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2022年6月 5日 (日)

大河ドラマ鎌倉殿の13人・(22)義時の生きる道 ~頼朝、征夷大将軍に 義時の子育て~

天罰だ──。最愛の妻・八重を亡くした悲しみに打ちひしがれる北条義時を三浦義村が励まします。「私はちっとも悔やんでいません。充分楽しかったし、私はとっても満足」と、義村は八重の最期の言葉を伝えます。そして夜、子どもたちが寝静まっている時に金剛を前に座らせた義時は、鶴丸を恨むヒマがあるなら母を敬えと諭します。父は、立派に育て上げてみせる……義時は言い聞かせます。

──日本中が源氏の名の下に平定された。しかし、その道のりには多くの別れが。頼朝はいよいよ上洛実現を目指す──

源 頼朝が北条館を訪問し、義時と久々に再会します。頼朝は10月に上洛することになったと義時に伝え、同行するように命じます。八重が慈しみ育ててきた子どもたちを養育することが、八重への供養になると考えている義時は、養育で手いっぱいで同行できないと言葉少なに断りますが、頼朝は都の景色を眺めれば気も晴れると無理にでも連れていくつもりです。

 

建久元(1190)年11月9日、大軍を率いて上洛した頼朝は後白河法皇の御所に上がります。鎌倉から大軍を引き連れて上洛した頼朝に法皇は、自分たちを亡き者にすれば、この国は治められないと軽く脅しを入れます。戦のない新しい世には朝廷は欠かせないと答える頼朝は、武士をおとなしくさせるために力を貸してほしいと願い出ます。朝廷が与える誉れとして、大姫を帝の后にしてほしいわけです。

頼朝と対面した太政大臣・九条兼実は、最近の法皇は病気がちで正直先は長くないと頼朝の耳に入れ、もしものときには帝を支え盛り立てていこうと約束をします。しかし大姫の入内を目論む頼朝には、兼実の娘・任子がすでに后として上がっていることを伝え、自分の方が早かったと優位に立とうという姿勢が垣間見えます。

頼朝は工藤祐経に歌会に誘われて不在となった酒の席で、畠山重忠は義時に、三浦義澄や千葉常胤らが頼朝への不満を募らせていると報告します。上洛しても日の目を見るのは頼朝と縁者だけで、自分たちには何の得にもならないと憤っているのです。その声に耳を傾ける源 範頼に比企能員は「蒲どの(範頼)が鎌倉殿であったなら」とけしかけると、範頼は頼朝あっての自分だとはっきり断ります。

北条時政は自分の家人である曽我十郎祐成(すけなり)と五郎時致(ときむね)兄弟を伴って鎌倉御所にやってきました。兄弟は八重の甥で、伊東祐親の孫たちなのです。御家人にしてもらうために京から戻ったばかりの頼朝に会わせるわけですが、阿野全成は京の人間ばかりを好みだした頼朝が兄弟を御家人として取り立てるとは思えないとつぶやきます。

孤児たちの世話に明け暮れる義時は仁田忠常に手伝ってもらい教えを施しますが、忠常は手に負えないと音を上げてしまいます。そこに北条政子が小袖姿で現れました。義時が心配で様子を見に来たわけですが、義時は孤児たちの引き取り手を探している最中です。それがいいと賛同した政子は、ふたりの子ども時代の話に花を咲かせ、帰っていきました。久々に義時が笑った瞬間でした。

頼朝との対面後しばらくして、法皇が病に倒れます。呼吸も浅く苦しそうに「(私は朝廷を)守り抜いたぞ……」と、枕元で看病する丹後局に伝え、控える後鳥羽天皇には「(今後は帝が朝廷を)守り抜かれよ……楽しまれよ」と言葉を残します。乱世をかき乱すだけかき乱し、日本一の大天狗と言われた法皇が崩御しました。

 

建久3(1192)年7月、法皇の死を待っていたかのように、頼朝は自らを大将軍とするように朝廷に要求。数ある将軍職の中で朝廷は『征夷大将軍』を頼朝に任命します。頼朝は、征夷大将軍任命は御家人たちを従わせるための肩書だと言っていますが、それでも流人のころに出会った政子とは、征夷大将軍! と大喜びしてはしゃいでいます。

