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2022年3月13日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(10)根拠なき自信 ~頼朝の四人の弟たち 義時の嫉妬~

黄瀬川で合流した弟・源 義経を連れて鎌倉仮御所に戻った源 頼朝は、義経に奥州平泉での暮らしぶりを聞くと、いずれは鎌倉も平泉に負けないほど豊かにしたいと笑顔ですが、「いやぁどうでしょう? 難しいんじゃないですか」とバッサリ斬る義経に苦笑します。ともかく、平家追討のために藤原秀衡に3,000の兵を送ってくれと頼んでいるらしく、頼もしい! と頼朝は笑顔のままです。

 

一方 兵の催促を受けた秀衡ですが、秀衡の元には義経のほかに清盛からも書状が到着しています。奥州藤原家としては非常に困った展開になっていますが、秀衡はニヤリとして書状を火鉢に入れます。「承知したとどちらにも返事しておく。いつまでにとは言わずにな」

──頼朝は平家軍を撃退した。次なる策は、急がば回れ。上洛を目前に、頼朝は鎌倉で新政権の強化に乗り出すが…──


福原・法皇の幽閉所では、 後白河法皇が丹後局からのマッサージを受けながら、頼朝追討軍として送り出した平 維盛軍が京に帰って来た時にはわずか10騎だったとあざ笑います。そこに報告にやって来た平 宗盛は、源氏を追い詰めるも飢饉のために食料が底をついたために一旦兵を引いたと耳障りのいいことを言っています。ともかく清盛は、これからは自分が追討の采配を振るうと宣言します。

法皇は文覚を呼び出し、人を呪い殺すことができるか尋ねます。「さて……誰に死んでもらいましょうかな?」とニヤリとする文覚に、法皇はハハハ…ヘヘヘ…と笑ってばかりです。

 

平家の坂東支配の大幹部として名をとどろかせていた大庭景親は、頼朝とは乳兄弟である山内首藤経俊とともに鎌倉に送られていました。そこに現れた北条時政と三浦義澄に、頼朝にそそのかされおって! と罵声を浴びせる景親は、今から悔い改めて清盛のために尽くせと言っていますが、これではどちらが勝者でどちらが敗軍の将なのか分かりません。

その景親にそそのかされたと主張する経俊ですが、経俊の母が息子の助命嘆願に来たらしく放免となりました。一方景親は、伊東と北条の諍(いさか)いを収めて頼朝の命を救ったことがこの結末を生んだわけで、景親は「あの時頼朝を殺しておけばと思う時が来るかもしれんの」とつぶやきます。せいぜい気を付けることだと大笑いして、上総介広常の手にかかって首を討たれ、木に架けられてさらされます。

 

鎌倉の三浦館で預かりの身となっている牢の中の伊東祐親、祐清と、牢の外の八重。罪人という意味では前とは立場がガラリと変わってしまいますが、とにかく親子3人が一緒に暮らせることを幸せに感じています。

ひととおり対面が終わって八重が立ち上がると、八重が頼朝を支えていくべく鎌倉御所に仕えていることを祐清が祐親に教えてやります。「けなげとは思いませんか」とニッコリする祐清ですが、親子を対面させた三浦義村が「あなた……何でもかんでもしゃべりゃいいってもんじゃないですよ」とチクリとくぎを刺します。

その八重が鎌倉御所の厨での働きぶりをチェックしに来た北条政子と実衣ですが、ことのほかちゃんとしていて、実衣は「見返りを求めない愛……気高い」とぶつぶつ言っています。よく見ると、八重の肩越しに北条義時がいまして、草餅をもらったから差し上げますとか、がんばって! とポーズしたりしていて、姉としては少し気持ち悪いです。もちろん周囲の下働きの女たちの目も少し笑っているような気がします。

八重の元から戻ってきた義時ですが、草餅は義村が用意したもののようです。今でも惚れているらしい義時に、義村はからかうように「じゃあ俺がもらっても文句はないな?」と言って義時を焦らせます。ダメだという理由が見つからなくて、八重さんが幸せになるなら、とゴニョゴニョ言い返すのですが、「言ったな?」と義村は立ち去ります。

