三郎はそれが、玉虫と小玉虫であると察知しますが、その3人が結局どこに向かったのかというところがはっきりとはつかめていません。

片岡経春は「妻子に泣かれた、主君か妻子か? 妻子じゃ。逃げる。うん、よくある話じゃ」とひとりで話をまとめてしまっていますが、三郎にお前も同じ状況であればそうするかと問われて首を振ると、三郎は「お前がしても弁慶はせぬ」と冷静に突っ込みます。ともかく、地図を頼りにもう一度最初から捜索をやり直すことにしました。

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2022年3月15日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(21)腰越状

頼朝の命により、義経一行は鎌倉を目前にしながら立ち入ることを許されず、ついに弁慶が最も恐れていた事態が起こったわけです。

腰越・万福寺、厳しい鎌倉勢の監視下に置かれた義経一行は、ここで監禁されることになります。義経は万福寺の堂に籠って謹慎し、家来たちもそれに倣いますが、5日経ち、7日経っても鎌倉からは何の音沙汰もありませんでした。そして10日が過ぎ……。

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2022年3月13日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(10)根拠なき自信 ~頼朝の四人の弟たち 義時の嫉妬~

黄瀬川で合流した弟・源 義経を連れて鎌倉仮御所に戻った源 頼朝は、義経に奥州平泉での暮らしぶりを聞くと、いずれは鎌倉も平泉に負けないほど豊かにしたいと笑顔ですが、「いやぁどうでしょう? 難しいんじゃないですか」とバッサリ斬る義経に苦笑します。ともかく、平家追討のために藤原秀衡に3,000の兵を送ってくれと頼んでいるらしく、頼もしい! と頼朝は笑顔のままです。

 

一方 兵の催促を受けた秀衡ですが、秀衡の元には義経のほかに清盛からも書状が到着しています。奥州藤原家としては非常に困った展開になっていますが、秀衡はニヤリとして書状を火鉢に入れます。「承知したとどちらにも返事しておく。いつまでにとは言わずにな」

──頼朝は平家軍を撃退した。次なる策は、急がば回れ。上洛を目前に、頼朝は鎌倉で新政権の強化に乗り出すが…──

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2022年3月11日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(20)さらば討て

──平家はついに西の海に滅んだ。さしもの栄華を誇った一門の末路は、一つの時代の終焉を感じさせるにふさわしかった。壮絶にして華麗であった──。

右京大夫、玉虫母子の乗った船は早潮に押し流され、壇の浦からはるか離れた海上にあり。真っ暗闇の中、不気味な波の音だけが響いてきて、3人が身を寄せ合って震えています。潮に流されているので、戦いの音は全く聞こえませんが、右京大夫は戦がどうなったのか心配しています。

急に大きな音と衝撃があり、船の揺れが収まります。どこかにぶつかって止まったようです。玉虫と小玉虫が様子を窺って外に出てみると、矢折れた戦場に青白い火の玉がいくつかふわりふわりと浮かんでいます。右京大夫は、そのひとつの火の玉を見ると「資盛さまが……」と目を見開き、放心状態で船から海に身を投げようとして、玉虫たちは必死に止めます。ともかく、船を下りて近くに洞穴を見つけ、右京大夫を寝かせると、玉虫たちも少しは安心したか、疲れがピークに達して寝入ってしまいます。

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2022年3月 8日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(19)壇の浦

──屋島の戦いから一か月後、安徳天皇を奉じ西海に逃れた平家一門を追って、ここ周防国柳井の港(現在の山口県柳井市)は源氏の軍勢であふれていた。壇の浦決戦前夜である──。

屋島から壇の浦に入ってはやひと月、武蔵坊弁慶は船暮らしを続ける源 義経をいたわり、少しでも陸地に上がって英気を養うことを勧めますが、船での戦によほど自信を持っている平家と対等に戦うためには、少しでも船に乗って自在に船を操れるように慣れておく必要があるわけです。そこにあらかじめ弁慶が呼んでおいた串崎城関守・船所五郎正利が現れます。船所五郎といえば、名を聞けば海賊ですら震え上がるという船奉行であり、いつの日か海戦を迎えるときが来たら役に立つように、弁慶が片岡経春・為春兄弟に五郎とよしみを通じておくように命じていたのです。

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2022年3月 6日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(09)決戦前夜 ~頼朝義経が涙の再会 富士川の戦い~

源 頼朝から憎き伊東祐親を討ち取れとの命が下り、和田義盛と畠山重忠が伊東館に向かっています。

鯉名から舟で逃亡を図ったところを捕縛した伊東祐清は、祐親なら八重の命も奪うはずと見当をつけて、八重も伊東館にいるから父親ともども助け出してほしいと北条義時に求めます。義時は三浦義村とともに伊東館に向かいますが、途中、和田・畠山軍を追越すために山の中を迂回して進みます。

伊東館で写経に勤しむ八重ですが、背後に座る夫の江間次郎は祐親からの密命を受けていて、そっと刀を抜きます。

──大軍となって鎌倉に入った頼朝。反乱鎮圧に失敗した伊東、大庭はなす術(すべ)もなかった。都からは追討軍が迫って来ている──

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2022年3月 4日 (金)

プレイバック武蔵坊弁慶・(18)屋島の灯

寿永3(1184)年2月7日、武蔵坊弁慶に先導された70騎の源氏武者は、一の谷平家本陣を背後から奇襲。世にいう「鵯越えの逆落とし」です。これにより一の谷の合戦は源氏の勝利に終わります。

 

その年の夏、義経は武蔵守に叙せられるといううわさが立つ中、一切の功績がなかったという扱いになってしまいます。後白河法皇は、一の谷の合戦の第一功労者は義経だとしていながら、鎌倉の源 頼朝の意向により口をつぐむしかなかったようです。それを大膳太夫成忠に聞いた弁慶は憤慨しつつ、言いかけた言葉を飲み込むしかありません。ともかく成忠からは、今回の叙任に関しては頼朝の意向が強く働いていることを、義経には誤解なく伝えておけと言われてしまいます。

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2022年3月 1日 (火)

プレイバック武蔵坊弁慶・(17)一の谷 鵯(ひよどり)越え

寿永3(1184)年2月、戦で家を焼かれた都の人々の顔にようやく明るい笑顔が戻り始めていました。女たちは小川に集まって着物を洗濯しているのですが、木曽義仲を追い払って京に入ってきた源 義経の凛々しさを語り合っていて、井戸端会議のように会話も弾みます。今でいうアイドルのようなもてはやされ方です。

そこに「おはようござります」と入っていったのは静でした。女たちは、義経の話を静にもするわけですが、その話が終わらぬうちにたまらなくなって家に引き返してきます。静としては義経のことは忘れようと努力しているようですが、なかなかに忘れがたく……。ともに暮らす母・磯禅師も、静の心の中にまだ義経がいると分かっていながら、義経は昔の遮那王とは違うからと早く忘れるように諭します。義経に縁談話があることを知った静が、鎌倉の屋敷から姿を消したのが4年前のことでした。

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