8月、政子は第四子を出産。「千幡(せんまん)」と名付けられたこの子は、後の源 実朝です。乳母に選ばれたのは全成と実衣の夫婦でした。万寿の乳母である道は、この後北条が主導権を握ってしまうと千幡が頼朝の後継となるかもしれないと、能員の姪の比奈を頼朝の側室として献上することを提案します。京の文化やしきたりを学ばせたいという比企夫婦に、頼朝はよい心がけと比奈を引き受けることにします。

大将軍になって浮かれている! と政子は頼朝の居室に押しかけます。キッと睨まれた頼朝は、義時の後妻にとごまかすのですが、義時を心配する政子はその話に乗り、頼朝から遠ざけるべく比奈を義時の館に向かわせます。しかし義時は後妻を断ってきました。「たらい回しではないですか」とふくれる比奈に、能員はしばらく我慢してくれと懇願します。

金剛と安達盛長の子・弥九郎がケンカをしました。義時は、金剛が北条一族だからこそ慎み深く、手を出してはならないと諭します。盛長は義時の謝罪を受けますが、義時がはやく復帰することだけを望んでいます。しかし義時はそれには答えず館を後にします。帰宅した義時に鶴丸は、みなしご!とからかう弥九郎から金剛が守ってくれたと打ち明けます。義時はニッコリほほ笑んで金剛の頭を撫でています。

 

建久4(1193)年5月、時政は曽我兄弟から敵討ちの相談を受けます。伊東祐親に領地を奪い取られて殺害を企み、誤って父・祐泰を殺してしまった祐経への恨みを募らせたというわけです。祐経は頼朝に重用されていますが、親の仇であればと時政もりくも味方になってくれます。そんな4人の会話を、庭先で善児が聞いていました。そのころ頼朝は、万寿のお披露目の場として巻狩りを行うことに決めます。

能員を訪ねてきた岡崎義実は曽我兄弟を伴っていました。時政と同様に敵討ちの話を能員にもするのですが、その話には続きがあり、祐親の恩を仇で返した頼朝も混乱に乗じて襲うつもりなのです。文官ばかり取り立てられ武士が理不尽と怒りを抑えられない兄弟に、「若造が知ったような口を叩くな!」と能員は声を荒げますが、頼朝を討つ目論見を知らない北条が味方するというからくりを知ると、能員は絶句します。

能員の読みでは十中八九企みは失敗します。そして加担した者たちはみんな処刑される。となれば能員にとって目の上のたんこぶの北条を倒せるわけで、能員にとってはこんなにうまい話はありません。そして仮に頼朝を討てたとすれば、それこそ養育してきた万寿が表舞台に立つ時というわけで、能員はその中核を担えます。どちらに転んでもおいしい話に、能員は笑いが止まりません。

「御家人たちに再び謀反の気配がござる」と梶原景時に報告された義時は、侍所別当の和田義盛に言うべきだと取り合いません。しかし謀反を企てるのが曽我兄弟であり、曽我五郎の烏帽子親が時政……。「父が関わっていると申されるのですか」と義時は言葉を失い、景時は悲しげに頷きます。坂東を揺るがす曽我事件の始まりです。


作:三谷 幸喜
音楽:エバン・コール
語り:長澤 まさみ
題字:佐藤 亜沙美
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小栗 旬 (北条義時)
新垣 結衣 (八重)
小池 栄子 (政子)
堀田 真由 (比奈)
中川 大志 (畠山重忠)
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山本 耕史 (三浦義村)
横田 栄司 (和田義盛)
田中 直樹 (九条兼実)
新納 慎也 (阿野全成)
堀内 敬子 (道)
阿南 健治 (土肥実平)
栗原 英雄 (大江広元)
中村 獅童 (梶原景時)
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佐藤 二朗 (比企能員)
梶原 善 (善児)
佐藤 B作 (三浦義澄)
岡本 信人 (千葉常胤)
鈴木 京香 (丹後局)

坂東 彌十郎 (北条時政)
宮沢 りえ (りく)

大泉 洋 (源 頼朝)
西田 敏行 (後白河法皇)
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制作統括:清水 拓哉・尾崎 裕和
プロデューサー:大越 大士・川口 俊介
演出:中泉 慧

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