 

夜も更けて、三浦館に返ってきた八重は義村に草餅を返します。「こういうことをされては困るのです」と言うあたり、本当に迷惑しているようです。八重の、頼朝に会いたいという気持ちを、「生き延びることができたんだ、もったいない」などと義村は八重をけしかけるのですが、八重はムッとした表情になり、そういうおつもりなら出ていきます、と言って戸を閉めてしまいます。

 

いつものように日向ぼっこしながら菓子をボリボリと食べている政子と実衣のところに、御台所(!)に会いたいという人たちが対面に訪れます。まずはりくの兄・牧 宗親は、御台所としての作法を教える指南役です。続いて源 範頼は頼朝の実弟で、頼朝の挙兵を聞いて遠江から駆け付けたそうです。そして3人目は義経です。まだ呼んでもいないうちから「姉上!」と馴れ馴れしく、でもどこか憎めない義経は、(甘えても)構いませんよという政子の言葉を真に受けて、いきなりの膝枕です。もちろんかなり困惑する政子や実衣です。

三男頼朝の前に七男全成(=今若)、六男範頼、九男義経(=牛若)と兄弟が揃い、頼朝も上機嫌です。あとは八男の乙若が仏門に入って義円と名乗り 近江園城寺にいるそうです。頼朝はいろいろと記憶をたどり、義経の幼いころのことを思い出していますが、ことごとく思い違いをしていまして、その挿話は全成のものであったり乙若のものであったりと交錯してしまっています。ともかく、頼朝にとっては源氏再興のために血を分けた弟たちの力が何より必要であり、平家の世を正すために力を尽くしてくれと言葉をかけます。

 

厨の菓子鉢の中を覗き込んでちょっとずつつまんでいる実衣に亀がのそっと近づき、八重について「目立つ割に全く役に立ちませぬ」と不満をぶちまけます。立ち振る舞いで下人の出ではないことは分かるようで、なおさらその正体が気になるようです。「私に言われても」と困惑する実衣に、菓子をいくつか掴ませて正体を聞き出そうとします。

菓子の力に屈したのか 実衣から情報を聞き出した亀は、「お酒をご所望です。肴をね、3品ほどつけてお部屋まで」と八重にお願いしています。かなりイヤイヤオーラを出す八重ですが、お部屋の前に置いてくるだけでいいからと言われては、受けざるを得ません。

丹精込めて肴を作り、言われた通りお部屋の前に持ってきた八重は、立ち去るときに戸が開いたので見てみると、それは亀でした。頼朝とべったりくっついている亀にあごで「ここにお願い」と言われる八重、頼朝は目を丸くして固まります。八重は言われた通り中に運び入れると、落ち着いたまま部屋を出ていくのですが、直後に肩を揺らすほど大きなため息を出したのは言うまでもありません。

 

宗親による作法の特訓は続いています。筋肉をフル活用するので特訓が終われば横になって足をさすっている政子ですが、亀がどっさり書物を持ってきました。りくが、御台所としてこれぐらいのものは読んでおくように、との言伝(ことづ)てつきです。ちなみに八重はここ数日臥せっているそうです。考えてみれば八重も政子も亀も頼朝の愛人ではありますが、すべて亀がハチャメチャにww

 

10月27日、頼朝は佐竹征伐のため常陸に出陣します。佐竹は源氏の一族でありながら平家に通じていて、頼朝の挙兵にはかたくなに応じようとしませんでした。頼朝は佐竹義政の存念を知るために、佐竹と長年の付き合いがある上総広常に常陸へ向かわせます。

そこで義経がしゃしゃり出て、500の兵をよこせと言ってきました。対話などまどろっこしいことはやめて、3日もすれば敵の大将の首を挙げてみせる! と言う義経に、三浦義澄は「戦には2種類ござってな? しなければならない戦としなくても済む戦」と教えるのですが、義経は全く聞く耳を持ちません。頼朝は、気持ちは分かるがと義経を座らせます。

 

義政と話をするために長い石段を前にする広常は、自分が斬られたら「弔い合戦だ」ということにして戦え、と義時に言い残します。石段からゆっくりと下りてくる義政、ゆっくりと上る広常、ひさしぶりの対面です。「お前老けたなぁ」と苦笑いする義政が近づいてきた途端、抜刀して義政を斬って捨てます。それを合図に両軍が戦闘を開始……。

その報告を受けた頼朝は「何をやっておるのだ!」と激怒します。佐竹は金砂山を砦として立てこもったままです。この戦は膠着状態となりました。

 

砦の背後は崖、攻め込むには正面から石段を上らなければなりませんが、砦からは丸見えで、大軍と言えども多くの兵を失う恐れがあります。兵糧攻めも、先に兵糧が無くなってしまうのはこちら側とあって、容易に仕掛けられるものではありません。義澄は、義村がいればなぁと嘆くのですが、義村は腐った草餅を食べて腹を壊して戦には来ていません。今は広常と北条時政に望みを託すしかなさそうです。

佐竹から何も言ってこないところを見ると、佐竹は佐竹で苦戦しているようです。その間、和田義盛が捕まえたヒヨドリで遊んでいるなど和やかな空気が流れていますが、「戦の最中ではないのか!」と義経はイライラしています。何か策がありそうな義経に促すと、敵の目は常に下に向いている、だからこそ上から攻めると主張します。

岩場を上るのは至難の業だし、上っているところを狙われるわけですが、そうさせないために正面から攻めて敵の目を引きつけておくように言います。義経の策のために我々の兵を犠牲にするのかと不満も噴出しますが、義経が物見に出たところ、敵の矢が届くのは二重の柵のうち手前の柵の向こう側なので、攻めるのはそこまでであれば犠牲は出ないという計算です。

義経の柵は素晴らしく、頼朝も義経を褒めたたえますが、そこに「戦は終わった」と知らせが──。

三浦館の八重の元には義時が訪ねてきていて、きのこが獲れたと持ってきていました。そこで庭がガサガサと音がして、不審に思った義時が庭に降りて見てみると、こっそりと尋ねてきていた頼朝でした。

 

その間、政子は義経に膝を貸していました。戦の策を披露したものの、戦が終わったために実現しなかったことを悔しがっていますが、また機会はある、と政子はなだめています。「辛いときはいつでもおいでなさい」と言う政子の声に心底リラックスしている義経は、突然立ち上がり頼朝に対面を求めに行きます。

頼朝は、義時に見つけられたとき顔をすりむいてしまいました。その傷の手当てをしながら、義時が八重に惚れていると知った頼朝は、八重と一緒になれと2人を取り結ぶ約束をします。「あれを持って行ってやれ。八重は小鳥が好きでな」と鳥かごを指さします。昼間のヒヨドリが入っているのです。全く鳴かないと嘆く頼朝ですが、全成が「ツグミですね」と教えてやります。

全成が頼朝の元にやって来たのは、4人目の弟・義円と対面させるためでした。


作:三谷 幸喜
音楽:エバン・コール
語り:長澤 まさみ
題字:佐藤 亜沙美
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小栗 旬 (北条義時)
新垣 結衣 (八重)
菅田 将暉 (源 義経)
小池 栄子 (政子)
江口 のりこ (亀)
中川 大志 (畠山重忠)
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山本 耕史 (三浦義村)
横田 栄司 (和田義盛)
岡本 信人 (千葉常胤)
阿南 健治 (土肥実平)
佐藤 B作 (三浦義澄)
小泉 孝太郎 (平 宗盛)
市川 猿之助 (文覚)
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松平 健 (平 清盛)
佐藤 浩市 (上総広常)
國村 隼 (大庭景親)
田中 泯 (藤原秀衡)
鈴木 京香 (丹後局)

浅野 和之 (伊東祐親)
坂東 彌十郎 (北条時政)
宮沢 りえ (りく)
大泉 洋 (源 頼朝)
西田 敏行 (後白河法皇)
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制作統括:清水 拓哉・尾崎 裕和
プロデューサー:大越 大士・川口 俊介
演出:安藤 大佑

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